ランナーズ・ジャーナル JAPAN (Runners-Journal.Jp)

事実に基づいた「真実のコラム」を掲載しています。今だからこそ伝えたい「本当のこと」をありのまま伝えたいと思います。

カテゴリ: ジュニア選手の育成法

全国高校サッカー決勝。青森山田高校の黒田監督がとった行動が物議をかもしている。

わざと違う方向へボール蹴ってみたり、唾を吐いてみたり。

素晴らしい試合に相応しくない余りにも品位に欠けた行為。

テレビ中継を観ているファンや応援者が不快に思う振る舞いだった。

それもさることながら、試合中、何度も映し出される彼の表情に余裕は感じられなかった。

何度も大舞台を踏んでいて経験豊富なはずの有名監督の焦った表情。

一方で片時も表情を変えずに冷静沈着に淡々と指示を出す山梨学院の長谷川監督。

決勝戦を観ている人の多くが、二人の表情の違いを感じて、同じ感情を抱いたことだろう。

青森山田の黒田監督には、明らかに強豪校の監督としての品位が欠けていた。

どんなに言い訳をしても「見えた事実」は、少しも変わらない。

数々の実績を挙げている青森山田という超名門校の監督には相応しくない。

学校関係者、協会関係者、サッカーファン、高校サッカーに憧れている小中学生。

青森山田高校には、大変申し訳ないが、多くの方々を落胆させた出来事だった。

黒田監督には、あれこれと自分の見解を述べて言い訳などして欲しくない。

指導者としての品格に欠けた行為をとったことを素直に反省して欲しい。

黒田監督の指導力は、何ら変わらない。

素晴らしい指導をするから生徒達が集まってくる。

黒田監督に教えて欲しくて優秀な人材が青森山田に集まってくる。

だからこそ、今回の出来事を深く反省して欲しい。

自らの品位に欠けた行為によって指導者としての価値を下げてはダメ。

どんな角度から見ても「素晴らしい指導者だ!」と思われる監督であって欲しい。

それが青森山田高校の発展、更には、高校サッカー界全体のレベルアップに繋がる。

「育成力」のある高校駅伝強豪校をランキングする。

 <評価方法>
1.過去の育成実績  評価1〜5 
2.卒業後の活躍   評価1〜5
3.現在の育成実績  評価1〜5
4.将来の伸びしろ  評価1〜5

<男子「育成力」ランキング!>※TOP15
 
1位 佐久長聖     5・5・5・5
  2位 九州学院     5・4・5・4
  3位 学法石川     5・4・4・5
  4位 洛南       5・4・4・4
  5位 西脇工業     5・5・4・3
  5位 市立船橋     5・5・4・3
  7位 八千代松陰    4・4・5・4
  8位 埼玉栄      5・4・4・3
  9位 東農大二     4・4・4・4
10位 國學院久我山   5・4・4・3
11位 仙台育英     5・3・5・3
12位 世羅       5・3・4・3
13位 浜松日体     3・3・5・4
14位 須磨学園     4・4・4・3
15位 大牟田      5・3・3・3


<女子「育成力」ランキング!>※TOP15
 
1位 興譲館      5・5・4・4
  1位 大阪薫英女学院  5・5・4・4
  3位 常盤       5・4・4・4
  4位 立命館宇治    5・4・4・3
  4位 筑紫女学園    5・4・4・3
  6位 長野東      5・4・3・3
  6位 
市立船橋     5・4・3・3
  8位 
仙台育英     4・4・4・3
  9位 
成田       5・3・3・3
10位 
須磨学園     5・3・3・3
11位 錦城学園     3・4・3・4
12位 北九州市立    4・3・4・3
13位 星稜       3・3・4・4
14位 順天       4・3・3・3
14位 白鵬女子     4・3・3・3

指導者として大事なのは、生徒の可能性を信じること。

高校生を指導する立場にある方々に強く訴えたいことである。

高校駅伝強豪校の指導者の中にも指導力に疑問符がつく者もいる。

預かった生徒が伸び悩んでいる姿を見ても指をくわえて黙って見ている。

自分の指導力不足を棚に上げて選手のせいにするのでは選手の可能性は開花しない。

「環境に慣れるまで時間が掛かる」

「練習以前に性格的な問題がある」

「本人のやる気が今一歩足りない」

「結果を出すかどうかは本人次第」

確かにその通りである。結果を出せないのは、個人の資質の問題。

成長できるか出来ないかは、本人の自覚と努力次第の面が大きいのは事実である。

しかし、だからといって結果を出せない理由を選手だけに押し付けてはいけない。

こんな風に預かった生徒個人のせいにしていては、選手の可能性など引き出せない。

努力不足は、あるだろう。3年間の中では、やる気を失ってしまうこともあるはずだ。

今ひとつ自分の限界を超えられずに弱気な走りしか出来なくなる時期もあるだろう。

戦意を喪失して体調不良や故障を繰り返す日々を過ごす。いつもいつも頑張れない。

選手である以前にひとりの高校生。様々なことで悩み苦しむ時期があって当然だ。

それらを含めて一人の生徒を預かった責任が指導者にはあるはず。

「結果を出せるから期待する。結果が出せないから期待しない」

それでは、本物の指導者とは言えない。ただの雇われ監督だ。

強豪校には実績のある中学生が入ってくるのだから、毎年、それなりに活躍する。

力のある選手を集めて全国高校駅伝で活躍をしても、それは指導力とは言えない。

今、注目されている言葉に「指導力」と「育成力」の違いがある。

「指導力」とは、何か?

