ランナーズ・ジャーナル JAPAN (Runners-Journal.Jp)

事実に基づいた「真実のコラム」を掲載しています。今だからこそ伝えたい「本当のこと」をありのまま伝えたいと思います。

2019年04月

2019年は、男子が第70回記念大会となります。

激戦を勝ち抜いて早々と出場を決める高校と地区代表校を狙って再度挑む高校に分かれます。いずれにしても男子は、24の都道府県で激戦が予想されます。激戦と一強の違いは、目安として2位と2分差以上の優勝を基準としています。

<激戦予想>
・北海道(北海道栄 vs. 札幌山の手)
・山形 (東海大山形 vs. 九里学園 vs. 酒田南 vs. 山形中央)
・茨城 (水城 vs. 東洋大牛久)
・群馬 (樹徳 vs. 農大二)
・栃木 (那須拓陽 vs. 佐野日大 vs. 白鷗大足利)
・千葉 (八千代松陰 vs.市立船橋)
・東京 (駒大高 vs. 東京実業 vs. 國學院久我山)
・神奈川(鎌倉学園 vs. 藤沢翔陵 vs. 法政二)
・静岡 (韮山 vs. 浜松日体 vs. 島田)
・三重 (伊賀白鳳 vs. 四日市工業)
・新潟 (開志国際 vs. 中越)
・富山 (高岡向陵 vs. 富山商)
・大阪 (関西創価 vs. 関大北陽 vs. 清風)
・兵庫 (西脇工業 vs. 報徳学園 vs. 須磨学園)
・愛媛 (松山商 vs. 宇和島東 vs. 新居浜東)
・香川 (小豆島中央 vs. 尽誠学園)
・徳島 (つるぎ vs. 徳島科学技術)
・高知 (高知農業 vs. 高知工業)
・鳥取 (鳥取城北 vs. 八頭)
・福岡 (大牟田 vs. 自由ヶ丘 vs. 東海大福岡)
・長崎 (松浦 vs. 鎮西学院 vs. 瓊浦)
・鹿児島(鹿児島城西 vs. 鹿児島実業 vs. 樟南)
・宮崎 (宮崎日大 vs. 小林)
・沖縄 (コザ vs. 那覇西)


<ライバル校なし>
・青森 (青森山田)
・岩手 (一関学院)
・秋田 (秋田工業)
・宮城 (仙台育英)
・福島 (学法石川)
・埼玉 (埼玉栄)
・山梨 (山梨学院)
・岐阜 (中京学院中京)
・愛知 (豊川)
・長野 (佐久長聖)
・石川 (遊学館)
・福井 (美方)
・和歌山(田辺工業)
・滋賀 (滋賀学園)
・京都 (洛南)
・奈良 (智辯カレッジ)
・島根 (出雲工業)
・岡山 (倉敷)
・広島 (世羅)
・山口 (西京)
・佐賀 (鳥栖工業)
・熊本 (九州学院)
・大分 (大分東明)


故人となった小出監督が市立船橋高校教員時代、女子3000mで9分30秒を切らせるために行ったのが、2000mを速く走ること。当時、女子3000mの各県の記録は、10分30秒〜11分であった。10分を切れる選手は、全国に数名しかいない時代である。小出監督は、3000mのレースに出場する選手達に「あとのことなんて考えなくていいから、2000mまで全力で走ってこい!絶対に6分20秒以内で通過しろ!」言って、自ら2000m地点(スタート地点)に立って選手にプレッシャーをかけたと言われている。

また、全国高校駅伝の女子最高記録を作った埼玉栄高校の大森監督も、3㎞区間で8分台を出させるために、坂道を使って「2㎞」を速く走るトレーニングを行ったと言われている。

駅伝強化を考えた場合、1500mの速さよりも2000mを速くすることが3000mの強さに反映される。3分10秒ペースで5㎞走ることが楽に感じるような走力をつけることが、全国高校駅伝優勝に繋がる。

そういう点では、兵庫リレーカーニバルの高校女子2000mレースは、今年の須磨学園の強さを見せつけたレースとなった。


〜女子チーム 結果〜

【兵庫リレーカーニバル高校女子2000m】
  1.6:07:87 土井葉月 (2)須磨学園※高校歴代8位
  2.6:08:09 松尾瞳子 (2)須磨学園※高校歴代9位
  3.6:08:52 石松愛朱加(1)須磨学園※高1歴代最高
  4.6:11:20 道清愛紗 (1)須磨学園
  5.6:11:86 塚本衣音 (1)須磨学園
  6.6:14:37 樽本つかさ(3)須磨学園
  9.6:23:21 福永愛佳 (2)須磨学園
14.6:32:41 磯部莉那 (3)須磨学園
18.6:40:55 小川美空 (3)須磨学園







〜男子チーム 結果〜

ライバルチームとの競り合いによって、より高いレベルの力をつける土壌が出来ているのが兵庫県代表チームの強みである。

【兵庫リレーカーニバル高校男子3000m】
  2.8:26:68 永吉恭理 (2)須磨学園
  3.8:27:00 川端挙史 (3)須磨学園
  5.8:33:24 川畑昇大 (3)須磨学園
  8.8:38:51 八澤輝人 (2)須磨学園
11.8:42:55 岸本健太郎(3)須磨学園


【織田記念陸上西日本Jr.5000m】

第53回織田記念陸上(長距離種目結果)





 

〜女子チーム 主な結果〜

【日体大長距離競技会】
1500m7組目
  1.4:25:31 米澤奈々香(1)
  3.4:26:15 木村梨七(3)
1500m5組目
  1.4:33:52 山中菜摘(1)
11.4:46:58 吉原あかり(1)
1500m4組目
  1.4:44:52 高橋華瑠亜(1)
3000m4組目
  1.9:10:98 エスタ ソムニ(3)
  9.9:43:65 小海 遥(2)

