ランナーズ・ジャーナル JAPAN (Runners-Journal.Jp)

事実に基づいた「真実のコラム」を掲載しています。今だからこそ伝えたい「本当のこと」をありのまま伝えたいと思います。

カテゴリ:陸上競技指導 > 大学駅伝強豪校への進学方法

女子トレ!シリーズ第二弾!〜目指せ!3000m9分30秒切り!〜

中学生であれ、高校生であれ、大学生であれ、実業団選手であれ。女子長距離選手が達成したい記録のひとつが3000m9分30秒切りです。現在の自己記録が10分15秒〜20秒くらいの選手でも、6ヶ月あれば達成可能です。是非、トライしてみましょう。

<Week1>
月 8000mB-up(4'30"~3'50") 200m×3本(33")
火 400m×10本(76",200mJog=90"), 200m×5本(36", 200mJog)
水 8000mJog(4'10"~3'50"/1km) WS×3本
木 Rest
金 6000mP-run(4'10"/1k) 200m×3本(33")
土 9000mWave(2000m+1000m:8'00~3'30"×3)+500m(1'25")
日 Rest or easy jog(20min)

<Week2>
月 8000mB-up(4'10"~3'50"/1k) 200m×3(33")
火 1000m+300m×5本×3set (3'15"-56", 100mJog=50")
水 8000mJog(4'10"~4'00"/1k) WS×3本
木 Rest
金 6000mP-run(4'10"/1k) 200m×3本(33")
土 4000m+2000m+1000m(14'00"-6'40"-3'10")
日 Rest or easy jog(30min)

<Week3>
月 2000m+1000m×2set (6'30"-3'10" 200mJog=120)
火 1000m+300m×5本×2set (3'10"-54",100mJog=40")
水 8000mJog(4'10"~4'00"/1k) WS×3本
木 Rest
金 6000mP-run(4'10"/1k) 200m×3本(33")
土 9000mWave(2000m+1000m:8'00~3'30"×3)+500m(1'25")
日 Rest or easy jog(30min)

<Week4>
月 6000mB-up(3'50"~3'30"/1k) 2000m×1(6'15")
火 400m×7本(74", 100mJog=35")
水 6000mJog(4'10"~4'00"/1k) WS×3本
木 Rest
金 4000mW-up、1000m×2本(3'08-3'05" 200mJog=90”)
土 6000mJog(4'30"~4'00"/1k) WS×3本
日 3000m 9分25秒00


9分15秒切りを目指すなら上記メニューのポイント練習のペース設定を若干速くすればOK。第三弾では、1500m4分45秒切りメニューを紹介します。



<女子5000m1組>
  1.15:48.49 カマウ タビタジェリ(三井住友海上)
  2.16:01.15 鈴木優花  (大東文化大学)
  3.16:04.85 青山瑠衣  (ユニバーサルエンタテインメント)
  4.16:17.09 山口 遥  (AC・KITA)
  5.16:45.37 謝 千鶴  (台湾仁武)
  6.16:47.44 高橋ひより (東京農業大学)
  7.16:48.67 加藤詩帆加 (大阪学院大学)
  8.16:52.25 田邉美咲  (三井住友海上)
  9.16:53.39 関根花観  (日本郵政グループ)
10.17:15.67 猿見田裕香 (ユニバーサルエンタテインメント)
11.17:19.95 野添佑莉  (三井住友海上)
12.17:34.80 大澤由菜  (東京農業大学)
13.17:39.41 笹川葉名  (拓殖大学)
14.17:47.01 谷川愛美  (大阪学院大学)
15.17:51.70 角田寧々  (拓殖大学)


<女子3000m2組>
  1.  9:32.44 北川星瑠  (比叡山高校
  2.  9:35.56 樽本知夏  (日本郵政グループ
  3.  9:35.63 兼重志帆  (GRlab関東
  4.  9:36.72 和田美々里 東洋大学
  5.  9:39.72 花野桃子  (日本体育大学
  6.  9:42.30 奥村紗帆  東海大学
  7.  9:47.57 吉田香澄  ニトリ女子ランニングチーム
  8.  9:48.41 村上愛華  (日本体育大学
  9.  9:52.59 鈴木 葵  (ニトリ女子ランニングチーム
10.  9:52.72 佐野英里佳 拓殖大学
11.  9:54.11 清水ひなた 比叡山高校
12.  9:54.91 一瀬美結  (日本体育大学
13.  9:58.04 伊東明日香 東洋大学
14.10:01.53 阿部知宙  東洋大学
15.10:07.55 後藤藍子  東洋大学
16.10:08.75 齋藤 茜  (東京農業大学)
17.10:09.29 阿比留悠奈 (しまむら)
18.10:09.30 金子佑香  (旭川龍谷高校)
19.10:11.84 大島里穂  (しまむら)
20.10:12.80 長南咲楽  (城西大学)

雨の中行われた日本学生個人選手権第一日目。

男女1500m決勝は、激しい上位争いが繰り広げられました。

【女子1500m決勝】
  1.4:24.23 和田有菜 (名城大2)
  2.4:24.65 髙松智美ムセンビ(名城大2)
  3.4:25.31 樺沢和佳奈(慶應義塾大3)
  4.4:25.72 保坂野恋花(東京農業大4)
  5.4:25.74 佐藤みな実(順天堂大4)
  6.4:27.49 逸見亜優 (京都産業大1)
  7.4:28.18 八田ももか(拓殖大2)
  8.4:30.34 井手彩乃 (福岡大3)
  9.4:31.48 大谷菜南子(松山大2)
10.4:33.84 川村 楓 (佛教大4)
11.4:35.01 青木彩帆 (関西学院大1)
12.4:35.06 加藤綾華 (名城大3)
13.4:36.33 西出優月 (関西外国語大2)
14.4:41.39 土田佳奈 東京農業大4
15.4:41.91 藤村華純 (城西大1

