ランナーズ・ジャーナル JAPAN (Runners-Journal.Jp)

事実に基づいた「真実のコラム」を掲載しています。今だからこそ伝えたい「本当のこと」をありのまま伝えたいと思います。

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中学女子長距離界でナンバーワンの実力があると言われている黒田六花(京山中)。

全中陸上女子1500m優勝、U16陸上女子1000m優勝、全中駅伝チーム優勝。

中3世代のタイトルを総なめにしている、今、話題の中学生である。

父の黒田将由氏は、インターハイ3000mSCの優勝者。

長男の黒田朝日選手は、先日行われた箱根駅伝で青学を優勝へと導いた選手。

高校時代には父親と同じように3000mSCの選手として活躍(高校歴代2位)。

次男の黒田然選手は、北海道インターハイ男子3000mSC第3位(高校歴代4位)。

今春から兄の朝日選手と同じ青山学院大学へ進学する。

黒田六花選手は、3000mSCで活躍した父や兄たちに負けない実績を持つ。

こういう陸上のエリート一家が出てきたことは陸上界の活性化にも繋がる。

箱根駅伝のスターとなった朝日選手のように全国女子駅伝でも輝いて欲しい。


(黒田一家最強か!? 黒田六花選手とは!?(JOC覇者/全中覇者) by HAGIRUNちゃんねる)



全国中学駅伝で男女アベック優勝した岡山県の京山中が別の意味で注目されている。

女子が初優勝した後に行われた男子レースのアンカー対決で起こった”このシーン”。

「走路妨害?!」ともとれる行為によって”後味の悪い”レースになってしまった。

陸上が盛んな駅伝強豪県ほど、このような行為が県大会でも見られる。

ライバル選手(校)に勝つ為に競り合っている相手の前にかぶせてくる行為。

全中陸上女子1500m予選と決勝での群馬県の選手。

千葉県大会決勝でのライバル選手との競り合い時。

関東大会での埼玉県や神奈川県の選手の進路妨害。

関東だけではなく東北・関西・東海・近畿・九州などでも同じ。

競り合っている相手の前に出て体をかぶせて進路を塞ぐ行為は全国各地で見られる。

全中駅伝で優勝した京山中の選手達の頑張りは称賛に値する素晴らしい走りだった。

子供達が精一杯に死力を尽くして戦いに挑み勝利したことの価値は薄れたりしない。

しかし、こういう行為を無意識にでもしてしまう志向性や勝負への執念は評価できない。

「君たちが達成した男女アベック優勝は一生の思い出になる素晴らしいこと」

「しかし、ああいう行為をしてしまうと君たちの頑張りが評価されなくなる」

このシーンを見て感じたこと。「あれ?これって?ありなの?」という疑問。

頑張ったことへの評価や称賛だけではなく違和感や嫌悪感を抱きかねない。

指導者の在り方が問われている。

「これでいい」「勝負に勝てばいい」「ルール違反ではない」

「勝ちたいという執念が起こした衝動的な行為だから問題ない」

「勝負の世界は甘くない。うちの生徒の執念が勝っていただけ」

「勝つ為ならこれくらい当たり前。勝つことにこそ意味がある」

京山中だけでなく全国の多くの指導者が、そういう指導をしていないことを祈りたい。


(全国中学駅伝2023 熾烈な優勝争いはトラック勝負に by bc2000x🐸)

<2023第38回東日本女子駅伝>
  1.2:18:35 東京  ※2連覇
  2.2:19:42 宮城
  3.2:19:44 福島
  4.2:20:05 千葉
  5.2:20:48 栃木
  6.2:21:04 岩手
  7.2:21:11 神奈川
  8.2:21:14 新潟
  9.2:21:23 長野
10.2:21:32 埼玉
11.2:22:00 静岡
12.2:22:06 北海道
13.2:22:50 群馬
14.2:23:33 青森
15.2:25:33 茨城
16.2:26:36 山梨
17.2:26:38 山形
18.2:27:59 秋田

<1区・区間賞&TOP5>
1.19:25 米澤奈々香  (宮 城:名城大学2年)
2.19:25 飯島理子   (山 梨:埼玉医科大グループ)
3.19:27 髙橋優菜   (岩 手:しまむら)
4.19:27 小川陽香   (東 京:立教大学1年)
5.19:28 真柴愛里   (長 野:長野東1年)

