ランナーズ・ジャーナル JAPAN (Runners-Journal.Jp)

事実に基づいた「真実のコラム」を掲載しています。今だからこそ伝えたい「本当のこと」をありのまま伝えたいと思います。

カテゴリ: 2019 期待のアスリート!

ラグビーW杯日本代表選手の熱い戦いに負けずとも劣らない熱戦となった。

井上尚弥が世界王者として認めるのに疑う余地がない素晴らしい戦いだった。

やっぱり井上尚弥は強かった!凄かった!我々のヒーローだった!

世界と戦うとは、こういうことだ。

若造のアイドルが下手な盛り上げをしなくても本当の戦いは人に感動を与える。

これが日本のアスリートの真の姿である。

私たちに夢を与えてくれてありがとう!感動をありがとう!








SNSの時代だからこそ、こうして陸上を好きで楽しく走っている選手が犠牲になる。

謝る必要はない。どんどん楽しんで競技をすればよい。

高橋尚子は、シドニー五輪・女子マラソンのスタート前に何をしていたか。

ヘッドフォンで音楽を聴いて、楽しそうに踊っていた。

その映像が、日本全国どころか、世界中に流された。

それについて、批判されるどころか、大きく称賛された。

「スタート前には、あれくらいの余裕が必要だ」

「リラックスは大事だ」

「マラソンは、過酷なものではなく、楽しいものだ」

そういう世界観やイメージを多くの人に与えた。そして、マラソン人口が急増した。

100mのスタート時に笑っていたとしても、何も批判されるべきことではない。

「相手の選手に失礼だ!」

そんなことを言う輩は、放っておけばよい。

本当の陸上ファンなら、きちんと理解してくれている。

「二冠を達成した理由は、こういう心の安定があったからなんだなぁ」

「スタート前には、あれくらいの余裕が持てるようになりたい!」

そう理解してくれる。君の味方は、沢山いる。

本当の陸上ファンは、100%君を応援してくれている。

堂々と「勝てる気しかしなかったから、自然と笑顔が出た」と言えばよい。

君は、純粋に陸上競技に打ち込み、純粋に走ることを愛している。

走るのが好きという気持ちが、素直に笑顔になって出た。

素晴らしいことだ。それが、あるべき姿だということを誇りに思って欲しい。


 

「一歩ずつ、着実に」

「慌てずに、楽しみながら」

「自分の進化を実感できる成長速度で」

「数年先の自分の姿をイメージして前進して欲しい」

それが、多くの陸上ファンの願いである。君ならできる。







 

【男子100m予想】
1.サニブラウン・ハキーム
2.小池祐貴
3.桐生祥秀

【男子200m予想】
1.サニブラウン・ハキーム
2.小池祐貴
3.飯塚翔太

【男子400m予想】
1.ウォルシュ・ジュリアン
2.若林康太
3.伊東利来也

【男子800m予想】
1.クレイアーロン竜波
2.村島 匠
3.川元 奨

【男子1500m予想】
1.飯澤千翔
2.舘澤亨次
3.松枝博輝

【男子5000m予想】
1.坂東悠汰
2.設楽悠太
3.遠藤日向

【男子3000mSC予想】
1.塩尻和也
2.山口浩勢
3.三浦龍司



やはり、この選手は、強かった。軽々と高校記録を更新してみせた。

インターハイを迎える前の、この時期に”単独走”で高校新!

どれだけの伸びしろがあるのかを考えただけでワクワクさせてくれる選手だ。

三浦選手の走りは、とにかく軽い。そして、柔らかい。

ガツガツ走っていないし、「よいしょ」とハードルを跳んでもいない。

軽快なテンポで小刻みに足を置いて行くだけで進んでいく。

力みがないから失速率も低い。無駄な力を使わないのでエネルギー効率も良い。

1500mを3分40秒台で走るスピードが、彼の走りを異次元なものにしている。

【近畿地区男子3000mSC決勝】
  1.8:39.49 三浦龍司 (洛南3・京都)NYR/ NHR/ NGR
  2.9:05.25 諸冨 湧 (洛南3・京都)
  3.9:06.15 佐竹勇樹 (比叡山3・滋賀)
  4.9:07.76 小久保星音(和歌山北3・和歌山)
  5.9:08.42 折口雄紀 (智辯和歌山3・和歌山)
  6.9:09.77 田中 楓 (田辺3・京都)
  7.9:11.32 今村駿弥 (田辺3・京都)
  8.9:13.87 吉井来斗 (西脇工3・兵庫)
  9.9:17.48 八澤輝人 (須磨学園2・兵庫)
10.9:21.87 服部壮馬 (洛南2・京都)
11.9:25.77 藤井健太 (報徳3・兵庫)
12.9:27.81 長原悠一郎(京都外大西2・京都)
13.9:28.75 佐々木太一(長田3・兵庫)
14.9:36.39 西中 新 (智辯カレッジ3・奈良)
15.9:36.60 東原豪輝 (大阪2・大阪)


三浦龍司(洛南)が激走!8分49秒26!にも書いたように、今シーズンは、これまで出場した大会で安定した走りが出来ている。この勢いのまま、更に記録を更新し、8分20秒台の扉を叩く可能性は十分にある。東京五輪を翌年に控えて、こういう未来のスーパースターの登場は、陸上界全体を活気づける。今後の走りに注目していきたい。



男子1部800mでは、陸上界の”松純(マツジュン)”こと松本純弥君が見事優勝!