【男子1500m決勝】
  1.3:49.53 ダニエル カヨウキ (桜美林大1)
  2.3:51.57 前川優月 (東京国際大3)
  3.3:51.71 平岡 錬 (環太平洋大4)
  4.3:51.89 大竹康平 (広島経済大3)
  5.3:52.71 斎藤俊輔 (立教大2)
  6.3:53.04 三津家貴也(筑波大M2)
  7.3:54.05 板倉颯大 (東洋大1)
  8.3:54.16 酒井洋明 (北海道大4)
  9.3:54.92 千原康大 (環太平洋大4)
10.3:55.22 瀬戸祐希 (山梨学院大3)
11.3:57.33 石井雅士 (国士舘大3)
12.3:58.53 木村 佑 (京都大3)
13.3:59.65 藤本浩太郎(関西学院大2)
14.4:09.39 小林 青 (鹿屋体育大2)
15.4:12.72 田中佑典 (札幌学院大3)

学生選手権(インカレ)とは違った楽しみがあるのが個人選手権。様々な大学で頑張っている学生選手がいることを改めて知ることができます。

中学生に注目して欲しいのは、中学時代に活躍した選手の4年後の姿。学生選手の中には、中学時代に全国大会で活躍した選手もいれば、大きな実績が無くても大学で活躍している選手もいます。どの大学に、どんな選手が入学して活躍しているか知ることで、中学時代は、目先の結果に一喜一憂しないで将来活躍することを夢見て長期計画で強くなればいいことを理解できると思います。

「あれ?記録は、高校生の方が速いじゃん!」と思うかもしれません。思って当然です。年齢と共に勝手に記録が伸びる訳ではありません。特に女子選手は、体型の変化と共に記録の伸びが止まります。中学時代に4分25秒以内で走った選手が、その後、その記録を破れずに競技を辞めてしまうこともあります。結局は、続けたもの勝ちです。中学時代に実績がなくても、競技を続けていれば、大学生になってから活躍する可能性があります。

今、全国中学陸上出場を目指す中学生には、全中陸上がゴールではなく、その先にある夢を実現する為の準備だと思って、目先の勝ち負けに一喜一憂しないで走ることを楽しんで欲しいと思います。

日本学生個人選手権二日目結果。

【女子100m決勝 (+0.2)】
1.11.74 兒玉芽生 (福岡大2
2.11.86 Veronica Pereiraシンガポール経営大
3.11.92 柳谷朋美 (大阪成蹊大3
4.12.06 鶴田玲美 (大東文化大4
5.12.08 竹内真弥 日本女子体育大3)
6.12.08 胡 家 蓁  (国立高雄師範大1
7.12.16 齋藤愛美 (大阪成蹊大2
8.12.23 田村沙良 日本女子体育大3

【男子100m決勝 (-0.1)】
1.10.27 坂井隆一郎関西大4)
2.10.28 宮本大輔 (東洋大2
3.10.46 高橋周治 (愛知医科大6
4.10.49 松尾隆雅 (東洋大3)
5.10.54 宮城辰郎 (中央大4
6.10.57 南山義輝 早稲田大3
7.10.62 大久保公彦中央大4)
8.10.65 伊藤孝太郎東海大3

【女子400m決勝 】
1.55.41 塩見綾乃 (立命館大2
2.55.85 竹内まり 早稲田大4
3.55.88 浜田真衣 (立教大3
4.56.27 中島沙弥香日本体育大2
5.56.60 原瀬優花 福岡大1
6.56.61 山本早姫 (日本体育大3
7.56.63 佐貫有彩 (東北大4
8.56.85 大西愛永 東大阪大1

【男子400m決勝 】
1.46.87 松清和希 福岡大4)
2.47.21 藤堂誉志 (中央大3
3.47.54 吉田達也 (東海大北海道3
4.47.65 祖父江 巧中京大4
5.47.69 星野蒼太 (東京経済大3
6.47.75 野村勇輝 中京大3
7.47.81 佐藤弘樹 大阪大M2
8.47.84 三浦 歩 福岡大4

【女子5000m決勝】TOP8
1.16:24.30 荒井優奈 (名城大1)
2.16:28.00 渡邉桃子 (関西大3)
3.16:30.14 花野桃子 (日本体育大3)
4.16:32.42 松本美咲 (立命館大3)
5.16:33.03 佐野英里佳(拓殖大3)
6.16:33.07 田川友貴 (松山大2)
7.16:33.75 大東優奈 (兵庫大4)
8.16:33.93 杉浦穂乃加(中京大4)

【男子5000m決勝】TOP8
1.14:05.89 石井優樹 (関西学院大4)
2.14:06.73 中村友哉 (青山学院大4)
3.14:06.92 名取燎太 (東海大3)
4.14:09.44 谷村龍生 (帝京大3)
5.14:10.02 岸本大紀 (青山学院大1)
6.14:13.05 NGURE・Lawrence(札幌学院大2)
7.14:13.99 今井崇人 (立命館大4)
8.14:15.25 高畑祐樹 (立命館大4)