<2区・区間賞&TOP5>
1.12:51 山田桃愛   (埼 玉:玉川大学4年)
2.13:03 奥村紗帆   (千 葉:ユニバーサルエンターテインメント)
3.13:06 岩崎麻知子  (福 島:拓殖大学1年)
3.13:06 石川 苺   (北海道:城西大学)
5.13:07 齋藤みう   (静 岡:日本体育大学3年)

<3区・区間賞&TOP5>
1.09:40 鈴木美海   (東 京:順天高校3年)
2.09:50 松本瑠莉   (栃 木:宇都宮文星女子高校1年)
3.09:58 土田佳奈   (新 潟:ヤマダホールディングス)
4.09:59 渡辺光桃   (宮 城:仙台育英高校1年)
5.10:01 近藤希美   (神奈川:東海大相模高校3年)

<4区・区間賞&TOP5>※中学生指定区間
1.09:24 男乕結衣   (宮 城:五城中学3年)
2.09:45 一兜咲子   (東 京:杉並大宮中学3年)
3.09:47 河合柚奈   (静 岡:天竜中学3年)
4.09:48 宇都宮桃奈  (北海道:緑陽中学3年)
4.09:48 長島彩音   (栃 木:真岡中学3年)

<5区・区間賞&TOP5>
1.16:28 細川あおい  (宮 城:仙台育英高校2年)
2.16:47 臼井瑠花   (東 京:都立上水高校2年)
3.16:48 風間歩佳   (千 葉:中央大学4年)
4.16:50 杉浦穂乃加  (埼 玉:ニトリ)
5.17:06 小林日香莉  (新 潟:東北福祉大学1年)

<6区・区間賞&TOP5>
1.13:13 橘山莉乃   (宮 城:仙台育英高校3年)
2.13:26 岡崎萌々   (神奈川:中大附属横浜高校1年)
3.13:29 位田明優   (東 京:錦城学園高校3年)
3.13:29 本澤美桜   (千 葉:日体大柏高校3年)
5.13:33 白木美樹   (岩 手:花巻東高校3年)

<7区・区間賞&TOP5>
1.13:13 長岡みさき  (宮 城:仙台育英高校2年)
2.13:23 粕谷 雫   (栃 木:宇都宮文星女子高校3年)
3.13:28 野口麻衣子  (東 京:駒澤大学高校2年)
4.13:31 佐藤 祥   (岩 手:花巻東高校3年)
5.13:32 石川桃子   (新 潟:新潟明訓高校1年)

<8区・区間賞&TOP5>※中学生指定区間
1.09:19 遠藤蒼依   (静 岡:日大三島中学2年)
2.09:30 大谷彩乃   (群 馬:前橋第七中学3年)
3.09:39 天羽海乃   (千 葉:岩名中学3年)
3.09:39 菊池恵愛   (岩 手:遠野中学2年)
5.09:42 北原風花   (長 野:箕輪中学2年)

<9区・区間賞&TOP5>
1.33:01 増渕祐香   (東 京:名城大学4年)
1.33:01 石井寿美   (福 島:シスメックス)
3.33:12 栗原 唯   (栃 木:よろしく真岡)
4.33:32 佐々木菜月  (岩 手:東北福祉大学1年)
5.33:36 佐藤奈々   (千 葉:スターツ)

<レース解説>
多くの実業団選手が全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝)に向けての調整期に入っている為、第一線級の選手は出てこない。東日本女子駅伝よりも日体大記録会に出場して5000mや3000mの記録更新を狙う実業団選手も多数いる。大学生にとっては全日本大学女子駅伝が終わったあとの休養期間。高校生にとっても全国高校駅伝予選を終えて地区大会(関東大会や北信越大会等)に向けての調整期間。中学生にとっても全国中学駅伝の各県予選直後の連戦。そんな難しい時期に行われるのが東日本女子駅伝。どの世代の選手にとっても”位置づけ”が難しい大会である。昨年、東京のアンカーを務めた新谷仁美選手のようなスター選手も出ていない。大会に花を添える日本トップレベルのスーパースターが不在というのが現実である。しかし、そんな中でも中学・高校・大学、それぞれの世代に全国トップ級の選手を揃えた東京が昨年に続き連覇を飾った。予想以上に見応えのある好レースであった。

