多くのジュニアクラブでは、短距離ブロックの選手は、このような練習を行っている。

中学の部活動においても短距離チームのウォームアップの中には、取り入れられている。

しかし、長距離ブロックの選手は、JOGをしただけでポイント練習に入ることが多い。

ドリル運動をやらせても掛け声に合わせて惰性で行っているというのが現状。

「ひとつひとつの動きを理解した上でカラダの細部まで意識を行き届かせて行う」

そういう考えで行っている長距離選手は、殆どいないだろう。

丁寧且つ正確に動作をするという当たり前の意識が長距離選手には無い場合が多い。


(Sprinting Drills That Develop Proper Form by X Pollination Productions)

中学生の全国大会を見て感じるのは、長距離選手達のフォームの悪さ。

決勝に行くような選手でも軸が安定せずにバラバラなフォームの選手が目立つ。

基本的な動きを習得しないまま力任せに走るから非効率な走り方をしている。

体型の変化に対応できない選手が長距離に多いのは、これが原因となっている。

体の使い方などは、何も考えずにガムシャラに走っているから伸び悩む。

速く走れる感覚だけに頼っているから、体が成長すると走れなくなる。

逆に常日頃から正確な動きを意識している選手は、故障のリスクが圧倒的に低い。

ひとつひとつ丁寧にやっている選手は、練習しているうちに効率の良い走り方になる。

効率の良いフォームで走るからスピードが出るようになる。

これからの季節にピッタリなスピードアップドリル。

来春までの期間に積極的に取り入れると来シーズンの活躍が楽しみになる。