「呪われた五輪」という麻生太郎財務大臣の言葉は、確かに的を得ている。

多くの大会関係者や出場する気落ちでいたアスリート達の心のうちを代弁した。

元JOC委員の春日良一は、理想論を並べて東京五輪は開催されると断言している。

「アスリート達は、出場する気持ちでいるから、その気持ちを大事に…」という。

お前に何が分かるというのか。アスリートの気持ちなど1ミリも理解していない。

アスリートをバカにしているのか。

そんなに無知で、無頓着で、非常識だと思っているのか。

アスリートだって「空気」は読めるし、世界情勢を理解している。

今が、どんな時であるかは、痛いくらいに肌で感じている。

今の世界の状況を見て、どんなことになってもいいように覚悟を決めている。

「俺たちは必死に練習してきたから今年じゃなきゃダメだ!」

「延期されたら再選考になるから、どうしても今年開催して欲しい!」

「無観客でもいいし、出場しない国があってもいいから、私は出場したい!」

「参加国が少ない方が、メダル獲得の確率が上がるから逆に開催して欲しい!」

そんなことを真剣に訴えるアスリートなどいない。

公平性を保てない五輪など意味がないし、それでは五輪といえない。

「どう考えても、この状況で開催するのはおかしい」

「私たちに危険のリスクを負わせて開催したいと考えるの無責任」

そう思っているアスリートは世界中に沢山いる。

開催されたとしても参加しないアスリートも少なくない。

理想論を語るIOC・JOC・組織委員会・評論家にアスリートの気持ちなど分からない。

部屋の中で物事を決めている輩にアスリートの気持ちが分かる訳がない。

今後、更にアスリート達が声を挙げるだろう。

アスリート達が、本音で語り、行動をするだろう。

アスリートが東京へ来なければ、開催はできない。

あと1.5ヶ月で感染拡大が止まるだろうか。

あと1.5ヶ月で世界各地が平穏を取り戻せるだろうか。

あと1.5ヶ月で世界のスポーツ活動が全て再開されるだろうか。

あと1.5ヶ月後には、すべてが決まる。

2020東京五輪が幻の五輪となる可能性は、極めて高い。

世界中の人々の健康と安全、回復を祈りながら、今後の動向を見守りたい。