名城大学のキャプテンを務める増渕祐香選手(錦城学園高校卒)、今現在、日本人学生ナンバーワンの実力があると言われている小川陽香選手(立教大学1年・順天高校卒)、北海道インターハイ女子3000mで決勝に進出した鈴木美海選手(順天高校3年)、その鈴木美海選手に東京都高校駅伝の1区で勝っている臼井瑠花選手(都立上水高校2年)と野口麻衣子選手(駒大高校2年)、そして、全中陸上1500m8位入賞の一兜咲子選手(杉並大宮中学3年)と各世代のトップレベルの選手が揃った東京が1区から良い流れをつくりレース前半はトップを走る展開。中盤では、仙台育英高校のエリート選手を揃える宮城に逆転されるも慌てることなく各選手が粘り強く走り、トップと30秒前後の差で2位をキープ。最終区アンカーを任された増渕祐香選手が再び逆転し首位を奪還。そのまま大差をつけて2連覇のゴールテープを切った。中学時代から実績のあるエリート選手を大量に集めている仙台育英高校出身者でチームを編成している宮城に競り勝ったのは大きな自信になっただろう。東京にとっては、来年1月に京都で開催される全国女子駅伝に向けて大きな弾みをつける見事な優勝だった。




好きな女子マラソン選手について、こんな記事があったので紹介したい。

<好きな女子マラソン選手ランキングTOP10>
  ~9694名のアンケートによる結果~

  1位 2431票 高橋尚子 (積水化学)

  2位   792票 有森裕子 (リクルート)

  3位   613票 野口みずき(グローバリー)

  4位   485票 増田明美 (川鉄千葉)

  5位   442票 福士加代子(ワコール)

  6位   427票 谷川真理 (資生堂)

  7位   378票 千葉真子 (豊田自動織機)

  8位   290票 渋井陽子 (三井住友海上)

  9位   277票 松野明美 (ニコニコ堂)

10位 266票 鈴木亜由子(日本郵政グループ)


ダントツ1位は、やはり、高橋尚子さん。

多くの国民に感動を与え、マラソンの楽しさを知ってもらうきっかけをつくった。

それまでの「マラソンは辛くて苦しい」という認識を180℃変えた功績は大きい。

2位には有森裕子さん、3位に野口みずきさん。やはりメダリストの人気は未だ健在。

テレビで活躍する増田明美さんや明るいキャラで好感度が高い福士加代子さんも上位。

新たな逸材の出現と高橋尚子さんを超えるような国民的ヒロインの誕生に期待したい。

今、アメリカでは元男の子が女子のレースに出て活躍することの是非が話題になっている。

下にある表彰式の動画を見て頂きたい。2位の壇上に立って喜ぶ選手。実は元男の子。

4位となった子供の親は「本当は3位だった!」「娘の夢を壊された!」と大激怒。

「女子選手の立場を守れ!女子選手が活躍する場を奪うな!」の横断幕を掲げる。

これは非常にセンシティブな問題であり、安易に取り上げるべきではないのかもしれない。

しかし、今後、日本でも起こり得ることだと思うので多くの方々に知ってもらいたい。

男のカラダで生まれてきたが心は女。自分は女だと思っている子がレースに出る。

果たして男子のレースに出るべきか、あるいは、女子のレースに出るべきか。

もし、自分の子供が性転換した元男子選手に負けて4位だったら、どう思うか。

逆に自分の子供が悩んだ末に性転換して女の子として生きていく道を選んだら。

批判にさらされながらも「女子のレース」に出場し続ける覚悟を持てるだろうか。

可能な限り「性転換した元男の子に負けた女子選手の身になって」考えて欲しい。

可能な限り「性転換したことで本当の自分になれた子の身になって」考えて欲しい。


(Runner give thumbs down after finishing behind trans contestant by VIJAY BALIYAN)


(BASED Female Athlete DISSES Trans Runner That DESTROYED Her Hopes In Dreams During School Track Race by Black Conservative Perspective)

10000mを3000m過ぎからひとりで走って28分08秒で走り切れる力は素晴らしい。

ラスト2周を66秒と62秒でまとめたことも米国でのトレーニングの成果だと言える。

こういう経験を着実に積み上げていけばマラソンで2時間03分台が確実に見えてくる。

青山学院大学時代の姿と違いワイルド容姿に変身した鈴木塁人選手の今後に期待したい。


(Takao Suzuki surges and gets a win at the TEN by Sound Running)