「強い選手を集めて、大会毎に調子が良い選手を代わる代わる走らせる」

「故障したり、伸び悩んで潰れていく選手が多くても数名生き残れば良い」

「男子は7名。女子は5名。生き残った選手を使えば毎年8位入賞させられる」

そういうのは「指導力」というよりも「マネージメント力」と言った方が適している。

毎年、県内の強い選手が入ってくるので当然のように県優勝をしている。

全国からトップ選手を集めて全国屈指の選手層を誇るチーム編成をしている。

それは、「指導力」というよりも「マネージメント力」に優れていると言える。

しかし、「育成力」は、違う。

男子で言うなら全中陸上出場者が一人もいなくても全国高校駅伝で8位入賞させる力。

女子で言うなら中学時代3000m10分30秒の選手を高校3年間で9分30秒まで更新させる力。

実績がある選手の力を維持させるのは、誰でも出来ること。

指導者が言い訳をせずに預かった選手を着実に育成すること。

力がなく経験もない選手を一から育てることが出来るのが本当の指導者である。

高校生には、感じて欲しい。

自分の目の前にいる監督は、本当に自分の可能性を信じているか。

まだ開花していない能力を引き出そうと全力で向き合ってくれているか。

どんな時も細部まで目を配り「伸びる瞬間」を見逃さないで引き出してくれているか。

「おまえならできる。きっと、ここまで成長できる」と毎日声掛けをしてくれているか。

駅伝強豪校に在席している高校生には、指導者を見極める目を養って欲しい。

指導者と選手の関係。そこには未だに絶対的な服従関係が存在する。

日本の文化ならではの「先生は偉い人」、「監督は凄い人」という思い込み。

強豪校の監督をしているからといって人間的に優れている訳ではない。

毎年、駅伝で結果を出しているからといって指導力がある訳ではない。

強豪校の中にも結果を出せずに潰れていく選手は沢山いる。

かつての輝きを失ったまま競技生活を終わる生徒は何人もいる。

指導者の見る目がないから選手の本当の良さに気付いてあげられない。

指導者の驕りがあるから生徒が輝きを放とうとする瞬間に気付いてあげられない。

指導者の力量不足で選手が伸びる瞬間を見逃してしまっていることに気付いていない。

今の指導者に必要なのは、「育成力」。

どんな生徒であったとしても預かった以上は、責任を持って結果を出させる。

最低限の結果。それは、中学時代の自己記録を更新させること。

中学時代の成績以上の結果を3年間で必ず出させること。

自分が生徒を預かったことの責任を果たすこと。

それが、今の高校指導者には必要である。

高校生とその保護者に言いたいこと。それは…

たまたま強豪校の監督をしているだけで彼らは、「ひとりの教員」でしかない。

言われるままに従う必要などない。嫌なものは「嫌だ」とハッキリと伝えれば良い。

態度が横柄に感じたり、言動が一方的だったりしたら、それは、もはや指導ではない。

生徒が成長する瞬間を見逃さずに気付く力。

まだ開花していない潜在能力を見つけて武器にする力。

生徒の可能性を信じて「きみならできる」と訴え続ける力。

そういう力を持った指導者が、本当の指導者であることを心に刻んでいて欲しい。

実績が無いからといって進学や就職を諦める必要はない。

例え、男子選手で5000mの自己ベストが15分50秒でも。

例え、女子選手で3000mの自己ベストが10分30秒でも。

「育成力」のある指導者との出会いがあれば、必ず才能は開花する。

大事なのは、「育成力」のある指導者との出会いというのを覚えておいて欲しい。

今は結果が出せなくても、自分の夢を実現したいという強い意志があれば夢は叶う。

諦めずに努力をして、自分の視野を広げて、今とは違う世界に飛び込めば必ず夢は叶う。

指導する立場にいる者は、生徒の可能性を信じて疑わない心を持つ。

指導を受ける立場にいる者は、自分の可能性を信じてくれる人との出会いを探す。

それが、教える立場と教えられる立場の両者が持つべき心構えであると伝えておきたい。

多くのジュニアクラブでは、短距離ブロックの選手は、このような練習を行っている。

中学の部活動においても短距離チームのウォームアップの中には、取り入れられている。

しかし、長距離ブロックの選手は、JOGをしただけでポイント練習に入ることが多い。

ドリル運動をやらせても掛け声に合わせて惰性で行っているというのが現状。

「ひとつひとつの動きを理解した上でカラダの細部まで意識を行き届かせて行う」

そういう考えで行っている長距離選手は、殆どいないだろう。

丁寧且つ正確に動作をするという当たり前の意識が長距離選手には無い場合が多い。


(Sprinting Drills That Develop Proper Form by X Pollination Productions)