もう、20年以上前から日本の学生はユニバーシアードで活躍をしている。

特に長距離種目は、上位独占が当たり前。表彰台は日本人選手の指定席となっている。

記憶に残っている一番印象深いレースは、1999年に行われたスペイン大会女子5000m。

上野理恵(順天堂大学)が切れのあるラストスパートで見事優勝を飾ったシーン。

マラソン(ハーフマラソン)ではなくトラック種目での優勝。大いに感動をした。

「これで日本女子長距離界に新しい時代が来る」と思ったことを覚えている。

あれから20年。現在の学生達も活躍しているが、あの時のような感動はない。

どちらかと言えば、次のステージでの活躍を期待できない寂しさが残ってしまう。

世界陸上や五輪でメダル争いをしてくれる選手は、現れるのだろうか。

この先、この活躍を一生の想い出として競技生活を終えて欲しくはない。

ここからの成長と活躍を期待できる選手に育って欲しいと強く願う。

ユニバーシアードは、通過点にしか過ぎないことを改めて認識して欲しい。





1位 東海大学 2連覇の確率は、90%以上
  
☆☆☆優勝するための条件:出雲・全日本では優勝にこだわらない☆☆☆
(ポイント!)
→大学駅伝3冠を目指すなどと言って自分達にプレッシャーをかけない
→出雲・全日本で負けてこそ箱根駅伝本番で最大の力を発揮する
→メディアに振り回されない!


2位 東洋大学 往路優勝する確率は、80%

☆☆2位に入るための条件:全日本大学駅伝優勝☆☆
(ポイント!)
→箱根駅伝では、確実に往路優勝をすることを考える
→2021年の箱根駅伝で優勝するための土台をつくる


3位 駒澤大学 総合3位になる確率は、70%

☆3位に入るための条件:出雲駅伝優勝☆
(ポイント!)
→往路で確実に5位内に入る
→復路の2区間で区間賞を獲得する


4位 青山学院大学 復路優勝する確率は、60%

☆4位に入るための条件:箱根駅伝復路優勝☆
(ポイント!)
→年々増える不安定要素(ブレーキ)を最小限に抑える
→10000mの記録ではなく30㎞走り切れる力をつける


5位 國學院大学 総合5位になる確率は、60% 

 ☆5位に入るための条件:往路3位内、復路5位内☆
(ポイント!)
→区間賞1つ、区間2位2つを確実にとる
→復路8区まで4位争いをする


<解説>
多くのメディアが青山学院のことを「最強軍団」とか「絶対王者」とか「常勝軍団」などと未だに表現しているが、全くの見当違いだ。完璧な走りで優勝していたのは、3年前まで。この数年は、取りこぼしが目立ち始めた。それでも優勝していたのは、青学が強かったのではなく、他校の失速によるものだったのは明らかだ。今年の東海大学の優勝は、起こるべくして起こったことである。実業団駅伝、高校駅伝、あるいは、他のスポーツの個人競技でも同じである。「強かったチーム(選手)が、ある日突然負ける」ことは良くある。常に勝ってきたチーム(選手)は、力が落ちていることに対して、本人達が自覚するまでにはタイムラグが生じる。今まで出来ていたことが出来なくなっていても「本番ではできるだろう」「きっと大丈夫だろう」と思い込んでしまう。ここ数年の青山学院は、それほど強くない。しかし、強かった時の印象が脳に残っているので、「青学は強い」と錯覚してしまう。プロゴルファーのフィルミケルソンが、全盛期の時のタイガーウッズには勝てなかったように、準備を万全にして技術力を磨いて来ても、いざ、目の前にタイガーウッズが来ると無意識のうちに「勝てないモード」に入ってしまう。戦う前から「この選手には勝てない」と無意識のうちに思い込んでしまっている。これは、アスリートには良くあることだ。来年の箱根駅伝。東海大学は勿論、東洋大学、駒澤大学などは、青山学院大学に勝てるだけの力がある。恐れることはない。上手く戦略を練って総合力で戦えば、必ず勝てる。選手達自身が、本気で勝つ気があるかどうか次第。上記の予想は、ほぼ間違いなく当たるだろう。自分達の力を信じて突き進むか。未だに「実在しない幻」に怯え続けるのか。それ次第で決まる。来年、王座を奪還するのは、どこの大学か。有力校の選手達の奮起に期待したい。