<Men 10000m Run US Results>※TOP8
1.28:08.04 Takao Suzuki         (SG Holdings)
2.28:14.41 Thomas Geroge     (Roots Running Project)
3.28:16.05 Ryan Ford              (Zap Endurance)
4.28:17.24 Andrew Alexander  (Rhythem Athletics)
5.28:27.40 Aidan Reed            (Roots Running Project)
6.28:34.12 TianYu Chen          (ChinaAA)
7.28:35.05 Jackson Mestler     (Oregon Track Club)
8.28:37.27 Alec Sandusky       (Hansons-Brooks Odp)


<女子800m>
  1.2:13.77 高橋ひより  (白鵬女子高校)
  2.2:14.41 勝呂遥香   (白鵬女子高校)
  3.2:15.09 新倉里美   (筑波ウィンドAC)
  4.2:22.30 丸山あおい  (川崎市立橘高校)
  5.2:26.51 岡田海緒   (MURC)
  6.2:28.86 吉田紗奈江  (DoHoKuAthleteClub)
  7.2:29.33 幸澤ひより  (日本体育大学)
  8.2:37.61 百崎美杏   (白鵬女子高校)

<女子1500m 2組>※TOP8
  1.4:21.42 廣中璃梨佳  (日本郵政G)
  2.4:23.87 朝日春瑠   (ユニクロ)
  3.4:24.35 小坂井智絵  (日本郵政G)
  4.4:24.59 加藤綾華   (ユニクロ)
  5.4:27.35 清水 萌   (三井住友海上)
  6.4:30.21 勝呂遥香   (白鵬女子高校)
  7.4:31.65 根塚みのり  (三井住友海上)
  8.4:34.73 阿部円海   (ユニクロ)

<女子3000m 5組>※TOP8
  1.8:56.20 廣中璃梨佳  (日本郵政G)
  2.8:57.15 山ノ内みなみ (しまむら)
  3.9:00.44 吉川侑美   (ユニクロ)
  4.9:04.32 出水田眞紀  (第一生命G)
  5.9:05.46 小川陽香   (順天高校)
  6.9:05.85 野田真理那  (北九州市立高校)
  7.9:17.75 臼井明衣   (京セラ)
  8.9:18.14 高橋優菜   (しまむら)

<女子5000m 4組>※TOP8
  1.15:10.97 カムルパウリンカベケ(ルートイン)
  2.15:43.75 田浦英理歌 (積水化学)
  3.15:48.67 山口 遥  (AC・KITA)
  4.15:58.11 マーシャヴェロニカ (埼玉医科大学G)
  5.15:58.43 前田彩里  (ダイハツ)
  6.16:06.61 一山麻緒  (資生堂)
  7.16:18.01 若井莉央  (岩谷産業)
  8.16:27.29 伊東明日香 (埼玉医科大学G)

今では小学生までNIKEの厚底シューズを履く時代となった2021年シーズン。

人気だから履く。カッコイイから履く。速く走れるって噂だから履く。

シューズを購入する目的は選手それぞれの動機があるのだろう。

その際に「知識」としてシューズの性能や活用方法を学んでおくことも大切。

ただ闇雲に話題のシューズを履くよりも知識を得てから履いた方が性能を活かせる。


(【総集編】2021年BESTシューズまとめ|シューズアドバイザー藤原さんまチョイス11足 by Runtrip)

・ASICS NOVABLAST2
・HOKA ONE ONE CLIFTON 8
・New Balance FRESH FOAM 1080 v11
・NIKE エア ズーム ペガサス38
・adidas ADIZERO JAPAN 6
・PUMA ディヴィエイト ニトロ
・BROOKS ローンチGTS8
・アンダーアーマー UAフローベロシティSE
・NIKE ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2
・ASICS METASPEED Sky
・Saucony ENDORPHIN PRO+

より高いレベルを追及するNIKE好きの選手には、この動画が参考になるだろう。

(【教えて】NIKE厚底シューズの履き分け方は?【徹底比較】by Runtrip)

・ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2
・ズーム フライ4
・エア ズーム テンポ ネクスト%
・エア ズーム ペガサス38