男子1部1500m優勝の飯澤千翔君に続き一年生チャンピオンとなった。

最初の200mを後ろから行くのがお馴染みの松本君。

陸上を知らない人や中学生が見たら「あれ?スタートしたばかりなのに、なんで一人だけ遅れてるの?」と思ってしまうようなレース運びが彼の持ち味でもある。

ギアを入れ替えた時の「大きくて伸びやかな走り」が、彼の最大の武器だ。

ちょこちょこと足を回して走らないでの余計なエネルギーを使わずにトップスピードまで上げられる。

大きな走りをすることで無駄な力を使わない。だからラスト100mの勝負まで持ち込める。

他の選手と比べると欧米型のランナーと言って良い大きなスケールがある。

彼は、日本国内のレースよりも、ヨーロッパへ行って大柄なランナー達に混じって走った方が走りやすいはずだ。

その方が記録も出る。自己記録を一気に3〜4秒更新する可能性もある。

魅力十分な”800mランナー松本純弥君”の今後にも大いに期待をしたい。

※男子2部800mでも、松本君と同期で法政二高を卒業した石川昌樹君が優勝を飾った。

【男子1部800m決勝】
1.1:48.30 松本純弥  (法大1)  PB
2.1:49.00 田母神一喜 (中大4)
3.1:49.02 西久保達也 (早大4)
4.1:49.21 入江亮輔  (日大2)  PB
5.1:49.34 坂本 陸  (東洋大2)
6.1:50.03 薄田健太郎 (筑波大3)
7.1:50.24 根本大輝  (順大2)  PB
8.1:53.20 林 貴裕  (順大4)

【男子2部800m決勝】
1.1:50.01 石川昌樹  (横国大1) PB
2.1:50.91 佐々木亮介 (國學院大3)
3.1:51.22 浅海雄太  (流経大3) PB
4.1:51.38 鹿居二郎  (亜大4)
5.1:52.24 前川優月  (東国大3)
6.1:52.32 大類康靖  (平成国大1)
7.1:52.51 一場開成  (桜美林大2)
8.1:53.58 三浦天道  (慶大3)

【男子3部800m決勝】
1.1:51.62 齋藤未藍  (青学大院M2)
2.1:51.86 三津家貴也 (筑波大院M2)
3.1:52.16 青栁良英  (横国大院M2)
4.1:53.48 芝江柾葵  (東工大院M1) PB
5.1:53.94 加太宏明  (横国大D1)
6.1:53.95 河合正貴  (東工大院M1)
7.1:54.02 久保田剛史 (慶大院M1)
8.1:55.19 吉村佳祐  (順大院M2)
9.1:56.60 箱﨑喜郎  (東工大院M2)

【女子1部800m決勝】
1.2:09.03 菊地梨紅  (順大4)
2.2:09.20 池崎愛里  (順大3)
3.2:09.79 細井衿菜  (慶大1) SB
4.2:11.58 竹内まり  (早大4)
5.2:12.16 志村美希  (日体大3)
6.2:13.54 齋藤菜月  (中大3)
7.2:14.05 山口 光  (順大1)
8.2:14.66 朝日春瑠  (日体大2)

【女子2部800m決勝】
1.2:12.48 内山成実  (東学大院M2) NGR

選手の皆さん、お疲れ様でした。

天性のバネと走りの柔らかさが魅力の高校生ランナー!

三浦龍司(洛南高校3年)が、好記録を連発している。

3000mSCで9分を切るペースでも余裕がある走りで周回を重ねる。

レース後半もガツガツ走ることなく、実に軽やかに走っている。

時として強豪校の選手は、監督からのプレッシャーや名門校のプライド、親の期待などがあり使命感で走っているように見える時がある。

しかし、三浦龍司の走りには、そういう悲壮感がない。

余計なものを背負っている感じがしない。だから、見ていて気持ちが良い。

「彼の走りが見れて良かった!」そう思えるランナーである。

今年のインターハイで最も注目される選手になるのは間違いない。

周囲からの重圧をサラリと受け流し、軽やかに走ってみせる姿に期待したい。


<今シーズンの主な記録>
〇8分49秒26 大会新記録!
(5月19日 京都府高校総体 市内ブロック 男子3年3000mSC)
〇14分40秒43 第1位
(5月11日 国体少年A予選会 男子5000m)
〇5分39秒27 U20・U18日本新!
(4月28日 織田記念陸上 男子2000mSC) 
〇8分56秒22 第9位
(4月21日 兵庫リレーカーニバル男子3000mSC)


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