一人で独走して勝つレースが得意な選手は、時として勝負弱いことがある。

独走できないレースになるとゴール前の競り合いに必ず負けてしまう。

そういう選手は、中学生にも高校生にも大学・実業団選手にもいる。

「独走して勝つのが得意な選手」と「競り合いに強い選手」。

世界の舞台で戦う時に必要なのは「競り合いに強い選手」である。

以前から指摘している通り、日本の女子1500mを世界で戦えるレベルにする為の条件。

それは、4分05秒以内の選手を最低3人、4分10秒以内の選手を最低5人に育てること。

そして、女子1500mの日本歴代10傑が全て4分08秒以内になることが目標となる。

それには、まず最初にトップ選手達の1000mPRを2分40秒以内にすること。

1000mを速く走れない選手は、基本的に1500mには向かない。

800mは苦手だが1000mなら速く走れるという選手は、1500mに向いている。

400m・800mの選手が無理して1500mに距離を伸ばすのでは、やはり限界がある。

1000mを走れる選手が、そのスピードを活かして1500mを走れば大化けする可能性がある。

勝負勘がありゴール前の競り合いに強い選手。

800mを走るようなスピードで1000mを軽々と走れる選手。

そういう選手の育成が進めば、日本の中距離界は世界レベルに追いつくだろう。


(Josette Norris Battles Jessica Hull In Awesome 3:59 1500m Race by FloTrack)

 <3分59秒72のラップタイム>※手元計測
   400m 1分03秒0 (63秒0)
   800m 2分10秒0 (67秒0)
   (1100m 2分58秒8)
 1200m 3分14秒2 (64秒2)
  (1300m 3分29秒4)
 1500m 3分59秒72  (45秒5) 
 ※ラスト400m 60秒9
 ※ラスト200m 30秒3

   1.3:59.72 Josette Norris            (REEBOK BOSTON TRACK)
   2.4:00,73 Jessica Hull               (NIKE)
   3.4:02,94 Nikki Hiltz                   (ADIDAS)
   4.4:04,02 Michaela Meyer          (Virginia)
   5.4:04,12 Rachel Schneider       (HOKA ONE ONE)
   6.4:04,82 Julie-Anne Steahli       (NEW BALANCE)
   7.4:05,66 Emily Infeld                 (NIKE BOWERMAN TRACK)
   8.4:06,19 Dani Jones                  (NEW BALANCE)
   9.4:06,32 Alexina Wilson             (TRACK SMITH)
 10.4:10,33 Sadi Henderson           (OISELLE LITTLE WING)
 11.4:10,55 Sabrina Southerland    (NIKE OREGON TRACK)