シューズに興味を持ち始める小中学生にもシューズ選びのコツを学んで欲しい。

ホクレンディスタンス千歳大会で新谷仁美選手は「一日3レース」を走った。

3000mBレースを9分11秒19で走り、休む間もなく3000mAレースを9分09秒27で走る。

更に1500mにも出場(4分28秒03)。「一日3レース走る」というチャレンジを終えた。

通常、スーパースターと呼ばれる選手なら格下選手に負けるレースはしたくないもの。

例え練習の一環でも人の後ろは走りたくないし、負けたくないと考えるのが普通。

専門種目ではないレースでも先頭から遅れてしまう走りはしたくないと考える。

しかし、記録や順位ではなく自分自身への挑戦で果敢に挑んだ姿に感動した。

そういう挑戦をする選手は殆どいない。何故なら負けるのが怖いから。

目先の結果ではなく大義を成し遂げる為に挑戦する姿は美しかった。

日本女子長距離界をけん引する素晴らしい選手だと改めて感じた。

新谷選手のひたむきな取り組み姿勢を未来の五輪選手を目指す中高生にも学んで欲しい。

そう紹介しようと思っていたところに”ある情報”が入ってきた。


「30度を超える暑さの中で一日に3レースを走った中学生がいる」という情報。

ある中学校で陸上部の顧問をしている知り合いの教員がこんな情報を教えてくれた。

「今、話題の中学生ランナー、一兜咲子さんが一日に3レースを走った」

「30度を超える暑さの中で中学1年生の選手が800m2本と1500m1本を走り切った」

どういうことなのかと詳しく話を聞いてみると、このように話してくれた。

そもそも、北海道のような涼しい環境ではない。

中学生にはタフと言える真夏日が射す炎天下でのレース。

タイムテーブルがそうなっている以上、中学生は、それをやるしかない。

体力的に未成熟な中学1年生には余りにも厳しいスケジュールだと誰もが感じていた。

ホクレンディスタンスや大学の記録では大学生や実業団選手が複数種目走ることもある。

それは新谷選手のように明確な意図を持って計画的に判断して出場するというのが前提。

身体的にも成熟した大人の選手だから多少の無理を承知の上で「複数レース」に挑める。

本来、大会は選手が記録を出しやすいスケジュールを前提にレースが組まれるものである。

しかし、中学生の大会は発言力のある一部の教員によって様々なことが決められていく。

時として、中学生にはあり得ないタイムテーブルが「棄権することを前提」に組まれる。

全国大会に繋がるような中学生の大会では「棄権すればよい」という理屈は通用しない。

学校教育の一環である中学生の大会で生徒達の体力を全く考慮しないタイムテーブル。

その場でレースを観ていた生徒や保護者からも疑問の声が上がっていた。

そのように競技場での雰囲気を説明してくれた。

そして最後に個人的な意見としてこう語ってくれた。

「誰がどう見ても一兜咲子さんは東京都のエースです」

「これから先も東京都の主軸選手として活躍が期待されている選手です」

「その選手に不利になるようなレースの組み方をするのは東京都の損失でしかない」

「誰も得をしない。何のプラスにもならない。結局女子長距離は誰も全中に行けない」

「全国的に注目されている選手だからこそ影響力と発信力があると考えるべきなんです」

「将来の活躍が期待される選手ならもっと環境を整えて大事に育ててあげて欲しいです」



新谷選手が「一日3レース走る」という価値ある素晴らしいチャレンジをした同じ日。

千歳から1100㎞離れた場所で、ひとりの中学生が「一日3レース」を走り切った。

この挑戦が彼女の成長に繋がり今後の活躍に活かされることを心から期待したい。

「日本で出した記録は、人工的に作られた記録」

「風をコントロールできる競技場が幾つかある」

「そんなに都合良く+2.0Mの追い風は吹かない」

「日本国内の試合では時折風は操作されている」

「中学や高校の大会でも大事な時に神風が吹く」