プロランナーになるまでの彼の努力は立派だし、それを否定はしない。

実業団選手達に勝って結果を残してきたことに対しても一定の評価をしている。

しかし、だからといって、称賛するほどのことではない。

歴史上、彼がしてきたようなことをして名前を残した選手はいる。

古くは、佐々木七恵、宮原美佐子、谷川真理。中山竹通もそうだ。

現役選手では、山ノ内みなみ(京セラ)も最初からエリートランナーではなかった。

川内優輝が何故、国民的な人気を得たのか。

それは、ただ単に、人とは違うキャラクターを持っていたから。

個性的と言えば聞こえは良いが、心の中では「変わった人物」だと思っている。

公務員でなくても彼のキャラは立っているので、何をしても目に付く。

それが、男子実業団選手の低迷期と重なったという時代の背景もあり話題となった。

メディアは、彼の人生を「感動物語」に仕立てているだけ。

「エリート選手への反骨心」などと万人受けする言葉を屈指して人物像を作り上げている。

事実のみを伝えると、川内優輝という人物は・・・

「強豪校へ行くだけの力が無かった」
「仲間と一緒に切磋琢磨する協調性が欠けていた」
「変わり者であった」
「自己中心的な考えしか持っていなかった」

これだけの話である。

中学・高校時代に結果を出していたとしても、彼は強豪校へは行かなかっただろう。

何故なら、彼には、その勇気がなかった。

チームワークを重んじて「自己犠牲」に徹する心構えを持ち得なかった。

余計なことを考えずに、自分勝手に走りたかった。

強豪校へ行きたくても行けなかった「妬み」が彼を強くしたのだ。

スポーツ選手が、ここ一番の場面で力を発揮する要因は「妬みひがみ」のパワー。

「感謝の気持ち」や「好きなことができる楽しい気持ち」ではない。

川内優輝は、周囲から”ちやほや”されることを望んでいた。

騒がれて注目されることに憧れていた。しかし、その力が無かった。

彼は、エリート選手になりたかったのである。誰よりも一番望んでいたのである。

だからこそ、彼は、プロになった。

本当に反骨心があるなら、そのまま公務員でいたはずだ。

得られるべき莫大な「お金」に対する執着心があるから、プロになった。

それは、アスリートとして当たり前のことである。

欲しい物は欲しいと思うこと。手に入れようとすることは、普通のことである。

結果を出したアスリートが得られる権利を彼も皆と同じように手にした。

「川内優輝物語」などといって、彼がしてきたことを美化して見せることはない。

駅伝の強豪校へ行き、激しいレギュラー争いをして、自分自身を磨く。

時には、これ以上ない悔しい思いをしながらも「自己犠牲」の精神で仲間を支える。

駅伝の強豪校へ行くというのは、走る実力以上に精神的なタフさが必要だ。

それなりの覚悟がないと強豪校ではやっていけない。

実業団選手になった方が、現実は厳しいことも多々ある。

結果で判断されるので結果が出なければ社内での風当たりも強くなる。

活躍しなければ出世はないし、給料だって上がらない。

現実は、とても厳しい。甘くはない。

学習院大学を出て、公務員になった川内優輝の方が遥かにエリート街道を歩いている。

目立ちたがり屋で変わり者の選手を「弱者の味方」的なヒーローに作り上げる必要はない。

「川内優輝物語」から学べることは何もない。

あるとしたら、「妬み」という感情が持つ力の大きさの証明だけである。

沢山の人に「川内優輝物語」を見て貰い、本当の姿と違うことを知って貰いたい。


青山学院大学の選手として箱根駅伝を走りたいと憧れる中高生は沢山いる。

その殆どが「テレビに沢山出られるから」だというのが本音である。

生徒以上に親がテレビに頻繁に出演している原監督の人気に乗りたいのも本音だ。

腐っても鯛ではないが、青学は青学である。簡単に入れる大学ではない。

早慶までではなくても、青山学院大学卒業の肩書は一生役に立つ。

「うちの息子は青山学院卒です」

そう言いたい親は、世の中には沢山いる。

青山学院大学駅伝部が弱かった時代に入ってきた学生達は立派である。

「弱いチーム」「チャラチャラしたチーム」「陸上を舐めているチーム」

そう言われて悔し涙を流してきた世代の学生達は強く逞しく育った。

しかし、箱根駅伝で連覇をして駅伝の青学として全国的な知名度を得た今は違う。

バラエティー番組に出演をする青山学院大学駅伝部の学生達。

それが青学らしさだと言うかもしれないが、必ずしも、そうではない。

青山学院大学陸上部OBの中でも違和感を覚えている関係者は少なくない。

「あんなことをしているから、今の青山学院の選手には、タフさがなくなった」

「初優勝や2連覇をした頃の学生にあった”心のタフさ”が無くなった」

そういう身内からの声に耳を傾けることも必要かもしれない。

一般論として考えると青山学院大学とは、一体どんな大学だろうか。

青山学院大学に進学するにあたり普通に入学すると一体いくらお金が掛かるのか。

入学金・授業料・寄付金など、実際には相当なお金が掛かると言われている。

高校駅伝の強豪校から青山学院に入ると学校の雰囲気に圧倒される。

一般学生でさえ何も知らずに入学をすると違和感があるという学生も多い。

「この学校は、ブルジョアが来る大学」
「友達とお茶しに行く度に数千円使っていたら仕送りではやっていけない」
「ジャージ姿で大学構内を行き来する学生などいない」
「自分が浮いている存在であると気付いたら行きにくくなった」
「青学の小中学校から上がってくる生徒達とは全く世界観が違う」