【第16回 チャレンジ・ミートゥーinくまがや】


3000m総合結果
  2.9:24:11 木村梨七(3)
  3.9:24:29 米澤奈々香(1)
  6.9:32:33 山中菜摘(1)
大西ひかり
(
JP
日本郵政
G
・東京
)
9:21.42
2
木村
梨七
3
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.11
3
米澤奈々香
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.29
4
田﨑
優理
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:27.95
5
石井
寿美
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:30.62
6
山中
菜摘
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:32.33
大西ひかり
(
JP
日本郵政
G
・東京
)
9:21.42
2
木村
梨七
3
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.11
3
米澤奈々香
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.29
4
田﨑
優理
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:27.95
5
石井
寿美
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:30.62
6
山中
菜摘
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:32.33
1500m10組
  1.4:18:94 エスタ ソムニ(3)
  2.4:34:95 小海 遥(2)
  9.4:39:18 柳川愛絵(3)
12.4:43:73 高橋華瑠亜(1)
13.4:49:83 札場美桜(1)
14.4:55:40 門脇奈穂(2)





〜男子チーム 主な結果〜
【第16回 チャレンジ・ミートゥーinくまがや】
3000m結果
  8:06:44 吉居大和(3)
  8:08:46 喜早駿介(3)
  8:18:87 吉居駿恭(1)
大西ひかり
(
JP
日本郵政
G
・東京
)
9:21.42
2
木村
梨七
3
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.11
3
米澤奈々香
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.29
4
田﨑
優理
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:27.95
5
石井
寿美
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:30.62
6
山中
菜摘
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:32.33
大西ひかり
(
JP
日本郵政
G
・東京
)
9:21.42
2
木村
梨七
3
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.11
3
米澤奈々香
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:24.29
4
田﨑
優理
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:27.95
5
石井
寿美
(
ヤマダ電機・群馬
)
9:30.62
6
山中
菜摘
1
(
仙台育英学園高・宮城
)
9:32.33
  8:23:53 山平怜生(2)
  8:24:39 菊地駿介(3)
  8:26:71 白井勇佑(2)
  8:26:77 小池輝大(3)
  8:29:89 小原快都(2)
  8:43:57 二村昇太郎(1)
  8:47:98 相澤俊介(3)
  8:58:32 高橋海童(1)




         【Women's result】
  1. 2:18:20  Kosgei, Brigid (KEN)
  2. 2:20:14  Cheruiyot, Vivian (KEN)
  3. 2:20:51  Dereje, Roza (ETH)
  4. 2:20:52  Cherono, Gladys (KEN)
  5. 2:20:58  Keitany, Mary (KEN)
  6. 2:23:08  Sisson, Emily (USA)
  7. 2:24:11  Diver, Sinead (AUS)
  8. 2:24:47  Rocha, Carla Salome (POR)
  9. 2:25:04  Dibaba, Birhane (ETH)
10. 2:25:38  Purdue, Charlotte (GBR)


        【Men's result】
  1. 2:02:37  Kipchoge, Eliud (KEN)
  2. 2:02:55  Geremew, Mosinet (ETH)
  3. 2:03:16  Wasihun, Mule (ETH)
  4. 2:05:01  Kitata, Tola Shura (ETH)
  5. 2:05:39  Farah, Mo (GBR)
  6. 2:06:57  Tola, Tamirat (ETH)
  7. 2:07:03  Abdi, Bashir (BEL)
  8. 2:07:15  Gebresilasie, Leul (ETH)
  9. 2:08:05  Rachik, Yassine (ITA)
10. 2:08:14  Hawkins, Callum (GBR)


<男女の結果から見る東京五輪の展望>
アフリカ勢だけでなく、欧米の選手が上位に入っているのを見逃してはいけない。2020 TOKYO Olympicsに向けて各国が着実に力を付けている。この事実に危機感を感じなければ、地元開催の五輪は、大惨敗となる。

女子レースでは、アメリカのニュースターが誕生。Sisson選手は、初マラソンで6位。また、オーストラリアのDiver選手(42歳)が2時間24分11秒・7位でゴールしているのも見逃せない。

「暑さの影響でアフリカ勢が勝負を諦めてくれた隙を狙って日本人が上位に入れれば…」

そんな甘い考えでは、欧米選手の勢いに負けてしまう。我々が当たり前に感じている日本の環境の良さは、欧米人の調整力を更に高めることにもなる。決して地元有利の大会にはならない。

『MGC』をどう盛り上げるかではなく、MGC前後の強化策を練り直して『国策』として取り組まなくては、責任の所在がハッキリとせず、負けた時の言い訳を『代表選手本人』がしなければならないことになる。選手達には何ら罪はない。

今こそ『日本の組織力』を見せて欲しいものだ。


MGCの功罪〜マラソン界が抱える問題〜 

日本長距離界は進化しているか?〜その2〜

日本の長距離界は進化しているか?〜その1〜




”退き際の美学” という言葉がある。

「まだやれる」と惜しまれながら辞めるのか、ボロボロになるまで続けて「もう限界かも…」思われて辞めるのか。

ドラマやアニメのように”美しくハッピーエンドに幕を閉じる”ということは、現実的には難しい。

多くの場合、アスリート自身は、退き際が分からない。

トップアスリートは、持って生まれた素質に加えて、長年の経験で得た調整力によって日頃の練習では出来ていないことでも本番で出来てしまうことは多々ある。

絶対王者と言われる立場になると「それじゃあ、ダメだよ」と指摘されることがなくなる。周囲も、「練習では出来ていなくても、どうせ、いつものように本番ではバッチリ合わせるだろう」という目で見てしまう。