そんな風に揶揄されているのを日本の陸上関係者は知らない。

良い風が吹くことを求められて時には圧力が掛かるという声もあちこちから聞こえる。

日本記録更新は大いに喜ぶべきことで日本国民みんなが嬉しい気持ちになった。

山縣選手なら9秒8台の記録が出せるんじゃないかなと期待している国民も多い。

しかしながら、歓喜と感動に水を差すのが「風を操作できる陸上競技場」の存在。

普通に考えれば追い風参考にならないギリギリの風(+2.0M)が運よく吹くのはおかしい。

それも記録を出したいと陸連が考える大会で丁度よく神風が吹いている偶然さは変だ。

そのような意見が国内外で出て、色々と勘ぐってしまうのも致し方ないかもしれない。

だからこそ、そういう国内外から湧き上がっている声を日本選手権で黙らせて欲しい。

どんな気象条件であっても複数の選手が9秒台でバシッと走ってくれたら納得するはず。

記録を出すなら風を操作できると言われている追い風専用の特別な競技場ではダメ。

過去に国際大会を開催している大阪長居陸上競技場で9秒台を出して見返して欲しい。

世界中がアッと驚くような快走をして日本人スプリンターの実力を見せつけて欲しい。

そういう歴史に残る日が近い将来必ずやって来ると信じて”その瞬間”を待ちたいと思う。

今夏に中国で開催予定だったワールドユニバーシティゲームズが来年に延期された。

国際水連が東京五輪予選の日程調整を進めていることが明らかになった。

新型コロナの第4波が日本国内で発生しているのは明らかな状況。

決め切れない日本政府の対応に痺れを切らすのも当然だろう。

新型コロナウィルスは、今後も変異を続けるだろう。

致死率の高いウィルスへと変異を遂げる可能性はゼロではない。

ワクチン接種を加速させながら、同時に特効薬の開発も進める必要がある。

変異種が増えていくスピードに現代医学が追い付けるかどうかがカギとなる。

日本国内では水泳の日本選手権が開催されている。

一発勝負の選考会によって東京五輪代表選手が決定する。

その背景で世界水連が東京五輪予選の日程を変更する決定をしたとしたら…

日本国内にいては感じることができない世界からの目を再認識することになるだろう。

「今の日本には行くことが出来ない」

「感染のリスクは何も解消されていない」

「感染防止に掛かる費用の負担は全て日本が持つべき」

「不安要素が解消できない曖昧な受け入れ態勢のままでは開催は無理」

そう言われても仕方ない状況に置かれていることを政府と大会組織委員会は認識すべき。

国際水連だけではなく各国際競技連盟が1ヶ月以内に大きな決断を下し始めるだろう。

日本国内の危機感のない状況とは裏腹に海外からは厳しい目が向けられている。

東京五輪開催を左右する大きな大きな1ヶ月となることは間違いない。

今の社会情勢の中では、当然の光景だと言える。

形だけの式典。身内だけ盛り上がる式典。予定調和の式典。

綺麗ごとを述べる橋本聖子大会組織委員会会長の挨拶も全く説得力がない。

話を真面目に聞けば聞くほど虚しいだけだ。

これでは全く盛り上がらない。盛り上がる訳がない。

本来なら4ヶ月後に開催される東京五輪への期待感に満ち溢れている時期。

感動しながら式典の挨拶を聞き、テレビ画面に釘付けになって中継を観ていただろう。

しかし、パッとしないテレビ中継に思わずチャンネルを変えてしまった。

これほど盛り上がりに欠ける五輪関連式典は、過去にも見たことが無い。

何かが始まる期待感に満ちた式典ではなく何か寂しげな式典の雰囲気。

これほどまでに役者不足感のある式典は他にはない。

規模を縮小すると言っても威厳と格式を感じる雰囲気は作れたはず。

華やかさが無くてもいい。厳かながらも「五輪の歴史」を感じる式典を期待した。

あれでは、形式的に行った感は否めず、五輪開催への機運を高めることは難しい。

目を惹いたのは、子供達の合唱や和太鼓演奏など。