中学生の全国大会を見て感じるのは、長距離選手達のフォームの悪さ。

決勝に行くような選手でも軸が安定せずにバラバラなフォームの選手が目立つ。

基本的な動きを習得しないまま力任せに走るから非効率な走り方をしている。

体型の変化に対応できない選手が長距離に多いのは、これが原因となっている。

体の使い方などは、何も考えずにガムシャラに走っているから伸び悩む。

速く走れる感覚だけに頼っているから、体が成長すると走れなくなる。

逆に常日頃から正確な動きを意識している選手は、故障のリスクが圧倒的に低い。

ひとつひとつ丁寧にやっている選手は、練習しているうちに効率の良い走り方になる。

効率の良いフォームで走るからスピードが出るようになる。

これからの季節にピッタリなスピードアップドリル。

来春までの期間に積極的に取り入れると来シーズンの活躍が楽しみになる。

日本の長距離界に深く浸透していた鉄剤注射。

鉄剤注射によって数々の記録・栄光・実績を日本陸上界は作ってきた。

鉄剤注射が最も盛んな時代の記録が未だに破られないまま今日に至っている。

厚底シューズの力を借りても破れないのだから鉄剤注射の力は本当に偉大と言える。

どの記録が当てはまるのか。

どんなタイミングで使用していたのか。

誰がいつからいつまで使用していたのか。

すべての事実を語れるだけの裏は取れている。

しかし・・・ここでは敢えて公言しない・・・

アッと驚くような選手が頻繁に使用していたという事実はなくならない。

意外と身近なところに鉄剤注射を使用して積み上げた実績の持ち主はいる。

本人の口から「鉄剤注射を使用していた」と語られることは永遠にないだろう。

「〇〇選手に自分が打っていた」と正直に打ち明けるドクターも出てくることはない。

それでも事実が無くなることはない。いつか誰かが語る日が来るまで封印されていく。

中学校、高校、大学、実業団。すべての世代で頻繁に使用されてきた鉄剤注射。

中学駅伝、高校駅伝、箱根駅伝、実業団駅伝でも鉄剤注射によって歴史が作られてきた。

コーチングスタッフの指示によって普通に行われていたことは分かっている。

「そんなのは、見たことも聞いたこともない」という陸上関係者がいたとしたら…

その人物は駅伝名門校の出身者ではないか、素質があって打たなくても活躍できただけ。

箱根駅伝の強豪大学は、様々な方法で20㎞突っ走れる体を手に入れてきた。

大会前に周到な準備をして臨む場合もあれば、レース直前に処置する方法もある。

往路で不利な展開になると復路の選手達は、その日に施して翌日復路を快走してみせた。

それを知っているのは、メンバー10人の中でも一部の選手のみ。

チーム全体には知られずに極限られた選手のみが監督から指示されて打っていた。

長い歴史の中では、様々な出来事が起きている。

ひとつひとつの話を”その時代”に”そのチーム”で走っていた元選手から聞いている。

日本選手権や全日本実業団駅伝前の数週間の通院記録まで元選手から聞いている。

高校駅伝でも具体的な”場所”や”成分”まで詳細に元関係者から聞いている。

中学駅伝でも”どの中学”が””いつ頃”使用していたかも本人から聞いている。

それを蒸し返すつもりはない。既に数十年経過していることを公にするつもりはない。

ドーピングと違い陽性が判明したら記録や結果がはく奪されることはない。

例え、誰がどの大会で使用していたかが公になっても結果が変わることはない。

今後、その記録を破る選手やチームが出てくるまで、ずっと残り続ける。

厚底シューズの力を借りても破れないような快記録が、ずっと残っていて良いのか。

この際、鉄剤注射だけではなく、ドーピングの疑いがある記録は、すべて塗り替えたい。

どうせなら、世界中の”あやしい記録”を全て塗り替えるシューズと機会を作って欲しい。

喉に物が詰まったままの歯がゆい状態を解消するチャンスを3年以内に作って欲しい。

シューズ開発や大会運営方法の進化が鉄剤注射に勝る日が来ることを期待したい。

昨年は、仙台育英が男女アベック優勝。

今年は、世羅が男女アベック優勝を果たした。

同じ男女アベック優勝でも、観て感じた印象は、まるで違う。

テレビ観戦した駅伝ファンに感動を与える走りをしたのは、昨年の仙台育英。

正直に言ってしまえば、今年は、素直に感動できないレースだった。

<女子レース解説>
まず、女子のレースを観て多くの方が感じたことは、留学生の強さだろう。「結局は、留学生が快走することによって勝敗が決まるのか」。そう痛感した方は正しい目を持っている。世羅は、高校駅伝の歴史において誰もが知る名門中の名門。その名門校が、男女共に留学生の力を借りて伝統を守っている。特に女子のレースは、アンカーが7人抜きして逆転優勝。日本人選手との力の差を分かりやすく説明すると…

世羅のアンカーのテレシア選手の区間記録は、14分37秒
区間3位の米澤奈々香選手(仙台育英)の記録は、15分37秒。(1分差
区間11位の藤田あい選手(小林)の記録は、16分38秒。(約2分差
区間29位の南梨花選手(成田)の記録は、17分18秒。(約2分40秒差
区間37位の高橋花和選手(旭川龍谷)の記録は、17分37秒。(3分差
区間47位の平井玲選手(高松工芸)の記録は、19分58秒。(約5分20秒差

