【2020年箱根駅伝優勝校&上位校予想②】
            優勝する確率
  1位 東海大学   (78%)
  2位 東洋大学   (63%)
  3位 駒澤大学   (56%)
  4位 國學院大学  (48%)
  5位 
青山学院大学 (45%)
  6位 
帝京大学   (37%)
  7位 
早稲田大学  (33%)
  8位 
東京国際大学 (25%)

  9位 明治大学   (25%)


<参考>
【出雲駅伝結果】※TOP10
  1.2:09:58 國學院大学
  2.2:10:06 駒澤大学
  3.2:10:09 東洋大学
  4.2:10:18 東海大学
  5.2:10:51 青山学院大学
  6.2:13:11 立命館大学
  7.2:13:49 帝京大学
  8.2:14:04 順天堂大学
  9.2:14:18 拓殖大学
10.2:14:20 法政大学

2020年箱根駅伝優勝校&上位校予想!

<解説>
東海大学の優勝確率は、依然としてダントツに高い。今回、負けた悔しさを味わうことは、箱根に向けてのエネルギーとなる。選手達にとって大きなプラスだと考えてよい。ここから更に練習のモチベーションが上がることだろう。箱根で優勝するには、今の時期にバンバンスピードが出てはいけない。箱根のみを考えた時、本来なら、今は、まだ地道にコツコツ走り込んでいる時期である。出雲では思うように走れなかったと感じるくらいで丁度よい。今、ガンガンスピードが出る走りをしているチームは、箱根では失速する確率が高くなる。何故なら、「今やっていることが正しい」「自分達の仕上がりは順調だ」と錯覚してしまうからだ。出雲駅伝が無い時代なら、今の時期は、夏の強化練習の疲労回復期からレース期(全カレ・各記録会)を経て、また走り込みの時期に入っている時だ。今の時期にバンバンスピードを出しているのは、箱根で優勝する為にはマイナス要素となる。今、スピードを上げる必要は無い。6~7割の仕上がりで出雲を走り、全日本でも7~8割までギリギリ上げるくらいで丁度よい。箱根で優勝する為には「出雲では、思うように走れなくて悔しかった!」と思うことが肉体的にも精神的にも箱根にピークを合わせられる土台となる。そう考えると東海大学は、順調に強化が出来ていると言える。出雲駅伝2位の東洋大学も優勝する確率は高い。往路優勝する確率は、全出場校の中でトップ。東海大学の対抗馬の筆頭は、東洋大学と言って良い。駒澤大学にも勢いがある。中村匠吾選手の東京五輪代表内定は現役の学生選手達に大きな力を与えた。課題は、東海大と東洋大に勝つには2枚戦力が足りない。あと数か月で、その穴を埋めることが鍵となる。出雲で逆転優勝した國學院大学は、箱根駅伝でも強さを発揮するだろう。年間を通しての走り込みの成果でもあるが、何よりも選手一人一人の意識が高い。チーム全体が、ひとつの方向に向かって進んでいる雰囲気がある。西湖での練習を見ても、ダウンJOGひとつとっても、いい加減に走っている選手がいない。目的意識を失っている選手、コーチングスタッフの目を盗んでサボっている選手も見受けられない。その雰囲気の良さが、今回の優勝に繋がっている。箱根駅伝でも間違いなく上位争いをするチームである。青山学院大学は、箱根駅伝では、3つの失敗をする可能性がある。①選手の調子(ピーキング)の見誤り。②区間配置の見誤り。③選手の心(優勝への意欲)の見誤り。チャラチャラしていると言われても、それが「青学らしさ」だとして選手を育成してきたが、それは、もう昔の話だ。名実ともに地位を築いてしまった今、「青学らしさ」というものをはき違えている選手が多い。初優勝・2連覇・3連覇をした頃の「心の強さ」や「ハングリーな気持ち」、そして「絶対に諦めない」という闘志むき出しの走りが、今の学生達には見られない。そのことにコーチングスタッフが気付いていれば、ここからの巻き返しは期待できる。しかし、もし、「これで良い」と思っているなら、箱根では、失速を繰り返してシード落ちさえある。他校は、青学のユニフォームが目の前に見えたら勇気が湧く。青学が失速し順位を落としてきたら元気を取り戻し全力で抜きにかかる。青山学院の選手達が、その”恐怖”をリアルに感じられるかどうかが青山学院の結果を左右する。自分達が落ちていく姿をイメージして、そうならないように日頃の練習から緊張感と泥臭さのある必死の取り組みができたら青山学院は復活する。それに気付かないなら、青学関係者を大きく落胆させる結果となるだろう。帝京大学、早稲田大学、明治大学、東京国際大学の躍進も期待できる。箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝の結果に注目し、学生達の頑張りを応援したい。