そう語る学生も少なくない。それが青山学院大学だ。

都会から遠く離れた地方に校舎がある大学。

ジャージのまま授業を受けられる大学。

暇があれば麻雀をやっている大学とは訳が違う。

皆がみんな青山学院大学に憧れている訳ではない。

原監督のキャラに抵抗感があり、チームの雰囲気にも違和感がある高校生もいる。

学力があり文武両道を実践している中高生は、早稲田、中央、明治、法政へ行く。

学力はイマイチでも根性があり陸上に対する想いが強ければ東洋、駒澤へ行く。

スピードに自信があり、その力を活かして成長したい生徒は東海を選ぶ。

様々な時代背景と流れがあって今日に至っている。

佐久長聖高校を全国屈指の強豪校へと育てた両角監督の就任が今の東海大を作った。

青山学院大学への進学など最初から考えもしない高校生が強くなりたくて集まった。

東海大学と青山学院大学の違い。

どちらも素晴らしい大学であり、素晴らしい指導者なのは間違いはない。

しかし、周囲からのチームの見え方と学校自体の雰囲気、求められる学生像。

それらには大きな違いがある。

価値観の違い。指導者へ期待することの違い。将来への夢の持ち方の違い。

それが東海大学と青山学院大学の違いだ。

どこが良くて、どこが悪いという話ではない。優劣を付けるのでもない。

ただ、メディアからの情報だけで判断をして欲しくはない。

テレビに沢山出られるし、原監督と一緒に居たら周囲に自慢できる。

親の自己満足で進路を決める中高生と家族が多い現状は、これ以上見ていられない。

もし、来年の箱根駅伝で青山学院大学が低迷をしたら。

シード落ちするようなことになったら、それでもテレビは青学駅伝部を扱うだろうか。

今の人気を維持して良い選手が集まってくるだろうか。

箱根駅伝で連覇をしてもオリンピックには出られない。

結局は、駒澤や東洋、東海、早稲田などからしかオリンピック選手が育たない。

現状は、そう思われても仕方がない。

今の東海大学にあるのは、箱根駅伝優勝の先にある卒業後の夢。

大きく成長する可能性。箱根駅伝で燃え尽きてしまわない心が育つという期待感。

そこが青山学院大学とは大きく違う点だ。

原監督は、箱根駅伝をオリンピックへと繋げると言うが、学生達の心は違う。

箱根駅伝で優勝をして、テレビにも出演して、一生の想い出を作って大満足。

同じモチベーションを維持して実業団でも必死に鍛錬する心までは育っていない。

箱根駅伝の価値とオリンピックの価値は、全く違う。

それを本気になって教える指導をしていかなければ数年先には青学時代は終わる。

原監督に望むこと。学生達に教えて欲しいこと。それは・・・

箱根駅伝の先にある夢の大きさと価値。燃え尽きない”心”。

今まで以上に真剣に、それを教えて欲しい。心を育てて欲しい。

東海大学の両角監督は、佐久長聖高校時代から心を育ててきた。

だから、将来への夢が明確で大学卒業後も伸びる選手が多い。

青学を卒業しても伸びない。活躍すのは補欠だった選手ばかり。

そうならないように心を育てる指導をして欲しいと強く願う。

【2019富士山女子駅伝出場チーム】

  1.名城大学
  2.大東文化大学
  3.立命館大学
  4.松山大学
  5.日本体育大学
  6.城西大学
  7.大阪学院大
  8.関西大学
  9.大阪芸術大学
10.東京農業大学
11.東洋大学
12.佛教大学
13.順天堂大学
14.京都産業大学
15.玉川大学
16.東北福祉大学
17.福岡大学
18.拓殖大学
19.京都光華女子大学
20.鹿屋体育大学
21.神戸学院大学
22.関西外語大学
23.全日本大学選抜
24.静岡県学生選抜

<見どころ>
現在、大学女子駅伝界のトップに君臨している名城大学を中心にレースが進むのは、ほぼ、間違いない。今の名城大学に対抗できる戦力を揃えている大学は残念ながら見当たらない。暫くは名城大学の時代が続くだろう。名城大学を脅かすと予想されるのは、立命館大学と大東文化大学。名城大学がミスをして失速をしてくれたらという条件付きではあるが、勝てるチャンスがないわけではない。駅伝には絶対はない。チャンスはゼロではないと信じて戦略を練ったタスキリレーをして欲しい。

今年の順位というよりも来年以降の飛躍が期待できる学校を紹介すると城西大学と東洋大学がある。両大学のコーチングスタッフは、この1〜2年、高校駅伝の強豪校へ頻繁に足を運んでいる。そして、実績のある選手をスカウトしている。どこの高校へ行っても、このふたつの大学の監督が来てくれたと喜んでいる。この現状は、数年後に勢力図が変わる予兆を感じさせる。駅伝で結果を出すには、何よりもスカウティングに成功することだ大事。良い選手を集めた学校が好成績を残し、選手を集められなければ、あっという間にチーム力は低下していく。その差は顕著に表れる。

今後の躍進が期待されるのは、関東の大学ばかりではない。関西の大学の女子駅伝強化に対する本気度は、年々高まっている。「関東の強豪校には行けないけど、名もない大学に行くくらいなら関西の名門大学へ行った方が将来的に役立つ」と考える関西の高校生は増えてきた。立命館大学と佛教大学そして、京都産業大学以外の大学が力を入れ始めている現状は、高校生にとっては、とても良い流れになっている。数年後の富士山女子駅伝では、トップ10入りする大学が変わってきたと感じるように関西の大学の成長に期待をしたい。

また、ここには名前が無いが、中央大学と立教大学も大きな飛躍を感じさせる。中央と立教に入るのは簡単ではない。選手の学力が伴っているのは勿論、陸上との両立が出来ている選手が中央と立教に行く流れができている。数年先にはトップ争いをするチームになっている可能性も感じられる。今後の楽しみのひとつとして期待をしたい。





【富士山女子駅伝結果】
  1位 2時間23分08秒 名城大学
  2位 2時間24分25秒 大東文化大学
  3位 2時間25分22秒 全日本大学選抜
  4位 2時間25分45秒 立命館大学
  5位 2時間26分16秒 城西大学
  6位 2時間27分27秒 京都産業大学
  7位 2時間27分38秒 日本体育大学
  8位 2時間27分59秒 大阪学院大学
  9位 2時間28分48秒 順天堂大学
10位 2時間28分54秒 東洋大学

