勝手にランキング!2020年上期。

男子1500mのブロック別ナンバーワンランナーを下記に選出。

<北海道>
坂井大和  (札幌日大3)

<東北>
白井勇佑  (仙台育英3)

<北信越>
関口友太  (十日町3)

<関東>
石塚陽士  (早稲田実業3)

<東海>
片山宗哉  (愛知3)

<近畿>
中原優人  (智弁カレッジ3)

<中国>
小林海葵  (西京3)

<四国>
吉田藍希  (新居浜東3)

<九州>
間瀬田純平 (鳥栖工2)

<特別枠>
甲木康博  (城西大城西3)
笠原大輔  (鳥栖工1)
植阪嶺児  (智弁カレッジ1)
花本史龍  (大牟田1)
帰山侑人  (樹徳2)



男子の場合、基本的には、ほぼランキング通りの力で大きな番狂わせはない。

しかし、休校期間が明けて、いきなり大化けした選手が東京から出てきた。

東京選手権で舘澤亨次(DeNA)に食らいつき高校歴代3位の好記録で走った選手。

それは、東京都の名門、早稲田実業3年の石塚陽士選手。

東京選手権で出した3分44秒62は、クレイアーロン竜波選手を上回る。

走りを見る限り「あと3秒は速く走れる」と思わせるパフォーマンスだった。

中学時代から「一発の強さ」には定評があった。

予選でいきなり好タイムを出したりして周囲を驚かせる選手だった。

昨年の高校総体。南関東1500m決勝では2位。

沖縄インターハイ決勝では、農大二高の石田洸介選手に競り勝ち8位入賞。

高校2年生の最高順位を獲得したことからも力がある選手であるのは分かっていた。

「潜在能力はズバ抜けて高い選手」から「本当に強い選手」へと成長してきている。

石塚選手を2020年上期。高校生№1選手として選出する。

注目は、特別枠の選手5人。

将来性が期待できる選手の一人が甲木康博選手(城西大城西3)。

城西大城西には将来の伸びしろを作る選手育成の土壌がある印象が強い。

選手の気持ちが擦り切れてしまうような根性論的な練習はしない。

それにプラスして「東京」という環境が選手の伸びしろを作っているとも言える。

東京の選手は、高校駅伝強豪校出身者にありがちな「燃え尽き症候群」の選手が少ない。

スポーツジャーナリストの増田明美氏の言葉を借りるなら…

「東京の選手は、中学時代から塾通いで勉強が忙しいから本格的に陸上ができない」

それが高校卒業以降の伸びしろに繋がっているのかもしれない。

確かに東京都の学校は、地方のスポーツ強豪校とは置かれている立場が違う。

自粛期間中でも堂々と部活動をしていた駅伝強豪校とは違い周囲の目は厳しい。

「あの学校は特別」などと言って大目に見てはくれない。

そんな中でも現在高いパフォーマンスを発揮している甲木選手の活躍に期待したい。

特別枠の他4人は、いずれも1.2年生。

素晴らしい記録を持っている選手達だ。将来性も抜群の選手達ばかり。

だからこそ大事なのは、気持ちが擦り切れるまで練習をしないこと。

余力を残した練習を行うこと。故障するような激しい練習をしないこと。

そして、監督に怒られるから走るのではなく自分の為に精一杯走ること。

それが将来への伸びしろに繋がる。

これは、すべての高校生にも言える。

厳しい指導や生活に余計なエネルギーを費やし心身ともに疲れ果てて卒業する。

そんなことが当たり前になっている高校駅伝強豪校の悪しき伝統からは何も生まれない。

ため口はダメだが、監督にも気兼ねなく意見が出来る関係性の構築が今の時代には必要。

時には、監督と衝突してでも自分の意見を述べることができる選手になれるかがカギ。

そういう視点と考え方で陸上競技に向き合えれば、選手達は大きく成長するだろう。


※石田洸介選手は、5000mの高校記録保持者なのでランキングから外している
※男子は大きく予想を覆すようなライジングスターは今のところ見当たらない