「何かが違う」という感覚を誰にも共感してもらえず孤独に戦うことになる。

しかし、周囲から称賛されるパフォーマンスをしても、内心では「何かが違う」と思いながら勝ち続けていくうちに、その「何かが違う」という感覚が現実のものとなって表れる日が突然やってくる。

「まだ頑張れる」「もっと出来る」という周囲の想いは、必ずしもアスリートを支える言葉にはならない。

彼らの苦悩を、彼らの葛藤を、彼らの自分自身への失望を…誰にも理解することは出来ない。

彼らが戦う意志を持って「戦いの場」に立つ限り、どんな結果であっても応援し続けること。

”ありがとう”という言葉を持ってエールを送ることが、今、我々にできることだ。

我々にとって、彼らが「王者」であるのは、永遠に変わらないのだから。






資生堂に移籍した木村友香選手が見事なラストスパートで優勝!東京五輪出場へ向けて順調なスタートを切っています。

【GP女子5000m決勝】TOP8
1.15:20.26 木村友香  (資生堂)
2.15.23.58 廣中璃梨佳 (JP日本郵政G)
3.15.25.28 ヘレン エカラレ  (豊田自動織機)
4.15:26.13 グレースティエキマンジ(スターツ)
5.15.30.98 森田香織  (パナソニック)
6.15.32.64 ムワンギレベッカ (興譲館高校)
7.15:35.97 和田有菜  (名城大学)
8.15.37.45 五島莉乃  (中央大学)


【GP男子5000m決勝】TOP8
1.13:43.33 リチャードキムナン(日立物流)
2.13.43.42 ベナードコエチ  (九電工)
3.13.51.56 河合代二 (トーエネック)
4.13:53.24 平 和真 (カネボウ)
5.14.02.88 竹内大地 (トーエネック)
6.14.08.71 鬼塚翔太 (東海大学)
7.14:09.98 橋詰大慧 (SGHグループ)
8.14.11.69 岡本雄大 (サンベルクス)


【西日本ジュニア女子3000m】TOP30
  1.9:26.24 ジュディジュプンゲティッチ(益田東・島根)
  2.9.27.52 シェイラチェロティッチ (益田東・島根)
  3.9.27.68 藤岡加梨 (東海大福岡・福岡)
  4.9.29.72 落合莉子 (興譲館・岡山)
  5.9.30.50 三原 梓 (立命館宇治・京都)
  6.9.31.79 加藤小雪 (世羅・広島)
  7.9.33.53 山本晏佳吏(倉敷・岡山)
  8.9.33.65 村松 灯 (立命館宇治・京都)
  9.9.33.91 舩木柚花 (西京・山口)
10.9.34.15 弟子丸小春(諫早・長崎)
11.9.42.74 萩原柚乃 (倉敷・岡山) 
12.9.45.31 桶谷南実 (立命館宇治 ・京都)
13.9.47.20 山下穂香 (興譲館・岡山)
14.9.48.15 舩木千花 (西京・山口)
15.9.49.00 原田まりん(樟南・鹿児島)
16.9.50.24 森田真帆 (諫早・長崎)
17.9.51.96 雲丹亀美月(西脇工・兵庫) 
18.9.52.28 小松夕夏 (唐津東 ・佐賀)
19.9.53.45 濵添麻那 (長崎商・長崎)
20.9.54.65 山際夏芽 (世羅・広島)
21.9:55.27 西川さくら(西条農・広島)
22.9:56.64 大庭結菜 (高松工芸 ・香川)
23.9:58.07 梅﨑可愛 (東海大福岡・福岡)
24.9:58.78 柴田さくら(京都外大西・京都)
25.9:59.40 千賀若奈 (京都外大西・京都)
26.9:59.59 北原芽依 (長崎女子・長崎)
27. 10:00.78 種田涼花 (高松工芸・香川) 
28. 10:00.82 大崎ななみ(西条農 ・広島)
29. 10:01.70 中山優奈 (東海大福岡・福岡)
30. 10:03.46 加藤美咲 (世羅・広島)


【西日本ジュニア男子5000m】TOP35
  1.  14:20.81 家吉新大 (和歌山北・和歌山)
  2.14:21.43 倉本玄太 (世羅・広島)
  3.14:25.18 石原翔太郎(倉敷・岡山)
  4.14:27.41 菖蒲敦司 (西京・山口)
  5.14:29.25 三木雄介 (西京・山口)
  6.14:32.36 藤原優希 (水島工・岡山)
  7.14:37.90 吉川 陽 (西脇工・兵庫)
  8.14:38.26 細迫海気 (世羅・広島)
  9.14:38.80 永吉恭理 (須磨学園・兵庫)
10.14:39.07 小見山敦成(水島工・岡山)
11.14:40.53 川端拳史 (須磨学園・兵庫) 
12.14:43.22 山本龍神 (米子松蔭 ・鳥取)
13.14:43.82 藤井利哉 (西脇工・兵庫)
14.14:43.82 中洞 将 (中京院中京・岐阜)
15.14:45.79 赤星雄斗 (洛南・京都)
16.14:46.49 若林宏樹 (洛南・京都)
17.14:48.12 土倉光貴 (水島工・岡山)
18.14:48.15 吉冨純也 (大牟田 ・福岡)
19.14:48.67 小牧波亜斗(洛南・京都)
20.14:48.78 佐野拓実 (洛南・京都)
21.14:50.32 関野稜介 (宇部鴻城・山口)
22.14:51.84 矢萩一揮 (倉敷 ・岡山)
23.14:52.22 川畑昇大 (須磨学園・兵庫)
24.14:53.18 新谷紘ノ介(世羅・広島)
25.14:54.11 服部壮馬 (洛南・京都)
26.14:54.61 太田蒼生 (大牟田・福岡)
27.14:55.77 谷本星輝 (西脇工・兵庫)
28.14:56.52 石井大揮 (倉敷 ・岡山)
29.14:56.84 上田陽向 (出雲工・福岡)
30.14:57.30 尾関大成 (玉野光南・岡山)
31.14:58.52 田村一智 (大阪・大阪) 
32.14:58.76 八澤輝人 (須磨学園・兵庫) 
33.14:59.62 岸本健太郎(須磨学園・兵庫) 
34.14:59.75 阿部陽樹 (西京・山口) 
35.15:00.93 諸冨 湧 (洛南・京都) 


