近々のネットアンケートでも7割の国民が東京五輪開催を望んでいないという現実。

世界中で感染拡大が止まらない状況では、各国の選手が平等に準備するのは難しい。

宇宙服のような防護服を着用して来日。PCR検査を毎日受ける苦しさを味わう。

1万人以上いる参加選手すべてに毎日PCR検査するというのは無理がある。

莫大な追加費用をかけてまでして東京五輪を開催するのは正しい判断なのか?

そのお金を医療介護面の支援に充てた方が遥かに人類の為になるのは明らかだ。

「コロナに打ち勝った証として東京五輪を開催する」

「東日本大震災から復興した日本国民の強さを世界に知らしめる」

そんな綺麗事では済まされない状況であるのは、日本国民の誰もが理解している。

「絶対に開催して欲しい」などと言うのは、選手の我が儘だと言う代表選手もいる。

そもそもワクチンが出来たからと言って安心してもいられない。

新型コロナウィルスは、更に変異して強さを増すかもしれない。

世界中から人が集まるということは、世界中の異なるコロナが集まることになる。

どこでどのように危険な変異をして致死率が高いコロナが生れるか分からない。

不安を煽るつもりはない。

ただ、少しでも危険な状況になり得る可能性があるのなら対応策を練る必要がある。

突然変異したコロナが日本国内だけでなく世界中に拡散していくのだけは避けたい。

「中国ウィルス」と呼ばれる新型コロナウィルスが今度は「日本ウィルス」と呼ばれる。

そんな事態になって欲しくない。

「中止は既に決定している」

「来年2月の状況を見て正式に発表される」

「日本(東京都)が先に中止発表をすることはない」

「開催出来ない状況が明らかになればIOCが躊躇なく判断する」

「東京五輪が中止になっても代替国際試合を東京で開催するだろう」

「規模は数千人程度、種目も限られる。五輪らしい五輪にはならない」

「有観客になるがスタンドが全て埋め尽くされるようなことにはならない」

そんな声を五輪開催に大きな影響力を持つ人物の側近から漏れ伝わってきた。

それが真実でなかったとしても五輪開催を国民が期待する雰囲気になるのは難しい。

こうのように話をする関係者もいる。

「開催方式を二つに分ける方法が最も理解を得られる」

「対戦型の競技に関しては東京で開催する」

「採点型の競技は、すべてリモート形式で行う」

「採点競技は、観客の大きな声援があるから盛り上がる」

「観客に埋め尽くされた会場が熱気に満ちているから普段以上の演技ができる」

「しかし、超満員の観客がいないのであれば、ひとつの会場で開催する意味はない」

「ひとつの会場に集まる必要のない競技は、リモート形式にして競っても採点できる」

「つまり、リモートでも出来ることと出来ないことを区分けして開催する方法がベスト」

「この状況下では全ての競技を東京で行う必要はないと割り切れば良い」

「国民と選手の安全を確保し、ステイホームしながら楽しめる新しい五輪の形をつくる」

確かにその通りである。

選手に必要以上の負担を掛けてまで開催する必要はない。

国民に感染リスクを与えてまで無理して開催する必要はない。

リモート形式で出来る競技は、最新リモート技術を駆使して開催するのもレガシーとなる。

今の時点で従来通りの五輪が開催できないのは、選手も世界中の人々も分かっている。

潔い決断が、経費削減、大会運営者の負担軽減、参加選手のストレス解消になる。

時間的な猶予は余りない。

あと2ヶ月で方向転換する準備をして国民に安心・安全を与えてくれることを強く望む。