純粋な心が表情から伝わった。

しかし、もう少しやり方はあったはずだ。

出発式典であるからこその見せ方はあったはず。

オーロラビジョンを用意して聖火到着を待つ全国各地と中継を結ぶ。

Zoomを活用しオンライン上で出走予定の聖火ランナーの表情を映し出す。

「復興」という言葉に縛られずに全国各地を笑顔で繋ぐことで国民の安心感が増す。

東京都知事や五輪担当大臣などがJヴィレッジに顔を揃える必要など全くない。

参列者もオンラインで結んだ方がガラガラの式典会場を見せるよりも良かった。

精度が高く革新的な見せ方をすれば日本の最先端の技術を世界中に発信できた。

日本が世界中に発信して見せるべきものは「技術力」だ。

聖火リレーという世界共通の話題だからこそ日本を宣伝する絶好のチャンス。

日本が震災によって受けた災害の大きさは、あの日、瞬時に世界中に発信された。

目をそむけたくなるほどの災害から復興していることも世界中の人々は知っている。

世界中が「これは凄い!」と驚くような日本の「技術力」を見せるのも復興の証となる。

「聖火リレーとはこういうもの」という固定概念があるから誰も工夫しようとしない。

コロナ禍での五輪開催が特別なのだから各式典も前例のないモノになっても問題ない。

福島の復興は、日本の復興であり、日本の復興は、世界の復興に繋がる。

1964年の東京五輪の際には、新幹線を走らせ、高速道路を完成させた日本の技術力。

「おー、終戦からの短期間で日本は、ここまで立ち直ったのか!」

「今の日本は、敗戦後の面影どころか世界の先端を行く技術大国だ!」

そう思わせたから東京五輪は大成功を収めたのは言うまでもない。

今回の東京五輪も同じ。今の日本の技術力を世界中に宣伝する絶好のチャンス。

70%以上の国民が五輪開催を良く思っていないという現実は確かにある。

しかし、だからと言っておっかなびっくり事を進めても国民の気持ちは変わらない。

凝り固まった考えから脱皮して新しい五輪の在り方を日本が先頭に立って発信する。

「おー、マジやべぇ〜!日本の技術力はハンパない!」

そう世界中に発信できたら、それこそが何よりの復興の証となる。

五輪関連行事を開催するなら国民の目を気にしておっかなびっくり開催しない。

堂々と「日本の力」を世界に発信すれば良い。

頭を使って工夫と発想力を活用した五輪関連行事に期待をしたい。

森元組織委員会会長の女性蔑視発言に懲りず演出責任者の醜態が明るみに出た。

「僕はすぐにダジャレを言うので、口が滑ったようにいったこと。可愛いピンクの衣装で舌を出して『オリンピッグ』と。これで彼女がチャーミングに見えると思ったんですが、その場で男性スタッフにえらく叱られた。反省しています」

「ちょっとした洒落のつもり」では済まされない。

森元会長の女性蔑視発言どころの騒ぎで済む訳がない。

これでは東京五輪開催への機運を高めることなど到底無理。

どうして東京五輪開催に向けて指揮を執るべき人物の倫理観が欠けているのか。

今までもきっと同じようにして差別をしながら生きてきたのだと安易に想像できる。

それを誰も指摘できなかった。きちんと間違いを正せる人材が彼らの周囲に居なかった。

ここからの軌道修正は簡単ではない。

この発言は瞬く間に世界中に広がるだろう。

組織委員会、JOC、政府を巻き込んでの騒ぎとなる。

このニュースを各メディアが見逃ずにきちんと扱って欲しい。

ダメはダメ。アウト!だと心から改心するまで報道して欲しい。

そうしなければ、国民の意思によって完膚なきまでに叩かれてしまう。

もうこれ以上、常識のない輩たちに東京五輪開催を邪魔して欲しくない。

「こんな状態じゃあ、開催なんて無理じゃん!」

「もう五輪開催は諦めて中止を宣言した方がよい!」

国民の心が完全に離れてしまう前に常識のある立場の者が先頭に立つべき。

今こそ、当たり前の常識を当たり前に持っている適任者にバトンタッチすべきだろう。





 

