日本中が新型コロナの第2波、第3波への懸念を払拭できずにいる中。

ホクレンディスタンス第四戦千歳大会が行われ、全国から選手が集まった。

その中には、駅伝強豪校の高校生も多数含まれている。

高校生でも好記録を出す為に北海道まで遠征をする時代である。

果たして本当に年末の全国高校駅伝は開催されるのか?

それ以前に全国大会への出場権を懸けた予選会は開催出来るのか?

そんな不安を吹き飛ばすような清々しくも勇ましい高校生の走りがあった。

<ホクレンディスタンス第三戦網走大会 7/15>
〜女子3000mA組(TOP8&高校生結果)〜
  1.8:56.05 Mbaire Cynthia Njeri (神村学園3)
  2.9:14.54 黒川円佳      (神村学園3)

  3.9:14.86 鍋島莉奈      (日本郵政G)
  4.9:17.21 久保心優      (神村学園2)
  5.9:18.09 信櫻 空      (パナソニック)
  6.9:19.73 武田千捺      (ダイハツ)
  7.9:20.47 渡邉菜々美     (パナソニック)
  8.9:21.67 木之下沙椰     (神村学園3)
11.9:28.33 中須瑠菜      (神村学園3)
13.9:33.60 鳥居 華      (神村学園3)


<ホクレンディスタンス第四戦千歳大会 7/18>
〜女子3000mB組(TOP8)〜 
  1.9:06.18 卜部 蘭      (積水化学)
  2.9:09.35 和田有菜      (名城大学)
  3.9:18.86 樺沢和佳奈     (慶應大学)
  4.9:23.75 宮内志佳      (日本体育大学)
  5.9:23.79 並木美乃      (常盤高校2)  自己新
  6.9:27.57 飯島理子      (積水化学)
  7.9:30.06 田邉摩希子     (パナソニック)
  8.9:31.68 小杉真生      (関西大学)

〜女子3000mA組〜 
  1.8:51.39 田中希実      (豊田自動織機TC)
  2.8:57.20 Chepkemio     (九電工)
  3.8:57.86 Jerotich        (九電工)
  4.8:58.40 Wangi        (興譲館)
  5.9:01.13 Nwangi        (ダイソー)
  6.9:02.86 三原 梓      (立命館宇治高校3)自己新
  7.9:06.08 兼友良夏      (京セラ)
  8.9:07.09 黒川円佳      (神村学園3)   自己新
  9.9:10.27 鍋島莉奈      (日本郵政G)
10.9:11.83 久保心優      (神村学園2)   自己新
11.9:13.86 小坂井智絵     (成田3)     自己新
12.9:15.07 木之下沙椰     (神村学園3)   自己新
13.9:15.09 Mokaya       (キャノンアスリートクラブ)
14.9:15.60 松村 結      (立命館宇治2)
15.9:16.49 星野輝麗      (常盤3)     自己新
16.9:18.10 武田千捺      (ダイハツ)
17.9:19.67 吉川侑美      (ユニクロ)
18.9:26.24 高松智美ムセンビ  (名城大学)
19.9:26.26 保坂晴子      (日本体育大学)
20.9:28.78 鳥居 華      (神村学園3)
21.9:30.76 中須瑠菜      (神村学園3)
22.9:32.44 松村 灯      (立命館宇治3)

23.9:33.91 荘司麻衣      (ユニクロ)

神村学園と立命館宇治のチーム力は、やはり全国的にも突出している。

新型コロナの影響など全く感じさせない絞れたカラダと軽快なピッチ。

実業団選手の前に出て、積極果敢にレースの主導権を握る見事な走り。

全国の中でも現時点での仕上がりは、この2校が突出しているように見える。

戦力的には、仙台育英、須磨学園、筑紫女学園も引けを取らないが…

どの程度、チームとして仕上がっているかは、現時点では未知数でしかない。

いずれにせよ、この結果を見たライバル校の選手は、エンジンをかけ始める。

「よし!ウチらも、そろそろ本気で行くか!」

「今年、勝つのはうちの学校だってところを見せてやろう!」

「神村と立宇治の独壇場には絶対にさせない!」

そう気合が入った学校は、いくつもあるだろう。入って当然である。

ランナーとしての性分が、ライバル校の活躍を黙って見過ごしたりはしない。

「絶対に負けないから!」という気迫が沸々と煮え滾っているはずだ。

是非、今年も駅伝に青春の全てを懸ける高校生達に師走の都大路を走って欲しい。

力一杯、精一杯、持てる力を発揮して、国民に元気と勇気を与えて欲しい。

ただ、今年の開催には、様々な問題がついてくるのは事実だ。

全国高校駅伝を開催するには、大会関係者ならびに地元の方々に多大な負担を掛ける。

自分達が気をつければ良いという次元の話ではない。

細部の細部まで行き届く、配慮に配慮を重ねた準備をしても、まだ足りない。

自分達の取り組みだけでは、絶対にクラスターを起こさないとは断言できない。

選手達は、一生懸命に練習をして都大路を走る為の準備をする。

周囲の大人は、安心安全な大会実施環境の確保を寝ずにやることになるだろう。

「そうまでして大規模な大会を開催するメリットは、どこにあるのか?」

その質問に胸を張って堂々と答えられるように陸上界全体が万全な体制を整えたい。

陸連登録をしている全ての選手にPCR検査・抗体検査を義務化するのは当然のこと。

ウィルスを絶対に京都に持ち込まない為の万全な対策を強制的にでもさせる必要がある。

大会関係者、高校・大学・実業団の関係者、そして、駅伝ファンの方々など…

全ての人が無事に大会当日を迎えて、無事にレースを終えられるような施策が必要だ。

今年の全国高校駅伝は、ライバル校との戦い以前に見えない敵との戦いがある。

その敵は、知らぬ間に忍び寄り、知らぬ間にカラダを蝕んでいく。

気付いた時には、大切な人が危険な状態に陥っていることもあり得る。

今年の全国高校駅伝は、学校と学校の戦いでは済まされない。

また、選手個人の衛生管理の問題でも済まされない。

代表校の選手、家族、学校関係者が気をつけても感染リスクは解消されない。

宿泊先、移動時に立ち寄る場所など濃厚接触する可能性のある範囲は広い。

すべての人が協力し合ってこそ見えない敵に打ち勝つことが出来る。

見える相手との戦いの準備が出来ても見えない相手との戦いの準備は容易に出来ない。

高校駅伝強豪校の生徒が北海道で試合が出来ても京都の街を走れるかは分からない。

この見えない敵との戦いは、まだまだ終わりそうにない。

全国高校駅伝を目指す高校生たちの見えない相手との戦いは続く。