今大会でのみ復活する野球とソフトボールは、他の競技と比べて出場国が少ない。

特に野球にあたっては、五輪出場国は僅か6か国。たった6か国での優勝争い。

「侍JAPANが金メダルへ挑む!世界一を獲得する!」

そんなメッセージを押し付けられても国民は”その価値の無さ”を見抜いている。

世界一を決めるという意味ではアメリカのメジャーリーグが相応しいのは百も承知。

どんなにメディアが野球を盛り上げてもシラケた雰囲気は変えることが出来ないだろう。

日本以外にも強国があり金メダル獲得への道が遠く険しいのは、日本の国技である柔道。

柔道での金メダル獲得の価値と野球の”それ”とは、全く価値が違うのは誰が観ても明白。

水泳・水球・アーチェリー・体操・卓球・バドミントン・フェンシング・バスケなど。

金メダル獲得の難易度が高い競技は観ていてドキドキ感があり心が躍る高揚感がある。

勝ち負けに直結する選手のパフォーマンスを見て一挙手一投足に一喜一憂してしまう。

素直に「スゲー!」「カッコイイ!」「ヤバい!」と言える感動を与えてくれる。

その代表格となったのが男子スケートボード・ストリートでの金メダル獲得。

堀米雄斗選手のパフォーマンスは新鮮だったし、素直に凄い!と思えた。

だからこそ…マンネリ感が否めない野球とソフトボールから感動を得るのは難しい。

今大会が終われば、また五輪種目から外れることが決まっている野球とソフトボール。

東京五輪だから特別に「日本人が盛り上がる為のオマケ」として入れて貰った競技。

世界最高峰の選手が集う他競技と野球・ソフトボールのメダルの価値は全く違う。

スケートボードでの堀米雄斗選手の金メダル獲得が国民の目を豊かにした。

本当の勝者とは誰か?金メダリストと呼ばれるのに相応しいのは誰か?

もう、これ以上、国民の目を誤魔化すことは出来ない。

水泳の大橋悠依選手や柔道の阿部兄妹が金メダルを獲得した瞬間の感動を国民は忘れない。

その感動を超える最高のパフォーマンスを侍JAPANが見せてくれることを期待したい。