【中国五県高校1年女子1500m】TOP8
1.4:48.24 正司瑠奈 (就実・岡山)
2.4:48.73 森 陽向 (興譲館・岡山)
3.4:50.98 土屋舞琴 (興譲館・岡山)
4.4:51.36 細迫由野 (世羅・広島)
5.4:51.94 河内愛奈 (広島皆実・広島)
6.4:52.56 大森美翔 (世羅・広島)
7.4:54.37 岩本風音 (舟入・広島)
8.4:55.17 来間美月 (平田・島根)


【中国五県高校1年男子3000m】TOP8
1.8:40.17 森下翔太 (世羅・広島)
2.8:44.69 山田修人 (倉敷・岡山)
3.8:45.63 小江幸人 (世羅・広島)
4.8:46.86 伊藤蒼唯 (出雲工業・島根)
5.8:47.44 玉井正紘 (西京・山口)
6.8:48.02 友村 輝 (世羅・広島)
7.8:53.90 塩出翔太 (世羅・広島)
8.8:54.92 吉川 響 (世羅・広 島)


【県内中学生女子1500m】TOP8
1.4:34.16 山本悠理 (大和中3)
2.4:41.54 板岡侑花 (仁方中2)
3.4:46.56 坪島さくら(鷹取中2)
4.4:47.14 尾花ひより(海田中3)
5.4:48.74 杉森月音 (神辺西中2)
6.4:51.72 川野さくら(高屋中3)
7.4:52.76 森安桃風 (三原第五中2)
8.4:52.80 東 一葉 (大和中3)


【県内中学生男子3000m】TOP8
1.9:01.82 村上 響 (鷹取中3)
2.9:02.33 石堂壮真 (安西中3)
3.9:06.31 小島悠生 (磯松中3)
4.9:06.67 名子泰明 (広大福山中3)
5.9:13.77 平野寛治 (オリンピアプラス3)
6.9:17.27 正畑圭悟 (三原第五中3)
7.9:18.44 中田透羽 (高屋中3)
8.9:20.73 樋熊海斗 (西条中3)



【男子200m決勝】
1.21.13 安田圭吾 (大東文化大学)
2.21.20 森 雅治 (クイックAC)
3.21.42 根元万大 (順天堂大学)
4.21.45 谷口耕太郎(凸版印刷)
5.21.47 川瀬孝則 (奥アンツーカ―)
6.21.97 橋本真志 (首都大学)

【男子800m決勝】
1.1:56.67 入江亮輔 (日本大学)
2.1.56.80 齋藤雅英 (早稲田大学)
3.1.56.82 高山祐樹 (日本大学)
4.1.56.84 柴田隆平 (東洋大学)
5.1.57.47 松本 諒 (ウェルネス大学)
6.1.58.87 山田武志 (明海大学)
7.1.59.23 黒田 翼 (城西大学)
8.2.21.64 芝江柾葵 (東京工業大学)

【男子5000m決勝】
1.14:02.32 松村陣之助(コモディイイダ)
2.14.05.34 矢野圭吾 (カネボウ)
3.14.10.86 文元 慧 (カネボウ)
4.14.12.42 物江雄利 (カネボウ)
5.14.16.13 代田修平 (カネボウ)
6.14.17.94 木田貴大 (コモディイイダ)
7.14.21.27 遠藤靖士 (クロスブレイス)
8.14.21.88 合田佳功 (NTT東京)

【男子400mH決勝】
1.50.89 真野悠太郎(名古屋大学)
2.51.56 飯塚啓伍 (札幌国際大学)
3.51.74 田邉将大良(ゼンリン)
4.51.88 北山亮介 (国士舘大学)
5.52.65 宮尾幸太郎(ゼビオ陸上部)
6.52.78 苗木靖宏 (TeamAccel)
7.52.87 吉田慶次郎(駿河台大学AC)
8.90.65 濱村一輝 (日本大学)

【男子3000mSC決勝】
1.9:20.61 藤崎真伍 (サンベルク)
2.9.27.81 石井闘志 (流通経済大学)
3.9.30.46 印東歩夢 (都立松が谷高校)
4.9.31.96 南雲信之介(東京陸橋)
5.9.36.86 中田崇志 (関東RC)
6.9.37.40 伊勢和浩 (札幌学院大学)
7.9.39.21 高石 萩 (都立東大和高校)
8.9.41.39 藤井優佑 (都立駒場高校)

【男子棒高跳決勝】
1. 4m80 南雲海哉 (千葉商科大学)
2. 4m80 三宅慎太郎(明星学園高校)
3. 4m70 小林直樹 (明星学園高校)
4. 4m70 坂口久太 (国士舘大学)
5. 4m60 岡部彪冴 (東京高校)
5. 4m60 小山在人 (立教池袋高校)
7. 4m60 鈴木彗太 (中央大学)
8. 4m50 草薙龍史 (明星学園高校)