これだけの力の差があるのは、どう考えてもフェアではない。学校教育の一環として行われている全国高校駅伝。そこに五輪選手を連れてきて走らせている。まさに勝利至上主義だ。そう言われても仕方がないくらい大きな差がある。アンカー5㎞区間を区間10位前後で走る選手は、素晴らしい選手である。力があるし実績もある選手だ。その選手と2分もの差があるのでは、もはや正当なレースとは言えない。駅伝ファンが素直に喜べない理由は、まさにアンフェアなレースだったからだ。4区を終えた時点で完全に優勝争いから遅れていたのに「よもやよもやの大逆転」。普通なら最後まで目が離せない展開に盛り上がるところだが、今回は、逆にしらけてしまった。仕方ないとは言え、余りの力の差に高校駅伝本来の面白さが薄れてしまった。残念でしかない。留学生の扱いについて論議するつもりはないが、今回ばかりは、歯がゆい気持ちでレースを見終えた。留学生の力を借りずに優勝争いを展開した仙台育英、北九州市立、立命館宇治、須磨学園の健闘を心から讃えたい。

〜男子編に続く〜

ナイキ厚底シューズの出現によって世界の長距離界が飛躍的に進化している。

日本においても好記録が誕生する背景には、ナイキ厚底シューズの存在がある。

今年の高校駅伝は、男女共に高校最高記録が誕生する可能性がある。

その理由は、ふたつ。

新型コロナの影響で試合数が減り、選手のピークが今の時期に来ていること。

ナイキ厚底シューズが選手のスピード維持力を格段に上げていること。

ほぼ間違いなく各区間の区間新記録も誕生するだろう。

ナイキ厚底シューズの真の力を発揮するのは、起伏のある都大路が最適。

起伏があるコースを失速することなくスピードを維持して走る力を与えてくれる。


(第65回全国高校駅伝2区(市船・前田選手史上2人目の7分台快走 by ランチバチャンネル)