1区
1.12分50秒 金光由利  (全日本選抜:東海大学)
2.12分56秒 佐野英里佳 (拓殖大) 
3.12分56秒 赤堀かりん (日体大)
4.13分00秒 荒井優奈  (名城大)
5.13分01秒 小松優衣  (松山大)

2区
1.20分40秒 五島莉乃  (全日本選抜:中央大)区間新
2.20分52秒 佐藤成葉  (立命館大)
3.21分14秒 吉村玲美  (大東文化大)
4.21分16秒 中島紗弥  (鹿屋体育大)
5.21分28秒 高松智美ムセンビ(名城大)

3区
1.10分07秒 御崎 舞  (立命館大) 区間新
2.10分13秒 井上葉南  (名城大) 
3.10分20秒 今さつき  (城西大)
4.10分23秒 樺沢和佳奈 (全日本選抜:慶応大) 
5.10分24秒 福田幸来  (玉川大) 

4区
1.13分55秒 山本有真  (名城大)  区間新
2.14分05秒 松本美咲  (立命館大) 区間新
3.14分24秒 今泉野乃香 (大東文化大) 
4.14分25秒 藤川 遥  (鹿屋体育大)
5.14分27秒 高橋優菜  (順天堂大)

5区
1.34分51秒 加世田梨花 (名城大)
2.35分02秒 関谷夏季  (大東文化大)
3.35分07秒 福嶋摩耶  (城西大)
4.35分11秒 橋本奈津  (京都産業大)
5.35分29秒 早川可奈子 (鹿屋体育大) 

6区
1.19分40秒 小林成美  (名城大)
2.20分13秒 小笠原晴季 (城西大)
3.20分14秒 山賀瑞穂  (大東文化大)
4.20分21秒 齋藤 凜  (全本選抜)
5.20分28秒 高安結衣  (京都産業大)

7区
1.29分17秒 田浦英理歌 (東洋大)
2.29分26秒 鈴木優花  (大東文化大)
3.29分58秒 岡田佳子  (松山大)
4.30分02秒 和田有菜  (名城大)
5.30分15秒 鈴木彩智歩 (日体大)


11位 2時間29分02秒 松山大学
12位 2時間29分07秒 東京農業大学
13位 2時間29分10秒 鹿屋体育大学
14位 2時間29分27秒 大阪芸術大学
15位 2時間30分02秒 玉川大学
16位 2時間30分15秒 仏教大学
17位 2時間30分39秒 福岡大学
18位 2時間31分59秒 関西大学
19位 2時間33分16秒 柘植大学
20位 2時間33分33秒 神戸学院大学
21位 2時間33分44秒 東北福祉大学
22位 2時間34分37秒 京都光華女子大学
23位 2時間35分04秒 関西外語大学

 【2020年箱根駅伝結果往路】
  1位 5時間21分16秒 青山学院大学  往路新記録
  2位 5時間22分49秒 國學院大学   往路新記録
  3位 5時間24分33秒 東京国際大学  往路新記録
  4位 5時間24分38秒 東海大学    往路新記録
  5位 5時間27分11秒 明治大学
  6位 5時間27分15秒 帝京大学
  7位 5時間27分34秒 創価大学
  8位 5時間27分41秒 駒澤大学
  9位 5時間28分48秒 早稲田大学
10位 5時間29分08秒 拓殖大学

1区
1.1時間01分13秒 米満 怜  (創価大)
2.1時間01分18秒 藤木宏太  (國學院大)
3、1時間01分21秒 池田耀平  (日体大)
4.1時間01分23秒 鬼塚翔太  (東海大)
5.1時間01分26秒 栗原啓吾  (中央学院大)

2区
1.1時間05分57秒 相澤 晃  (東洋大)    
2.1時間06分18秒 伊藤達彦  (東京国際大)
3、1時間06分18秒 レメティキ (拓殖大)
4.1時間06分46秒 ヴィンセント(国士舘大)
5.1時間07分03秒 岸本大紀  (青山学院大)
  
3区
1.    59分25秒 ヴィンセント(東京国際大)
2.1時間01分23秒 遠藤大地  (帝京大)
3、1時間01分24秒 田澤 廉  (駒澤大)
4.1時間01分32秒 鈴木塁人  (青山学院大)
5.1時間01分34秒 青木祐人  (國學院大)

4区
1.1時間00分30秒 吉田祐也  (青山学院大)
2.1時間01分37秒 名取燎太  (東海大)
3、1時間01分53秒 中西大翔  (國學院大)
4.1時間01分55秒 福田悠一  (創価大)
5.1時間02分01秒 小島海斗  (駒澤大)

5区
1.1時間10分25秒 宮下隼人  (東洋大)
2.1時間10分41秒 飯田貴之  (青山学院大)
3、1時間10分45秒 浦野雄平  (國學院大)
4.1時間11分06秒 青木涼真  (法政大)
5.1時間11分49秒 鈴木聖人  (明治大)


11位 5時間29分15秒 東洋大学
12位 5時間29分17秒 中央学院大学
13位 5時間31分40秒 中央大学
14位 5時間31分52秒 順天堂大学
15位 5時間32分53秒 日本大学
16位 5時間33分00秒 法政大学
17位 5時間34分11秒 神奈川大学
18位 5時間34分35秒 日本体育大学
19位 5時間37分53秒 筑波大学
20位 5時間38分37秒 国士舘大学
OP   5時間34分54秒 学生連合