【男子走幅跳決勝】
1. 7m36 中島貴大 (駿河台大学AC)
2. 7m27 海老名勝輝(駿河台大学)
3. 7m21 角屋喜基 (名古屋大学)
4. 7m17 長島 薫 (平成国際大学AC)
5. 7m08 宮崎章光 (レジェンズ)
6. 7m05 佐野悠太 (日本体育大学)
7. 6m99 渡辺 祥 (東京陸協)
8. 6m98 水嶋悠太 (伊勢崎クラブ)

【男子砲丸投決勝】
1.16m25 佐藤皓人 (日本大学)
2.15m57 幸田和記 (桜門陸友会)
3.14m00 栗本恭宏 (東京学芸大学)
4.13m56 鈴木愛瑾 (東京高校)
5.13m32 井上 翼 (東京高校)
6.13m04 田辺元気 (東京経済大学)
7.12m99 秋濱陸斗 (駿河台大学)
8.12m93 八幡慎之介(国士舘大学)




今年の東京都の中学生で全国大会での活躍が期待されるのは、女子4×100mリレーの武蔵野東や男子走幅跳の片山大地など。今後の大会結果に注目したい。


【中学女子100m決勝】(+0.9)

1.12.71 関田結穂 (武蔵野東3)
2.12.93 上島周子 (昭和3)
3.12.97 橋本小春 (清瀬三3)
4.13.01 藤島明日賀(光が丘3)
5.13.05 竹内爽香 (ひよどり山2)
6.13.06 村上希実 (深川三2)
7.13.12 木村 英 (恵泉女学園3)
8.13.21 大野瑞奈 (石神井西3)


【中学男子100m決勝】(-3.1)
1.11.64 古川謙慎 (日野二3)
2.11.75 諸星真優 (清明学園3)
3.11.78 村岡 龍 (文京九3)
4.11.82 谷田光太郎(本郷3)
5.11.90 中瀬桜嘉 (立川九3)
6.11.93 中村駿太郎(渋谷3)
7.11.94 林 明良 (攻玉社3)
8.12.01 中本太一 (亀戸3)


【中学女子1500m決勝】TOP8
1.4:44.72 勝くるみ (小平四3)
2.4.45.13 石上栞理 (東綾瀬3)
3.4.45.92 茂野葉湖 (足立十一2)
4.4.47.31 菅野奈美 (金町3)
5.4.50.61 堀井 海 (足立十一2)
6.4.50.99 岡 夢乃 (町田南3)
7.4.55.52 松井春希 (向陽2)
8.4.55.97 保坂 萌 (足立十一2)


【中学男子3000m決勝】TOP8
1.8:55.42 本間 創 (南葛西3)
2.8.56.38 渡辺健太 (城北AC)
3.8.59.07 鈴木耕太郎(国分寺一)
4.9.04.89 田中 純 (開進四3)
5.9.07.39 伊藤優真 (足立十四3)
6.9.09.93 小松幹汰 (青梅西3)
7.9.12.59 永野佑迅 (学習院3)
8.9.15.12 伊藤拓斗 (深川四3)


【中学女子走幅跳決勝】TOP8
1. 5m46 中村彩良 (府中八2)
2. 5m44 宮田稜子 (由井3)
3. 5m34 大友愛子 (東村山七3)
4. 5m30 鈴木真愛華(青梅吹上3)
5. 5m29 桐井瑞希 (梅丘3)
6. 5m26 宮本里乃亜(松濤2)
7. 5m24 下元香凜 (御堂2)
8. 5m21 湯田奈乃香(蒲原3)


【中学男子走幅跳決勝】TOP8
1. 6m96 片山大地 (杉並和田3)
2. 6m58 杉野辰磨 (拝島3)
3. 6m44 田川永和 (日大二3
4. 6m35 安納隆一郎(貫井3
5. 6m20 島原拓大 (深川五3
6. 6m07 森屋裕生 (蒲原3)
7. 6m06 外島大翔 (第三亀戸3)
8. 6m03 中上飛河 (稲城二3)


【女子200m決勝】
1.25.14 山本早姫 (日本体育大学)
2.25.29 熊谷遥未 (田園調布学園高校)
3.25.40 滝田静海 (東京高校)
4.25.44 銭谷紗矢香(日本体育大学)
5.25.60 竹内爽香 (渡辺パイプ)
6.25.66 村上希実 (青山学院大学)
7.25.79 木村 英 (国士舘大学)
8.26.01 大野瑞奈 (埼玉栄高校)

【女子800m決勝】
1.2:11.01 ヒリアー紗瑠苗(明星高校)
2.2.12.05 志村美希 (日本体育大学)
3.2.12.78 井上莉里加(都立東大和高校)
4.2.13.31 岡本愛梨 (東京高校)
5.2.13.32 大森郁香 (奥アンツーカ)
6.2.14.47 川島琴美 (白梅学園高校)
7.2.14.86 鈴木美呼 (都立板橋高校)
8.2.17.82 岡田海緒 (日本女子体育大学)

【女子5000m決勝】
1.16:40.50 宇都宮恵理(JP日本郵政G)
2.16.44.73 田邉美咲 (三井住友海上)
3.18.27.81 上本歩実 (日本女子体育大学)

【女子400mH決勝】
1.   59.98 川村優佳 (日大櫻丘高校)
2.1:00.90 カラザーズ圭菜(東京陸協)
3.1:01.92 利藤野乃花(わらべや日洋)
4.1:03.33 矢野美幸 (東京陸協)
5.1:04.04 中野なみち(駒大高校)

【女子3000mSC決勝】
1.11:22.00 久保倉実里(コモディイイダ)
2.11.37.66 田口綾乃 (帝京科学大学)
3.11.52.35 澤田奈々子(上智大学)