特に男子の2区では、7分台で走る選手が複数人出る可能性がある。

今年に限らず今後も7分台で走るのが珍しくなくなる時代が来ても不思議ではない。

これからの数年間で高校駅伝界は、想像を遥かに超えた大きな飛躍を遂げるだろう。

これまでの長い高校駅伝の歴史と常識を覆す快走が見られる可能性は十分にある。

追記すると…全国高校駅伝の2区を8分10秒で走る中学生がいるという噂を聞いた。

その中学生は、今は、まだナイキ厚底シューズを履いていないそうだ。

厚底シューズを履かずにそんな記録で走れる中学生がいるというのは喜ばしいこと。

どこかのタイミングで目にする日が来るのを楽しみに待ちたいと思う。

兎にも角にも、まずは、今週末に高校最高記録が生まれることを期待したい。

駅伝シーズン真っ盛りの年末年始。

どんなチームが勝利を掴むのかを冷静に考えてみる。

有望な選手をスカウトして獲得に成功したチームが強いのは大前提。

スポーツの世界では、勝つ為には指導力以前に選手獲得が大事だと言われている。

「駒(選手)が揃わないと勝負にならない」

「選手獲得がチームの勝利を大きく左右する」

「良い駒(選手)を2年連続で獲得したチームが黄金時代を築く」

中学駅伝でも高校駅伝でも大学駅伝でも実業団駅伝でも全てにおいて同じ。

指導力など殆ど関係ない。すべては有望選手との出会い次第。

長い教員生活の中では、たまたま偶然に能力の高い選手と出会うことはある。

全国レベルの選手を一人でも出すと「あの先生は凄い!」と地元では噂になる。

たまたま偶然に複数の有望選手が同時期にチームに加入すれば全国優勝も近づく。

殆ど何も言わなくても自分達で切磋琢磨しながら強いチームになっていく。

指導力とは関係なく、選手自身が自らの努力で強いチームを作り上げる。

「指導者とはお飾りに過ぎない。選手あっての指導者である。」

そういう自覚がないと自分の力を過信したまま過去の栄光をずっと語り続ける。

本当に指導力があるなら、どんな状況下でも強いチームは作れる。

鉄剤注射の力を借りなくても選手の育成は出来る。

厚底シューズを履かせなくても好記録を出すことが出来る。

過去に大きな実績を残した指導者が、今年、強いチームをつくれなかったとしたら…

それは、ほぼ間違いなく、鉄剤注射の力を借りて手に入れた実績と考えて良い。

2年連続で有望な選手を獲得したのに期待通りの結果が出せていないとしたら…

それは、まず間違いなく、選手を育成する力が足りないと考えて良いだろう。

選手の能力を活かせない指導者は、数多くいる。

選手を潰しておいて責任を取らない指導者は本当に多い。

実績の無い選手をそこそこの選手に育てることは難しくない。

また、実績のある選手を同じレベルで活躍させることも難しくない。

全国トップレベルの中学生をインターハイで活躍させるのは難しくない。

しかし、実績のある選手を更に上のレベルにするのは簡単ではない。

高校トップレベルの選手を五輪選手に育てるのは、ハッキリ言って難しい。

弱い選手を強くするのは簡単。

強い選手をそこそこ強いままにさせるのも難しくない。

しかし、強い選手を更に成長させて超強くするのは本当に難しい。

それが出来るのが指導力に長けた指導者と言える。

中学高校時代に実績がない選手を箱根駅伝で活躍させるのは難しくない。

中学高校時代に大活躍して注目された選手を箱根駅伝でも輝かせるのは難しい。

これから始まる全国高校駅伝。

本来なら全国大会へ出場しているはずなのに予選を勝ち抜けなかった高校もある。

有望選手を複数人獲得しているのに活かすことが出来ないのでは選手が可哀そう。

ニューイヤー駅伝、箱根駅伝なども同じ。

出場メンバーを見れば、どの指導者がどの程度の育成力があるのかが良く分かる。

「故障してしまったからメンバーから外した」

「調子が上がってこないから若手選手を使った」

「本来ならアイツを使いたいけど…苦渋の決断をした」

全ては言い訳に過ぎない。

故障させてしまうのは、指導の管理不足。

調子を上げられないのも指導者の調整力不足。

かつての走りをさせられないのは、指導力不足。

長期計画で育成して来なかったから箱根駅伝や実業団駅伝で輝けない。

使えるだけ使って伸び悩んだら放っておく。

全てを選手の責任にして自分の保身に走る指導者ほど惨めなものはない。

これからは、選手が指導者の見極めをする時代になる。

選手の能力を最大限に活かせる指導者のもとに選手は集まるだろう。

人気先行ではなく育成力があるチームへ加入することが自分の成功に繋がる。

全国高校駅伝、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝などの見所は、そこだ。

どんな選手が、どんな成長をしているのかをメモを取りながら観戦する。

選手の能力を最大限に引き出しているチームを良く見て確認して欲しい。

きっと、今まで見えていなかった真実が画面を通じて見えてくるだろう。

「冬季練習が土台となって春季シーズンに調子が上がる!」

中学生や高校生にも役立つ情報を日本のトップ選手達が語ってくれます。

多田修平選手、白石黄良々選手、桐生祥秀選手がトレーニングについて語る動画。


(【足が速くなる方法】自分が速くなるタイミング by 桐生祥秀チャンネル)

トップ選手が何を考えてレースに臨んでいるか。

どこを気をつけてトレーニングを行っているか。

速くなる瞬間を感じるのは、どんな時か。

トップ選手ならではの悩みとは何か。

来シーズンの活躍を密かに狙っている選手には参考になる話しが沢山聴ける内容。

長距離選手にも役立つ話もあるので是非参考にして欲しい。

<男子小学5年 1.5km>※TOP5(65名出場)
1.5:03 深井真生   (乙畑小・栃木)
2.5:15 根上 漣   (東葛RCB・千葉)
3.5:16 村松丈慈   (千住ジュニア・東京)
4.5:21 江上泰正   (城北ACA・東京)
5.5:22 多比良京弥  (千住ジュニア・東京)

<男子小学6年 1.5km>※タイムレース総合TOP5(94名出場)
1.4:47 北山俊太朗  (千住ジュニアA・東京)1組1着
2.4:50 川口ムサ慧   (野田ジュニアA・千葉)2組1着
3.4:53 大橋聖大   (野田ジュニアA・東京)2組2着
4.4:55 山川朔太朗  (千住ジュニアA・東京)1組2着
5.4:56 出家恒知   (千住ジュニア・東京)  1組3着

<男子中学1年 1.5km>※タイムレース総合TOP5(97名出場)
1.4:36 曽我 瑛   (清新JAC・東京)     1組1着
2.4:37 小林 駆   (清新JAC・東京)     1組2着
3.4:43 多田琉介   (土浦日大中・茨城)    1組3着
4.4:45 小野耕作   (青戸AC・東京)     2組1着
5.4:45 樋口総司   (堀切中・東京)      1組4着

<男子中学共通 3km>※タイムレース総合TOP5(234名出場)
1.9:10 飯國新太   (千住ジュニアA3・東京)1組1着
2.9:21 増田陸斗   (KJR・LA2・東京)  1組2着
3.9:26 岡村享一   (新宿西戸山中3・東京)  1組3着
4.9:27 遠藤大成   (野田岩名中3・千葉)   2組1着
5.9:27 宮崎 優   (大津ケ丘中3・千葉)   1組4着


<女子小学5年 1.5km>※TOP5(51名出場)
1.5:07 柿沼日恋   (清新JACA・東京)
2.5:08 鶴岡美佑   (市原ACA・千葉)
3.5:12 長塚結南   (東葛RCA・千葉)
4.5:26 増子柚衣   (草加ジュニアA・埼玉)
5.5:27 北川天咲   (チーム柏A・東京)

<女子小学6年 1.5km>※TOP5(57名出場)
1.5:01 一兜咲子   (済美山AC・東京)
2.5:02 大木優奈   (清新JACA・東京)
3.5:03 保坂知穂   (市原ACA・千葉)
4.5:09 弦巻心遥   (東葛RCA・千葉)
5.5:14 上舞彩心   (市原ACA・千葉)

<女子中学1年 1.5km>※タイムレース総合TOP5(102名出場)
1.5:09 坂元唯花   (辰野中・長野)     1組1着
2.5:12 奥脇咲和   (五日市中・東京)    1組2着
3.5:13 松田悠楽   (KMC陸上ク・東京)  1組3着
4.5:14 石川理央   (青梅新町中・東京)   1組4着
5.5:24 天宮咲恵   (千住ジュニア・東京)  1組5着

