緊急事態宣言が出て学校は休校。部活も休止となっている。

大会開催の目途も立たない今、鉄剤注射を打つ必要がなくなっている。

日本陸連やJOCが鉄剤注射を取り締まっても現実は何も変わっていなかった。

やるところは変わらず平気でやっていた。

「走れないなら打ちに行け!」

何の躊躇も迷いもなく走れるようになる為にやっていた。

しかし、今現在、新型コロナの影響で目指すべき試合がない。

試合がなければ、激しい追い込み練習や厳しい体重管理をしなくて済む。

つまり日本全体が貧血になる可能性が低い状況になっている。

今の状態で練習をし過ぎて貧血になっている選手は皆無に等しい。

鉄剤注射を打つ必要がないので、そもそも通院する必要がない。

いや、それ以前に感染するリスクを考えれば病院に行く気にはならない。

結果的に、今は、健全なカラダに戻る絶好のチャンスとなっている。
 
鉄剤注射など打たなくても速く走ることは出来る。

鉄剤注射に頼らなくても結果を出すことは出来る。

打たなくては結果が出せないと思い込んでいる指導者。

打たなくては良い走りが出来ないと思い込んでいる選手。

鉄剤注射依存に陥っていた人々の思考を転換するには絶好のタイミングだ。

今なら鉄剤注射を撲滅することが出来るかもしれない。

今なら鉄剤注射依存だった陸上界を変えることが出来るかもしれない。

自浄作用によるクリーンな陸上界と選手育成が進むことを期待したい。