日本が世界レベルの男女平等感覚を持っていたら、こんなチームは必要ない。

東京五輪まで半年に迫っている今になってやるべきことではないはずだ。

今更こんなチームを立ち上げてアピールしても恥の上塗りをするだけ。

「IOCからは好評価を頂いた」というセリフが虚しく聞こえる。

そもそも論になるが、森前会長の女性蔑視発言があった時点で終わっている。

森元会長の”あの発言”は今後も永遠に消えない。

五輪が継続する限り永遠に人々の記憶に残り続ける。

慌てて会長を女性にしても…ジェンダー平等推進チームを立ち上げても…

そのポジションに女性を起用しても…今となっては全く意味をなさない。

あるIOC関係者と海外メディア関係者からの話である。

「日本国内のワクチン接種が進むというのが条件になるが」

「今のままなら予定通り東京五輪は開催されるだろう」

「ほぼ間違いなく今夏に東京五輪は開催される」

「日本は、相変わらずコロナに打ち勝った証しと叫んで開催する」

「そして、男女平等を推し進めている国としてのイメージを前面に出す」

「建て前を大事にする日本が、国際的な体裁を気にすることは分かっている」

「それでも、東京五輪開催にあたり大会規模は小さくなくだろう」

「当初、日本が謳っていたコンパクト開催になる」

「観客が居ても居なくても関係ない」

「海外選手が参加を見送っても関係ない」

「その方が日本のメダル獲得数が増えるので好都合」

「開催さえすれば日本にとっては、大きなプラスになる」

「日本が気にしているのはコロナ対策ではなくメダル獲得数」

「メダル数が多ければ多いほど”コロナに打ち勝った証し”と胸を張る」

「日本がとる行動は目に見えている。メンツを保つ為にも絶対に開催するだろう」

「一番の見せどころが男女平等推進チームになったことで一気に開催への動きが加速する」

山口香氏ではなく高橋尚子氏でもない。小谷実可子氏をヘッドにしたのがその証拠。

イメージアップ目的の起用であるのは明白。

それが、IOCのおじさまたちには受けると踏んでの起用。

だったらそれに乗って推し進めていけばよい。

橋本聖子新会長と小谷実可子ヘッドが日本の女性活躍の顔として役目を果たせばよい。

能力など何も必要ない。調整力・政治力・マネージメント力などは一切必要ない。

大会終了までの間、そこに居てくれれば日本のメンツが保てて体裁がよくなる。

男社会の日本の政治家が考えた最高の策がジェンダー平等推進チーム発足。

まさにそう言っているかのようなあまりにも滑稽なドタバタ劇。

国を挙げてのドタバタ劇を我々は温かく見守るしかない。