【女子棒高跳決勝】
1. 3m50 青柳有香 (東京学芸大学)
2. 3m40 大久保綺更(都立富士高校)
3. 3m20 小栗七海 (東京学芸大学)
4. 3m10 田島梨紗乃(国士舘大学)
5. 3m00 岡本彩楓 (明星学園高校)
6. 3m00 高橋沙瀬 (都立南葛飾高校)
7. 2m90 村上芽依 (都立富士高校)
7. 2m90 岩坂真弥 (日本女子体育大学)

【女子走幅跳決勝】
1. 6m03 五百蔵美希(日本大学)
2. 5m94 東 佑希 (日本体育大学)
3. 5m81 杉村奏笑 (日本大学)
4. 5m69 乙津美月 (八王子高校)
5. 5m61 佐藤優月 (埼玉栄高校)
6. 5m56 梅宮 悠 (埼玉栄高校)
7. 5m53 古屋詩乃 (岩倉高校)
8. 5m51 金田悠里 (岩倉高校)

【女子砲丸投決勝】
1.13m72 阿原典子  (桜門陸友会)
2.13m58 小林日菜子 (聖学院大学)
3.13m17 小山田芙由子(日本大学)
4.13m10 高橋和奏  (東京高校)
5.12m02 鶴見萌々子 (東京高校)
6.12m01 穴澤瑠伽  (ウェルネス大学)
7.11m97 佐藤優依  (ウェルネス大学)
8.11m67 中川結衣  (岩倉高校)




駅伝の強豪校といえども、絶対に入れないということはありません。誰にでも平等に道は開けています。それは、間違いありません。

「うちの子には、実績がないから…」
「強豪校へなんか敷居が高くて入れる訳ない…」
「顧問からは、”そんな高校に行くのは無理だ”と言われた」
「誰に相談すればいいか分からない」

そんな思いを持っている方への情報です。

最初に言っておきたいのは、待っていても道は開けませんが、自分から道を切り開くことはできるということです。


先日亡くなられたマラソンの小出監督のチームにも、実績が無くても「入れて下さい!」と懇願して入部させて貰った選手もいます。その中のひとりに、こういう選手がいました。

ある高校生のお話。

その高校生は、地元で開催された実業団の大会を観戦しに行った際、大好きだった小出監督に「一緒に写真を撮って下さい!」と言ってツーショット写真をお願いしました。写真を撮り終わると、その高校生は勇気を出して、こう小出監督に言いました。

「私は、小出監督に指導して欲しいんです。小出監督のチームに入りたいんです。どうやったら入れますか?」

普通の女子高生だと思っていた女の子の”突然のプロポーズ”に驚いた小出監督は、思わず…

「いいけど、陸上をしているの?」と言ってしまいました。

「はい。しています!」と高校生。

「どれくらいで走れるの?」と小出監督。

「3000m9分47秒です!」と高校生。

「そうかぁ〜、頑張ってるなぁ〜。うんうん。タイムもいいなぁ〜」と小出監督。

後日談だが、9分47秒のタイムで小出監督のチームに入ってくる選手は、殆どいない。多くの選手が、9分30秒以内の記録を持って入ってくる。この時は、社交辞令として「いいタイムだなぁ〜」と言ってしまったそうだ。それを真に受けた高校生は、こう切り出した。

「私は、もっと、速くなりたいです。小出監督に教えて貰えば、もっと速く走れるようになると思います。だから、教えて欲しいです。」

「すごいなぁ〜。そんなに走るのが好きなのかぁ〜」と小出監督。

半ば断る理由として、こう切り返した。

「ご両親には相談したのかい?ご両親はどう思っているの?」

高校生は、微笑みながら、数十メートル先を指さして言った。

「はい。両親は、あそこにいます!」

そこには、微笑みながら、こちらを見つめる両親の姿があった。高校生は、両親を呼んで、こう言った。

「今、小出監督に教えて欲しいってお願いしたの。」

「いいよね。私、絶対に頑張るから、小出監督のところへ行ってもいいでしょ!」

ご両親は、申し訳なさそうな表情をしながらも、小出監督にこう申し出た。

「この子は、走るのが本当に好きなんです。」

「どうぞ、娘を宜しくお願いします。」

小出監督は、親子の思いに押されて、入部を認めた。


世の中には『出会い』というものがあります。偶然の賜物である反面、『出会い』を呼び込む力がある人は、普通の人にはあり得ない『出会い』を引き寄せて掴むことができます。

駅伝強豪校への進学についても同じことが言えます。中1・中2で実績を残している選手には、早くからスカウトの声が掛かりますし、中3で実績を残した選手は、自分が選ぶ側として12月くらいまで回答を待たせることも出来ます。しかし、全国大会出場などの実績が無い場合、待っていても向こうからは声が掛からないです。では、どうすればいいか。

まず、すべきことは、希望する高校へ自分から問い合わせをして練習見学に行くこと。それが、第一歩となります。

陸上選手のスカウト(勧誘)活動については各県でルールが決まっています。いつでも自由にスカウトが出来る県もあれば、解禁日までスカウト活動が出来ない県もあります。例えば、静岡県や群馬県の選手をスカウトする際には、12月の解禁日までは高校側からは動けないのです。

しかし、自分から興味がある高校へ連絡して練習参加することは可能です。最終的に、その高校へ行くか行かないかは別として、少しでも興味がある高校なら、練習参加をして自分の『やる気』や『走り』を見てもらうことは、その先のステップに繋がります。

高校入学時の3000mの記録が11分だった男子生徒が、高校卒業時には5000m14分一桁で走れるようになったり、中学時代は他の部活をしていて陸上の実績がない生徒が、インターハイで入賞するなどの活躍をすることは珍しくありません。