<女子中学共通 3km>※タイムレース総合TOP5(133名出場)
1.10:29 池田悠音   (清新JACA3・東京)    1組1着
2.10:40 柏井心乃   (KJR・LA2・東京)    1組2着
3.10:48 野口麻衣子  (出雲中2・東京)     2組1着
4.10:50 竹安結衣   (清新JACA2・東京)     1組3着
5.10:54 人見優来   (湾岸TC3・東京)       1組4着

今、アメリカの2大ジュニア選手と言えば、この二人。

Katelyn Tuohy(18歳)とJenna Hutchins(16歳)

〇Katelyn Tuohy(North Carolaina State University)
 2002年3月18日(18歳)
 <屋外PR>
 1500m   4分14秒45
 1マイル    4分33秒85
 <屋内PR>
 3000m   9分01秒81
 5000m 15分37秒12
 5㎞(CC)  16分06秒

〇Jenna Hutchins(Science Hill High School) 
 2004年3月25日(16歳)
 <屋外PR>
 1500m   4分38秒33
 1マイル    4分43秒33
 <屋内PR>
 1500m   4分26秒77
 1マイル    4分43秒33
 5㎞(CC)  15分58秒


With Katelyn Tuohy and Jenna Hutchins, American middle distance running has a great exciting future.

こういうコメントがあるくらいアメリカ長距離界の未来を背負う期待の星となっている。


(High School Standout Jenna Hutchins enters national spotlight as top high school runner by WJHL)

評価の仕方は様々なので単純に日本とアメリカのジュニア選手を比べることは出来ない。

日本人が思っている以上に長距離(クロスカントリー)が盛んなアメリカのチャンピオン。

全米のチャンピオンシップで勝つという実力は高く評価できる。

一方で日本のジュニア選手の方が速い記録を持っているというのも事実ではある。

トラックの記録では、世界で通じるジュニア選手が日本には沢山いる。

しかし、この二人の選手が評価される理由も見つけられる。

18歳で4分14秒45と15分37秒12は、日本の選手でも簡単には出せない記録である。

16歳でクロカン5㎞を15分58秒というのも非常にレベルの高い記録である。

この動画を見る限り、まだ長距離選手として完成されていない姿も将来性を感じる。

おそらく日本の中学生と高校生の方が練習量が多く、練習の質も高いだろう。

それだけ完成された選手が多い日本人選手に比べると将来の伸びしろはあるように感じる。

パリ五輪に出場するような国際的な選手に育つのは、どちらの国の選手だろうか。

両国のジュニア選手の活躍に大きな興味を抱きつつ、今後の成長を期待したい。

まずは、このふたつのレース動画(女子1500m)を観て欲しい。

ひとつ目は、アメリカの女子1500mのレース動画。

ふたつ目は、日本の全国中学陸上女子1500mのレース動画。

記録は、4分26秒から4分27秒。

ジュニアカテゴリーの選手としては、素晴らしい記録である。


(Katelyn Tuohy U.S. No. 1 1500m! by MileSplit)

このレースの1位は、
Katelyn Tuohy選手。記録は、独走で出した4分26秒。

アメリカ国内での位置付けは、全米ナンバーワン選手ということになる。

彼女は、ジュニアカテゴリーのタイトルと記録を総なめしてきた。

現在、18歳の彼女が素晴らしいランナーであるのは、間違いない。

日本の場合、4分26秒という記録は、全国中学陸上の優勝記録相当になる。


(2018全国中学校選手権大会陸上女子1500m決勝!by jiyomo-tuesday)

このレースの1位は、米澤奈々香選手。記録は、4分27秒43の自己新記録。

後続の選手も4分20秒台で走っている。

日本の中学生のトップレベルは、毎年、4分25秒~27秒で走る。

4分25秒以内で走る選手がいる年も珍しくはない。

女子1500mの中学記録は4分19秒46と非常にハイレベルである。

日本の中学生のレベルは世界的にも高い。そして、選手層も厚い。

しかし、大事なのは、その後の成長と記録の伸びだ。

このレースで優勝した米澤奈々香選手は、今年、自己記録を大幅に更新している。

2020日本選手権女子1500m決勝で4分15秒62の自己新を出し2位に入った。

日本の女子長距離界にとって、この意味は、非常に大きい。

中学時代に4分25秒前後で走れた選手は、次の3年間で4分15秒へと成長する。

そして、その次の3年間で4分05秒まで記録を更新する。

そういう成長曲線を描けるジュニア選手の育成が今、まさに求められている。

指導力の有無は、それをイメージして育成する心構えと技術があるかどうかで分かる。

最終到達点が何処かをイメージ出来ている指導者との出会いが選手の将来を左右する。

使うだけ使って、その後は鳴かず飛ばずの状態で放置している指導者は多くいる。

中学時代に4分20秒台で走る選手を預かったなら、最低でも4分10秒台まで成長させる。

高校卒業後も更に成長できる心の伸びしろをつくる。

そういう指導者と環境に恵まれれば、伸び悩むことなく成長を続けられる。

指導者は、潜在的に心の伸びしろがある選手を見極めて、そこを更に伸ばすこと。

選手は、目先の記録や活躍よりも将来への基礎を作ってくれる指導者を見極めること。

それが、優秀な逸材で溢れている日本の長距離界が世界に追いつく為の最善策となる。

<小学4・5年男子800m総合順位>※TOP10
  1.2:21.80 後藤大樹   ima kids5)
  2.2:28.87 小野寺宙   (ima kids5)
  3.2:29.39 宍倉遙馬   (東葛RC4)
  4.2:29.50 藤井颯大   (夏見クラブ5)
  5.2:30.29 佐藤史規   (船橋陸上クラブ5)
  6.2:30.76 根上 漣   (東葛RC5)

