第39回日本海駅伝で優勝したことによって本当の実力が見えてきた佐久長聖。三年間の集大成の年として全国制覇へ向かって順調な仕上がりを見せている。

佐久長聖 vs 洛南で解説をしたように全国高校駅伝が行われる京都のコースでは、最も力を発揮できるチームが佐久長聖だ。起伏のあるコースに圧倒的な自信を持っている。

仙台育英が宮城県予選で2時間02分46秒という驚異的な記録で走った。素晴らしい記録だ。しかし、令和元年 全国高校駅伝優勝校予想(男子編②)で優勝候補の筆頭に上げたのは、佐久長聖である。その理由は、高速レースにも対応できる「速さ」と共に起伏が激しい京都のコースを難なく走ることができる「強さ」で勝っているという分析からだ。

今の仙台育英は、誰の目から見ても速い。それは、疑いのない事実である。しかし、佐久長聖には「強さ」がある。三年間の全てを懸けて本気を出した佐久長聖は、仙台育英、世羅、倉敷に負けない心とカラダの強さがある。あと2ヶ月で更にチーム力を高めてくるだろう。

<10月19日平成国際大学記録会>※主な記録
  〜3000m〜
  8:28.90 伊藤大志
  8:28.91 宇津野篤
  8:28.96 木村暁仁
  8:29.07 鈴木芽吹
  8:52.12 村尾雄己
  8:56.63 川村智哉
  〜5000m〜
  14:22.38 服部凱杏
  14:23.39 越 陽汰
  14:33.12 杉田真英
  14:34.16 古旗朝輝
  14:50.16 眞田稜生
  14:51.92 花田 樹
  15:19.81 上野鼓喜
  15:28.39 安坂光瑠
  15:38.28 石川晃大

主力選手が故障から回復しているのも安心材料だ。主力選手が揃ってこそ佐久長聖である。

佐久長聖が強い年は、全体のレベルも上がる。見応えのあるレース展開になる。

留学生を擁する高校とガチ勝負をして、是非、高校駅伝ファンを楽しませて欲しい。