世界に通じる800mランナーを育てるのに必要なこと。それは…

ズバリ!600mを1分13秒80~1分14秒30で走れる選手を育成すること。

600mを1分16秒台で楽に通過するには600mフラットで1分14秒前後は必須となる。

しかし、今のままでは600mを1分14秒前後で楽に走れる中距離選手は育たないだろう。

何故なら今の日本の中距離選手には短距離的なスピードが圧倒的に足りないからである。

もっと単純に言うならば400mを50秒で楽に走る為に必要な200mのスピードがない。

200mを21秒50~22秒30で走れる中距離選手を育てることが世界で通じる選手への第一歩。

(Men's 800m race | 2019 NCAA Outdoor Track and Field Championships by NCAA Championships)

 1.1:44.41 Bryce Hoppel     (Kansas)
 2.1:45.84 Devin Dixon       (Texas A&M)
 3.1:46.05 Festus Lagat      (Iowa State)
 4.1:46.40 Carlton Orange  (Texas A&M)
 5.1:46.45 Cooper Williams (Indiana)
 6.1:46.58 Michael Rhoads (Air Force)
 7.1:47.28 Jonah Koech      (Texas Tech)
 8.1:47.48 Vincent Crisp      (Texas Tech)

 200m    23秒6(23秒6)
 400m    50秒0(26秒4)(50秒0)
 600m 1分16秒8(26秒8)
 800m 1分44秒4(27秒6)(54秒4)

こういうレースに難なく対応できるスピードを養うにはジュニア期の土台つくりが必要。

お大人になってから筋肉を強くしてトップスピードを高めようとしても成功はしない。

筋力をアップさせてもパワーをコントロールできずに力んでしまうのでは意味がない。

無駄な力みを失くし効率良く走ること。軽やかなテンポで流れるように走ること。

無理なくトップスピードに乗せる技術と感覚はジュニア期に習得すること。

そういう意識を持って選手育成をしていけば将来1分42秒台の日本記録が生まれるだろう。