  7.2:34.02 杉山龍太郎  (東葛RC5)
  8.2:34.23 浅海太勇   (君津MSCRC5)
  9.2:35.12 唐木陽大   (高野山小5)
10.2:35.28 倉持元気   (野田ジュニア5)

<小学6年男子1000m総合順位>※TOP10
  1.2:54.47 川口ムサ慧  野田ジュニア6)
  2.2:55.22 高野 蓮   (小見川陸上6)
  3.2:56.25 渡邊翔悟   (ima kids6)
  4.2:57.41 加瀬唯翔   (ima kids6)
  5.2:58.01 大橋聖大   (野田ジュニア6)
  6.3:01.58 増田遥希   (小見川陸上6)
  7.3:02.26 荒井稜司   (高野山小6)
  8.3:03.12 秋田勇樹   (チーム柏6)
  9.3:04.00 馬場 柚   (野田ジュニア6)
10.3:04.44 小林琉太   (小見川陸上6)

<中学1年男子1000m総合順位>※TOP10
  1.2:46.93 斎藤晴樹   大佐和中1)
  2.2:49.55 山田蒼太   (南流山中1)
  3.2:54.53 髙橋佳汰   (旭二中1)
  4.2:55.14 石塚雅大   (松戸四中1)
  5.2:55.33 市川朝陽   (西原中1)
  6.2:56.41 伊藤碧海   (香取中1)
  7.2:56.83 中村悠輝   (大津ケ丘中1)
  8.2:56.87 武田劉星   (岬中1)
  9.2:56.92 朝雛蒼馬   (昭和秀英中1)
10.2:58.23 伊藤颯太   (多古中1)

<中学1・2年男子2000m総合順位>※TOP10
  1.6:02.31 和久井夏輝  常盤平中2)
  2.6:03.46 波多野素暉  (常盤平中2)
  3.6:05.98 佐藤優太   (流山南部中2)
  4.6:08.40 渡邊太智   (蘇我中2)
  5.6:09.26 上杉敦史   (常盤松中1)
  6.6:09.71 益本晋作   (光ケ丘中2)
  7.6:10.74 渡辺耀介   (野田南部中1)
  8.6:11.10 鈴木翔大   (光ケ丘中2)
  9.6:11.90 小杉 啓   (鎌ケ谷五中2)
10.6:12.10 吉橋一真   (鎌ケ谷五中2)

<中学男子3000m総合順位>※TOP10
  1.8:44.66 平山櫂吏   八日市場二中3)
  2.8:57.93 鈴木琉胤   (小金北中2)
  3.9:01.01 松村達也   (大網中2)
  4.9:02.65 中野大翔   (東金中2)
  5.9:06.72 布施尚希   (光中2)
  6.9:08.02 山口 陸   (松戸五中3)
  7.9:10.45 加藤彬芙   東庄中2)
  8.9:11.70 広松大和   (豊四季中3)
  9.9:14.45 阿部宥人   (岩名中2)
10.9:14.73 武藤空多   (東金中2)


<小学4・5年女子800m総合順位>※TOP10
  1.2:29.72 鶴岡美佑   市原AC5)
  2.2:30.08 長塚結南   (東葛RC5)
  3.2:30.39 飯田優里菜  (ima kids5)
  4.2:30.89 米本愛椛   (東葛RC5)
  5.2:35.78 森谷日向夕  (東葛RC4)
  6.2:36.90 矢萩芽衣   (君津MSCRC5)
  7.2:38.50 石川未遥   (フジエクラブ5)
  8.2:38.68 小森心結   (東葛RC4)
  9.2:39.46 北川天咲   (チーム柏5)
10.2:40.07 稲毛葵保   (市原AC5)

<小学6年女子1000m総合順位>※TOP10
  1.3:06.50 保坂知穂   市原AC6)
  2.3:07.16 弦巻心遥   (東葛RC6)
  3.3:09.80 安西樹珠   (富津 F.Jr 陸上6)
  4.3:10.03 椎名美月   (ima kids6)
  5.3:12.54 中山心音   (小見川陸上6)
  6.3:12.95 堀内凜乃   (市原AC6)
  7.3:13.44 倉橋由衣   (高野山小6)
  8.3:15.68 高橋真代   (吾妻ミラクル6)
  9.3:16.85 加藤真緒   (市原AC6)
10.3:17.32 高橋冴和   (小見川陸上6)

