以前から、ずっと疑問に思っていた。

ホクレンディスタンスを観ていて違和感でしかなかった。

トラックレースでも厚底シューズを履いて走る選手。

「トラックレースでも履くのかよ!」

「それは助力行為の何ものでもないだろ!」

「厚底シューズを履いて出したトラックの記録は実力とは言えない!」

そう感じていた陸上関係者は少なくなかった。

多くの関係者が抱いていた疑問を解消するかのように世界陸連は規定を発表した。

<主な規定>
使用可能なシューズのソールの厚さの数値〜 ・フィールド競技では20ミリ(三段跳びのみ25ミリ)まで
・トラック種目では400メートルまでは20ミリまで
800メートル以上、クロスカントリーでは25ミリまで

因みに、ナイキ
厚底シューズは、規制対象になる見込み。
ヴェイパーフライが36ミリ
アルファフライが39・5ミリ


他のメーカーが開発した厚底シューズもトラックでは使えなくだろう。
マラソンや競歩などのロード種目は、40ミリまでOKなので使用可能のまま。

つまり、ワコールの一山選手は、マラソンなら厚底シューズを履ける。

しかし、トラックレースでは最大の武器を履くことが出来ない。

これで1万Mの記録は、最低でも15秒~20秒、最大30秒近く落ちるだろう。

一山選手だけでなく、厚底シューズを履く多くの選手が力を失うことになる。

どの程度の影響があるのかを注視しながら今後のレースを見守っていきたい。