現在の力がないからと言って諦めてはいけません。強豪校で走りたい気持ちがあるなら、自ら門を叩くという覚悟を持って行動に移せば、必ず道は開けます。

②では、どの高校が、どんな選手を求めているかを紹介します。

アスリートの為の「セカンドキャリア教育が必要だ」いや、それ以前に「デュアルキャリア教育が大事だ」と、そこにビジネスチャンスを見出した企業が投資を始めている。

これは、勿論、必要なことだ。いかにトップアスリートと言えども、毎日24時間フルに練習をしている訳ではない。空き時間は沢山ある。その時間を使って「引退後に役立つ資格や知識を得る」ことは良い取り組みだと思う。

所属企業の勤務形態にもよるが、会社に出勤しないで練習のみをしている選手は、多くの時間を持て余している。一日3時間。一ヶ月90時間。一年1080時間。現役を十年続けると1万800時間。莫大な時間を何もせずに持て余している。ベテラン選手になれば時間の使い方が分かってくるので、自分のカラダを良い状態に保つ為にカラダのメンテナンスや個人トレーニングに時間を充てる選手もいる。しかし、殆どの場合、時間を有効に使っているとは言えないのが現状である。

陸上選手の場合、一日に4〜5時間は、何もしていない『空き時間』がある。

その『空き時間』を使って『引退後の人生の為のキャリアを磨く』というのが、フェンシング協会太田会長の考えだ。数年前から、そういう流れになってきてはいたが、協会をあげて明確に方向性を示したのは今回が初めて。発想は勿論、それを形にして行動に移したのは画期的なことだ。きっと、大きな流れを生むきっかけになるに違いない。

しかし、敢えて、ここで問題提起をしたい。アスリートのキャリア教育は「あとづけ教育」では難しいということを問題点を挙げながら話してみたいと思う。

問題点は、2つある。

1)ジュニア期の学習習慣の構築
 アスリートの中には、「学習習慣」がない選手が多くいる。中学生の頃から競技力に長けていて、実績をあげている選手は「受験」というシステムを一切経験せずに高校・大学へと進学していく。良く見かけるのは「うちの子は勉強が苦手で…」「練習が終わると疲れてしまって勉強どころではない」と平気でいう親の姿。「うち子は、兄弟すべてスポーツの特待生で大学まで進学している。勉強などしなくても大学に入れている。勉強が必要だと感じたことはない。」そう堂々と言う親を様々な競技で見かける。「うちの子は野球でプロを目指すので勉強は必要ない。」そう本気で思っている親を見ると「セカンドキャリア」「デュアルキャリア」と言う以前に、その基礎となる「学習習慣」をジュニア期に身につけさせることが重要な課題であると感じる。


2)監督・コーチ陣の理解
 もうひとつの問題は、まさに現役のトップアスリートが抱える問題。所属チームの指導陣が、どの程度、キャリア教育への理解があるかという点だ。実は「キャリア教育」については、10年以上前から既に取り入れようとしていた実業団チームがあった。朝練習から午後練習までの『空き時間』を使い、①エクセルの使い方、②パワーポイントの活用法、③語学教育、④プレゼンテーションスキルの習得などのカリキュラムを組んで『選手の為の社内教育』を行おうと試みた。しかし、先に述べたように『学習習慣』のない選手達は居眠りをするばかりで一向に『学ぶことへの意欲』を見せない。監督・コーチ陣も「そんなことをしても無駄だ」「そんなことをするなら、カラダを休ませた方がよい」と言って、否定的な態度を見せた。その結果、1ヶ月も経たないうちに、その試みは取りやめになった。「選手は余計なことをせずに練習だけに打ち込んでいれば良い」という指導陣の固定概念が変わらなければ、本当の意味でのキャリア教育は発展していかない。


<川淵キャプテンの言葉>
 「プロ野球選手、Jリーグ選手などが引退してから監督や解説者になれるのは、極々一部の選手であって、殆どの選手は、その後の生活に苦難が強いられる。「食べていくのも難しい状態」になる選手もいる。悪の道に誘われてチンピラまがいのことをする選手もいるのが実情だ。キャリア教育の構築が大事。」

Bリーグの川淵キャプテンも、アスリートのその先について非常に問題意識を持っている。それが、太田会長の行動力によって形になりつつある。それは、素晴らしいことである。その一方、先に挙げた2つの問題を解消するには、とても大きな壁が立ちはだかる。ジュニア期の学習習慣の構築と実業団チーム内でのキャリア教育の構築が出来てこそ、太田会長の取り組みが実を結ぶことになる。今後の流れに見守り、期待したい。






 

〜アジア選手権・ドーハ大会結果〜

日本のメダル獲得数は、18個。
金メダル 5個
銀メダル 4個
銅メダル 9個

<国別メダル数ランキング>
  金メダル数 トータル数  国名
1位 11個   22個  Bahrain
2位   9個   29個  People's Republic of Chaina
3位   5個   18個  Japan
4位   3個   17個  India
5位   3個     5個  Uzbekistan
6位   2個     6個  Qatar
7位   2個     4個  Thailand
8位   1個     8個  Kazakhstan


【メダル獲得選手】おめでとうございます。

男子100m   金メダル 桐生祥秀 (10秒10:+1.5)
男子200m   銀メダル 小池祐貴 (20秒55)
男子5000m    銅メダル 松枝博輝 (13分45秒44)
男子3000mSC 銅メダル 塩尻和也 (8分32秒25)
男子やり投げ   銅メダル 新井涼平 (81m93)
男子走高跳    銀メダル 衛藤昴 (2m29)
         銅メダル 戸邊直人 (2m26)
男子走幅跳    金メダル 橋岡優輝 (8m22)
男子十種競技   金メダル 右代啓祐 (7872点)
         銅メダル 中村明彦 (7837点)
男子4×400mR 金メダル ジュリアン・伊藤・佐藤・若林