<中学1年女子1000m総合順位>※TOP10
  1.3:03.90 今井悠月   五井中1)
  2.3:04.59 菅原仁子   (三田中1)
  3.3:05.87 岩永青葉   (常盤平中1)
  4.3:06.38 小川優希羽  (八日市場二中1)
  5.3:07.00 吉田夏美   (光ケ丘中1)
  6.3:07.84 寺田莉子   (田中中1)
  7.3:07.96 増田岬虹   (大津ケ丘中1)
  8.3:11.78 渡辺光桃   (常盤平中1)
  9.3:11.95 岩田千怜   (柏三中1)
10.3:14.24 小山三春   (湊中1)

<中学共通女子2000m総合順位>※TOP10
  1.6:26.55 高田実夢   小見川中2)    CJHR
  2.6:30.49 鵜澤里桜   (本納中2)     CJHR
  3.6:31.75 石川舞桜   (岬中1)      CJHR
  4.6:32.87 鶴岡美来   (岬中2)      CJHR
  5.6:40.15 廣瀬眞希   (佐原中2)
  6.6:43.77 黒木寿和   (四街道西中3)
  7.6:43.92 小杉 凜   (南流山中2)
  8.6:44.24 大畑希來   (土中2)
  9.6:44.97 鈴木なお   (ちはら台南中2)
10.6:45.01 中村彩葉   (船橋旭中2)

次の世代を担うニュースターを待ち望むのは世界各国どこも同じだ。

スポーツ界のスーパースターは、自国に国益をもたらすと言われるくらい大きな存在。

今、現役で活躍している選手の次の世代で輝く逸材の発掘が各協会の使命でもある。

五輪で言うなら5大会後を先読みして人材発掘と育成をしていくことが成功へと繋がる。

13歳にしてチームを組みトレーニングサポートを受ける選手は恵まれている。

(13-Year-Old FASTEST Track Star | Future Olimpic Gold Medalist ? by Whistle)

ジュニア世代の選手は、期待されることで成長し、輝きを増していく。

記録が伸びていくに従い周囲からの注目度も高くなり、更に期待は膨らむ。しかし…

周囲にいる大人が目の前の結果だけを追い求めると次第に精神的に追い詰められていく。

伸び伸びと走ることよりも勝ち負けにこだわる周囲からのプレッシャーが重荷となる。

そうするとやがて成長は止まり競技生活も短命で終わってしまう。

「見るべきものは、ずっと先にある。そんなに慌てなくて良い」

周囲の大人が浮かれることなく冷静な視線を向けていれば、子供の成長は続く。

次世代のスター選手の誕生には、じっくりと時間を掛けて育てる環境作りが不可欠。

良い逸材を発掘したら、学校の部活や家族任せにすることなく指導のプロに預ける。

そういう環境整備と仕組み作りが迅速に行われることを期待したい。

8月23日に国立競技場で開催されたセイコーゴールデングランプリ陸上。

女子1500mで日本記録を更新した田中希実選手に注目が集まった、その日。

”小さな奇跡”がある場所で起きていた。

以下は、知人の元新聞記者を通じて聞いた話を紹介する。


その少女について過去の大会結果を調べたところ陸上を始めてまだ一年足らず。

800mのレース経験は、まだ数回しかない少女が”小さな奇跡”を起こした。

誰も予想していなかった記録に競技場内は、どよめいた。

淡々と一人旅を続ける少女の走りにアナウンサーも興奮。

「鳥肌が立つ速さ」と表現した。

その少女がゴールに駆け込んだ時、ゴールタイマーは、2分19秒で止まっていた。

その場に居た大会関係者から聞いた話によると少女には余裕があったという。

「全然苦しそうな走りではなかった」

「ゴール後、丁寧にグランドにお辞儀をしてスタスタと去って行った」

偶然、撮影していた動画を現役実業団コーチをしている人に見てもらうと…

「この子は、多分、2分13秒以内で走れるんじゃないですか」

「1周目と2周目のタイム差が無いから全力疾走じゃない」

「全然余裕そうだし。ラストもフォームが崩れていない」

「きっと1500mの方が向いていると思います」

「こんな子がいるんですね、驚きました」

そう話していたそうだ。

ここまでの話を聞いて、話題の主は、以前から噂になっている少女だと感じた。


女子小学生の記録と言えば、田中希実選手の高校の先輩である高橋ひな選手がいる。

高橋ひな選手は、小学生の時に800mを2分17秒28で走っている。

その記録は、おそらく日本最速記録ではないだろうか。

高橋ひな選手は、その後、記録を短縮していく。

中学1年で2分13秒99。

中学2年で2分10秒19。

中学3年で2分07秒19。(中学記録)

いずれも素晴らしい記録だ。

このような成長が出来る選手は、本当に限られている。

小学生時代からズバ抜けた才能を持っている選手が順調に成長を続けている例は少ない。

だからこそ、ある競技場で起きた”小さな奇跡”が、今後、どうなっていくのかが気になる。

先述した少女が、2分10秒台で楽に走れると仮定すると今後のレースでの走りが楽しみだ。

かつては、スマホなど無い時代だったから”小さな奇跡”は大きな話題にはならなかった。

どこで、誰が、どんな記録を出したのかは、その場にいた人にしか分からない。

しかし、今は、競技場にいる人、全てがカメラマンになれる時代。

この少女が、どんな走りをして、どんな成長を遂げるのか。

競技場に居る人、すべてが証人になる。

今後の大会での走りに注目して少女の成長を見守っていきたい。

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