冒頭に言っておきたいのは、シューズの優劣をレビューするものではない。

シューズを履き慣らす為に必要なことを紹介することが目的である。

そして、自分に合ったシューズを選ぶコツを紹介する為のものである。

最終的な判断は自分自身であることはご理解頂きたい。

脚を痛めたのなら、それは自分自身の準備が足りなかったと理解をして欲しい。

N社の厚底シューズは、素晴らしいシューズであるのは間違いない。

あのシューズを履くと驚くようなパフォーマンスが出来るのは事実である。

小学生からも支持をされて、中高生も記録が出るシューズとして履いている。

中学・高校駅伝でもパフォーマンスアップに欠かせないシューズとなっている。

しかし、N社の厚底シューズを履いて快走した後に故障したという中高生は少なくない。

中足骨疲労骨折、舟状骨骨折、脛骨疲労骨折、腓骨疲労骨折などは普通に起こっている。

怪我が多い理由は、シューズが悪い訳ではない。

ハイパフォーマンスをするのに必要な脚力が不足していることが原因である。

ランナーとして未成熟なジュニア選手が厚底シューズを履くと足裏の感覚が鈍くなる。

シューズのバネだけに頼った走りになるのでカラダがついていかないのだ。

どんなシューズを履くにせよ、大事なのは、足裏の感覚を覚醒させること。

自分の走り方を客観的に見て、接地時とキック時の重心位置を正確に知ること。

どこからどのように接地するのが良いのか。

接地時の重心はどこのあるのがベストなのか。

どんな角度にソール部分が傾いているのが良いのか。

そこまでの感覚を養った上で一番走りやすいシューズを選ぶのがポイントである。

厚底シューズを履く前に、まずは、薄底シューズを履いて足裏の感覚を養う。

それが、とても重要であることを理解出来るのが、この動画である。


(【薄底シューズ・レビュー】久しぶりの桐生チャンネル! by 桐生祥秀チャンネル)

物凄く抽象的ではあるが、物凄く分かり易く足裏の感覚について話している。

中高生が、この動画を参考にしない手はない。

どのシューズが良いというのはではく、シューズを履く時に意識する点は参考になる。

シューズを選ぶ時には、この動画内で桐生選手が話していることを参考にすると良い。

如何に自分達が、足裏感覚について無頓着だったかを知るだけでも大きなプラスになる。