何よりも必要なことは、1区で流れを作ること。

例え、2区にスーパーエースを配置していたとしても1区の出遅れは大きな痛手となる。

1区で遅れると後手後手に回る展開を強いられて、チームに勢いがつかず波にも乗れない。

テレビ的には盛り上がるが、チームの為には出遅れは絶対に避けたい。

1区の出遅れを挽回できる強力な選手を複数人配置していれば話は別である。

東京国際が大健闘をした往路を見れば、それが良く分かる。

3区の留学生にタスキが渡る前に2区で良い流れを作っていた。

1区・2区・3区をひとつの区間と考えて、先頭を狙った作戦がズバリ的中した。

2区での快走がなければ3区の留学生でも上位に浮上することはなかった。

留学生で勝負をしなくて良い戦力を揃えていたので大砲を3区に配置できた。

留学生を抱えていない、青山学院、東海、東洋、駒澤にはできない必勝法だ。

セオリー通りに走って結果を出したのが國學院大学である。

國學院の3位入賞は、1区での好走が引き金となってプラスαの力を発揮させた結果だ。

1区からの良い流れが次々とプラスの連鎖反応を起こしていた。

國學院の走りは、全くもって安定した走りだった。不安要素など微塵もなかった。

競り合いに強く、単独走もできる。全選手が駅伝を走るテクニックを持っていた。

國學院は、近い将来、頂点に手が届く可能性があるチームの筆頭と言って良い。

任された区間を確実に走る選手達の精神状態と調整力は大きな魅力である。

優勝を狙えるチームに必要なのは、確実に走る選手の見極めである。

調子の上がらない選手を上乗せ評価で使ってしまうと大きな失敗に繋がる。

青山学院が快走した一番の要因は、上乗せ評価をしない選手采配があったと言える。

「おまえに任せたぞ」「おまえならできる」「本番はきっとやってくれる」

このような希望的采配は、ほぼ間違いなく失敗をする。

中学駅伝であれ、高校駅伝であれ、実業団駅伝であれ、それは共通している。

過去の実績では、駅伝は走れない。

「きっとやってくれる」という願いは、届かない。

大事なのは、確実性。そのひとつだけである。

優勝する為に必要なことを考える時、逆説的に何が足りなかったのかを考えてみる。

東洋と駒澤の失速は、何が原因となって起きたのか。

両校の失速は、全国高校駅伝での世羅高校の失速と同じである。

昨年までとは明らかに勢いが違うのは、精彩を欠く走りからも見て取れた。

世羅、東洋、駒澤の失速に共通しているものは何だろうか。

冷静に分析をすれば、3校の共通点は、すぐに分かる。

昨年までは出来ていたことが、何故出来なくなったのか?

あれだけ快走をしていたチームが、大きく失速してしまった理由は何か?

昨年と今年とでは、一体、何が違うのか?

何か特別な取り組み方の違いがあったのだろうか?

あったとしたら、その影響力を踏まえて来年は、どのように取り組むのか?