「海外からの観客を受け入れない」という方針が固まったというニュース。

最初から分かっていたことであるが、正式に決まったとなるとやはり寂しさを感じる。

スタンドを埋め尽くした大観衆の中で日本男子リレーがメダルを獲る瞬間を見たかった。

優勝もあり得ると言われている男子4×100mリレーを超満員のスタンドから見たかった。

確かに、まだ有観客開催の可能性は残っている。

男子リレーが活躍する姿をスタンドから見れる可能性は十分にある。

しかし、観客が日本人だけでは国内開催の国際大会と何ら変わらない。

海外から様々な国の観客が訪れてスタンドを埋め尽くすからこその「五輪」である。

日本であって日本ではない雰囲気の中で日本の選手が活躍するから「五輪」を感じる。

沢山の海外渡航者が日本に来るからリアルな「五輪」を実感できる。

国際色豊かな観客がスタンドを埋め尽くすから「五輪」の凄さを感じる。

普通の国際大会とは全く雰囲気が違うと国民が感じるから「レガシー」が生れる。

街には外国人観光客が溢れて、至る所で各々の国旗を掲げて自国の勝利を祝う。

銀座、原宿、渋谷、青山、新宿、池袋に外国人が溢れて勝利の美酒を味わう。

国際交流を含めて多くのインバウンドをもたらしてくれるのが五輪である。

それが無くなってしまう寂しさは、五輪を経験した者なら分かるはずだ。

日本の未来を担う子供達に国際色豊かなビッグイベントを見せたかった。

オリンピックの素晴らしさと感動を多くの子供達に味合わせたかった。

世界中から人が集まり世界最高の舞台を見届けるから盛り上がる。

どんな経験よりも世界最高のパフォーマンスは良い教材になる。

スタンドの隣の席に外国人が居てこそ”教材”の価値は高まる。

テレビ画面やネットを通じてでも感動はするだろう。

しかし、それでは「レガシー」は生まれない。

「オリンピックって凄いなぁ!」

「いつか自分も出てみたいなぁ!」

「語学を習得して役に立ちたいなぁ!」

「もう一度、オリンピックを見たいなぁ!」

世界中の子供達が心からそう思うから東京五輪の「レガシー」が生れる。

震災復興五輪やコロナに打ち勝った証しの五輪では「レガシー」は生まれない。

オトナの事情に終始し、スポンサーへの便宜を図った開催からは何も生まれない。

仕方のないことではあるが、冷静になって考えれば、やはり残念だとしか言えない。

東京五輪は、間違いなく歴史に残る五輪になる。

どんな形であっても子供達に夢を与えてくれる五輪であって欲しい。

マラソンで結果を出したい実業団選手には朗報と言えるデータが出た。

「データ的には約8分の短縮が可能」

「厚底シューズを履くと別の選手になってしまう」

科学的な見地から導き出した数値だからこそ信ぴょう性がある。

数か月前、ある実業団チームのコーチから聞いた話とリンクする。

「男子選手は、フルマラソンで4分以上記録短縮できると思う」

「厚底を履くとレース中盤まで力を使わなくていい」

「その分、余力があるのでレース後半の失速が格段に減る」

「ガチャガチャ位置を変えたり余計な仕掛けをする選手には効果はない」

「レース後半まで動かずに脚を使わなかった選手が恐ろしい記録を出す可能性がある」

その通りになったのが先日行われたびわ湖毎日マラソンでの鈴木健吾選手の快走であった。

これは、トラック種目での自己記録更新でも裏付けされていた事実。

「高校生男子は、5000m14分50秒前後の選手が14分10秒台の記録で走れる」

「中学生男子は、3000m9分20秒台の選手が9分切りまで記録短縮できる」

「女子中高生では男子選手ほど際立った記録更新は見られない」

「しかし、練習不足の状態や体重オーバーの状態でも結構走れてしまう」

「カラダの準備が出来ていなくても厚底シューズを履けば、そこそこ走れる」

こんな声が中高生を指導する顧問達からも聞こえてくる。

やはり、厚底シューズを履くことによる「カラダ作り」と「走り方」は変化している。

確実に結果を出せる武器を得た選手達は、今後、どのような取り組みをしていくのか。

「過度な体重管理と走り込みは、必要ない」

「ドーピングや鉄剤注射なども、する必要がない」

「余計なストレスなく健康状態を維持したままでも好記録が出せる」

そんな理屈が通ってしまうほど厚底シューズを履くと今までにない力が出せる。

厚底シューズが全競技・全種目使用禁止にならない限り、この流れは止まらない。

新しい長距離選手の在り方を生み出した厚底シューズは、今後も歴史を塗り替えるだろう。

3年後には男子の日本記録が2時間1分台になっているかもしれない。

5年後には女子の日本記録が2時間15分台になっていても不思議ではない。

10年後には男子マラソンの世界記録が1時間50分切りを狙っているかもしれない。

2030年までに世界と日本の長距離界がどこまで進化し成長を遂げるかを大いに期待したい。

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