ある県の高校生の試合を見た。男子5000m。20人近い選手が出場していた。

そのレースを走った選手の大半がナイキ厚底シューズを履いていた。

極僅かな数名が他社のシューズを履いていた。

正直なところ驚いた。

「ここまでナイキの厚底シューズを履く高校生が多いとは…」

厚底シューズは、高価なシューズだ。興味本位な気持ちでは手が届かない。

厚底シューズは、脚力を鍛えているからこそ反発力という恩恵を得られる。

練習不足の状態ではシューズの特性を活かしたスピード維持効果を得られない。

しかし、多くの高校生が練習不足を補うためにナイキ厚底シューズを履いている。

休校期間に練習が出来なかった穴埋めをナイキ厚底シューズでしている。

14分30秒を切るような選手だけでなく17分台の選手まで履いている。

「自己記録を30秒更新して16分40秒が出た!」という高校生。

それはそれで素晴らしいことだ。きっと、「履いて良かった」と思っただろう。

ただ…数万円するナイキ厚底シューズの性能を活かせたかどうかは疑問だ。

レースを走った9割近い高校生がナイキ厚底シューズを履く光景。

トラックレースなのに一人もスパイクを履いていない。

時代の波というのは、こういうブームを起こすのだと痛感した。

実際には、履いていた人数と学校名まで分かっている。

レースが特定されるのを避けたいので敢えて詳細は伏せておく。

トラックレースでナイキ厚底シューズを履いて高校ランキングTOP50入りする人数。

それを細かく調べておくと規制がかかり使用できなくなった後の結果との比較が出来る。

男子5000mの場合、規制後は各選手の記録は15秒~20秒落ちる可能性もあり得る。

それは中学生も同じ。男子3000mの着用率を全都道府県で調べてみると面白い。

全国大会に出場する為にリモート大会では厚底シューズを着用する。

全国大会では規制対象となり別のシューズで走ったとしたら…

そのタイム差には大きな意味がある。どの程度の影響があるか大いに興味がある。

ナイキ厚底シューズを履けば、「勝てなかったライバル」に勝てるようになる。

ナイキ厚底シューズを履かなかったら…また立場は逆転するかも…

そんな現象が全国あちこちで見られたら本当に面白い。

厚底シューズへの規制は、ライバル選手との実力差を無くす。

そういう視点で今後の試合結果を見守っていきたい。