長年に渡り、高校女子長距離界を引っ張ってきたのが近畿の強豪校。

全国高校駅伝で優勝実績のある、立命館宇治、須磨学園、大阪薫英女子。

そこに果敢にチャレンジしていく高校も多数ある。

「インターハイで決勝に行くよりも、近畿大会を勝ち抜くことの方が難しい」

そう言われてきた時代から近畿勢の強さと伝統は今も続いている。

近畿地区は、中学生のレベルが高く、毎年、数多くの全中出場者を輩出している。

中学時代に全国トップレベルの選手が、その後、伸び悩むことは珍しくない。

中学時代の実績を超えられない選手は、全国には多数いるのが現実。

しかし、近畿勢は、高校で活躍し、その後もトップレベルで活躍する選手が多い。

その土台となっているのが、近畿高校総体であることを是非、知って欲しい。

近畿高校総体では、数多くの感動ドラマが見られる。
 
(近畿インターハイ 女子1500m決勝 2019.6 須磨学園 by TR MV)



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2018年度 近畿IH 女子1500m決勝 by 01moroya)



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2017年度 近畿IH 女子1500m決勝 by 01moroya)



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2014近畿IH女子1500m決勝 by jeepj52)

全国屈指の強豪校同士の真剣勝負は、実に見応えがある。

先輩から受け継がれている伝統校のプライドを懸けて堂々と走る姿は美しい。

最後の最後まで一歩も引かない意地と意地のぶつかり合いには心打たれる。

校名を背負って走る責任感。

絶対に負けたくないという闘志。

それが、近畿高校総体の価値を高めている。

他の地域とは、歴史が違うと言わんばかりの圧倒的な雰囲気がある。

これから先も近畿高校総体は、伝統とプライドを懸けた戦いが続いて行くだろう。

マラソンであれ、トラック種目であれ、メダリストが欲しい日本女子長距離界。

その先陣を切るのが近畿高校総体を経験した選手である可能性は高い。

世界で戦える選手。メダル争いが出来る選手。国民に感動を与えられる選手。

そういう選手が、ここから生まれることを今後もずっと注目し期待している。