昨年まで出来ていたことが出来なくなった。

それを埋める為の取り組みが、これからの一年間に求められる。

このまま低迷してしまうのか、新たな取り組みをして再起するのか。

優勝候補と言われているチームの復活を心から願っている。

女子高生が受験したい大学1位・青山学院大学。

この結果は、当然と言えば当然の結果である。

箱根駅伝という優良コンテンツを使って、あれだけ宣伝したらイメージアップする。

これまで、明治・立教・早稲田が選ばれていた理由は、正統派なイメージがあるから。

以前の青学には、チャラチャラしたイメージがあり、若干、敬遠されていた感がある。

また、明治・立教・早稲田にある庶民的なイメージも青学には、全くなかった。

しかし、青学の選手達が箱根駅伝で見せる姿は、汗水流して必死に走る姿。

おしゃれで、クールで、カッコイイという青学ブランドの雰囲気はない。

必死に走る選手の姿が「チャラチャラした奴が多い」というイメージや、

「ひ弱で根性がない」という青学のブランド色を一変した。

立地が良くなった。学部が増えた。おしゃれな学生が集まりやすい。

それは、少しは関係しているが、大きな要因ではない。

学生の本音を言えば、立教でも、明治でも、早稲田でも良かった学生が青学に流れた。

その理由は、箱根駅伝で活躍し、アイドルのように扱われる男子学生がいるから。

 ・チャラチャラ系大学ではなく、清々しく正統派のイメージが確立された

 ・お嬢様、お坊ちゃまばかりではなく、必死に走る庶民的な選手が在籍している

 ・体育系の大学ではないのにスポーツのスター選手を身近に感じられる

これらの背景が、青学の人気を上げた大きな要因である。

箱根駅伝の優勝校への受験者数が大きく増える傾向は、今も昔も変わらない。

ひとつのコンテンツとしての影響力が、受験者数を上下させている。

今の青山学院大学は、これまで青学を敬遠していた高校生から支持されている。

青学が活躍する限り、この傾向は続くだろう。

おそるべし箱根駅伝。おそるべしテレビの力。おそるべし原マジック。

青学に続く大学は、出てくるのだろうか。

学校のブランド力と駅伝の実力を兼ね合わせている大学は、あるのか。

青学以上のブランド力と影響力のある大学は、あるのか。

あるとしたら、K大学か・・・。

3年後、5年後の各大学の動向に注目していきたい。


2020年度上半期の試合は、今のところ開催される見込みはない。

中体連、高体連、学連、実業団、プロスポーツも開催の目途は立っていない。

そんな時に進路について不安を抱く生徒と家族は少なくない。

例年なら4月・5月は、スカウト活動が盛んに行われる季節。

今年注目の選手情報を収集して、実際に各競技会で能力判定をする。

そして、将来性があると認められた選手には名門チームからの勧誘がある。

一年の中で最も重要な季節に大会が開催されない今年は事情が違っている。

春季大会が開催されないのは進路決定に大きな影響を与える。

生徒よりも家族の方が進路について不安を抱いているだろう。

子供が活躍する姿が見たくて親は一生懸命に手助けをしてきた。

それを生き甲斐にして自分の時間とお金を犠牲にしてきた。

名門チームから声を掛けて貰えることを夢見て昼夜を惜しまず尽力してきた。

精一杯努力してきた成果を発揮する場が無い現状は容易には受け入れられない。

昨年の大会で実績を残せた生徒は既に声を掛けられている。

推薦枠をもらい、特待生としての条件もほぼ決まっているだろう。

その一方で地道に下地を作ってきた生徒には、まだ実績が無い。

今年の試合で能力を認めて貰うことで進路を決める予定だったはずだ。

しかし、今年は、力を認めて貰える場がない。

親子で必死に練習してきた成果を出す場がない。

泣くに泣けない現実。無力感に浸るしかできない。

「大会が無いからスカウトされるかどうか心配」

「活躍しなければ良い条件をつけてもらえない」

「7月までに記録を出せば〇〇高校へ特待生で行る可能性があった…」

「関東大会で活躍すれば〇〇大学へ推薦で進学できる可能性があった…」

「全国大会で活躍すればプロへの道も開けたかもしれない…」

様々な思いがある中で先が見えない不安と闘っている。

今の時点で進学先・加入チームが決まっている選手は極僅かだ。

殆どの中学生・高校生は、進路選択の方向性を見出せていない。


<進路を決める為に必要な心得>

〇大会が無くてもレベルアップに必要なトレーニングを継続する

〇競技レベルを上げるだけでなく学業成績を上げる努力をする

〇行き当たりばったりではなく3年先を見据えて進路を決める

〇声を掛けられるのを待つのではなく自ら積極的に売り込む

〇選手を”商品”として扱わない指導をしてくれる学校を選ぶ


これらのことを頭に入れて5月中旬になった頃に学校へ問い合わせてみればよい。

日頃は多忙な顧問・監督も休校期間中は時間が取れるので興味を持ってくれるはず。

大会が無くても能力をアピールできる。人間性を見極めて貰えるチャンスを貰える。

嘆かず、諦めず、尻込みせず。思い切って自分の将来への道を手繰り寄せて欲しい。

「立教大学の上野裕一郎監督が一年生への救済措置を求める」という記事。 

記事を読んでいて「あれ?」と思うことが多々あった。

「昨年の実績がない一年生を救済する記録会を開催して欲しい」

機会を作るということは、一年生に限らず上級生にも必要。

一年生への救済措置を唱えるには、それなりの理由があるからだ。

通常、大学生のチーム構成は、一年生主体ではない。

しっかりと走り込んで力をつけて試合経験を積んできた上級生が主体となる。

今まで、どの大学も最初の一歩は苦労しながらもそうやって力をつけてきた。

指導者として必要な試練とも言うべき期間を経てチームを強くするのが基本中の基本。

本気で箱根駅伝に出場するようなチームを作りたいなら、まずは自分が苦労をすべき。

立教大学の監督に就任し自分の知名度と大学のブランド力で有力選手を集めた。

その結果、この一・二年で有力選手が入ってきた。

「有力選手が入ってきたから、その選手を使いたくて救済措置を求める」

楽をして結果を出そうとしているうちは、選手の信頼は得られない。

上級生と下級生が分裂するだけ。チームとしての在り方を知らなすぎる。

指導者として必要なのは、地道に育てる覚悟と上級生を大切にする心意気。

良い新人が入ってきたから、そちらに飛びついて上級生は、ほったらかし。

そんな印象を与えてしまう可能性だってある。

指導者として実績を上げたいなら組織論を学び、マネージメント力を養う必要がある。

「一年生を使いたいから救済措置を…」

そんな甘えた考えでいたら良い選手は育てられない。

そもそも自分が走って選手を育てるなどと恩師である両角監督の真似をしてもダメ。

自分が走っているうちは、選手は育たない。そんなのは指導者ではない。

自分の感覚で指導をしても選手とは感覚がかけ離れていくだけ。

監督業をしながら走っている指導者は沢山いる。

しかし、それは競技レベルとはかけ離れたジョギングレベル。

「俺は、もう歳だからジョギングがやっと。お前たちが頑張るんだぞ!」

そう言って選手を立てることで頑張る意欲が湧く。

自分が速く走ってペースメーカーをしているうちは、ランニングコーチの域を出ない。

箱根駅伝出場を目指す大学の指導者としての器ではない。

選手として箱根駅伝に出場することは、たやすく出来たかもしれない。

しかし、指導者として選手を箱根駅伝出場に導くのは容易ではない。

自分が走って簡単に出来ることが学生にも出来ると思ったら失敗する。

選手を育成することの難しさを知り、自分のすべきことを理解すれば行動は変わるはず。

「自分が走る」という意識から「選手を気持ち良く走らせる」意識へ改革出来るか。

それが、立教大学監督としての第一歩になる。

自分を変えられないのに選手の意識を変えて強くすることは出来ない。

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