女子10000m    銀メダル 新谷仁美 (31分22秒63)
女子100mH   金メダル 木村文子 (13秒13)
         銅メダル 青木益末 (13秒28)
女子走幅跳    銀メダル 高良彩花 (6m16:+0.6)

女子ハンマー投  銅メダル 渡邊 茜 (63m54)
女子4×400mR  銅メダル 広沢・青山・武石・岩田 (3分34秒88)

混合4×400mR  銅メダル 若林・武石・稲岡・佐藤 (3分20秒29)


(山縣選手の準決勝動画) 

2019 AAC medal rank
 (Asian Athleticsより メダル数一覧)

これだけは、保護者の方に覚えて頂きたい。

親が目先の勝ち負けや記録の良し悪しに夢中になってはダメです。あれこれ口出しをしたくなるかもしれませんが、口を出せば出すほど、子供は余計なエネルギーを使うことになります。

「親子で頑張る!」という言葉を口にする親御さんには特に気をつけて欲しい。親が頑張る必要はありません。全中陸上出場を目指すくらい力のある子は、もう立派なアスリートです。一人でも十分に頑張れます。

子供は、親の表情を良く見ています。レースの度に一喜一憂する親の姿を見てストレスを感じています。親が不安そうにしていたり、焦っている姿を見ると子供も不安な気持ちになります。親の落ち込む姿を見て何も感じない子供などいません。親の落ち込んだ表情を思い出すから「負けたらどうしよう」「記録が出なかったらどうしよう」という不安に襲われてレースでは硬くなります。

レース前は、子供とは一定の距離を置くこと。子供が親に気を遣わなくてもいいように親の顔が見えない場所から見守るように心掛けてください。

また、子供の方から、何かあるごとに親の元へ寄り添ってくることに「私が居なくちゃいけない」などと思って必要以上に子供に寄り添ってしまうのも良くありません。寄り添えば寄り添うほど、レースでは誰にも助けて貰えないと感じた瞬間に弱気になってしまいます。親が近くにいればいるほど、本番では力を発揮出来ません。

レース本番で伸び伸びと走るためには「一人で考える時間」を与えることが大事です。孤独になって自分と向き合う時間をつくることが、本番に強い子供に成長させます。

自分と向き合うことがレース本番で最高のパフォーマンスを発揮することに繋がりますので、レース期には、出来るだけ子供を一人にする空間をつくって下さい。

親が「グッと堪える」ことが出来た分だけ、子供にもプレッシャーに負けない忍耐力が養われます。

全中陸上への道①〜標準記録を破る方法〜





 





「ひと言では、伝えきれない想いがある」

そんな気持ちでいる教え子、関係者は多いだろう。

余りにも多くの奇跡を起こし、余りにも多くの感動を与えてきた。

美談にはならない「余りにも人間臭いエピソード」も沢山ある。

人間が人間らしく生きることを「リアルなドラマ」として見せてくれた。

もはや、そこには、綺麗ごとは通用しない。

「カッコつけて生きるより、泥臭く生きることの方がずっとカッコイイ」

そう教えてくれたような方だった。

話したいことは山ほどある。しかし、いまは・・・

多くの想い出を振り返りながら、ご冥福を心よりお祈りしたい。

「監督、あとのことは心配をせずに、ゆっくり、おやすみください」

日本長距離・マラソン界の歴史を作った最高の指導者 





Twitter上で様々な声が上がっているが、背景や前提条件を知らない方が多いので、ここで論点を整理しておく。
 
<大迫傑選手の実績>
2013年 日本選手権・10000m2位
    世界陸上モスクワ大会・日本代表・10000m出場
2014年 日本選手権・10000m2位
    アジア競技会・10000m2位
    海外の競技会・3000m日本記録樹立(7分40秒09)
2015年 海外の競技会・5000m日本記録樹立(13分08秒40)
    世界陸上北京大会・日本代表・5000m出場
2016年 日本選手権・5000m&10000m優勝(二冠達成)
    リオデジャネイロ五輪・日本代表・5000&10000m出場
2017年 日本選手権・10000m優勝(二連覇)
    ボストンマラソン3位(2時間10分28秒)
    福岡国際マラソン3位(2時間7分19秒)
2018年 クロカン日本選手権・10㎞優勝
    シカゴマラソン3位・日本記録樹立(2時間05分50秒)
    

<自己記録>
・1500m          3分40秒49
・3000m          7分40秒09 日本記録
・5000m        13分08秒40 日本記録
・10000m      27分38秒31
・ハーフM 1時間01分01秒
・マラソン 2時間05分50秒 日本記録


論点整理①〜実績〜
・トラック種目での日本記録樹立などの実績を積んでからマラソンへ移行。3レース目にしてマラソン日本記録樹立。まさに日本陸連が描く『理想的な成長』を遂げているのは間違いない。

論点整理②〜推薦資格の有無〜
・上記の通り実績は十分にある。大迫選手以上の実績を挙げている選手は、今の長距離マラソン界にはいない。従って「推薦」に値する条件は十分に揃っていると言える。

論点整理③〜代表選考〜
・代表になるならないの判断は、陸連側が一方的にするのではなく選手本人の意思が尊重される。プロセスとして、代表選考会で優勝や上位に入った選手に対して「代表になる意思」の確認がレース後に行われる。上位者が辞退をした場合、参加資格を有する次の選手に代表の打診がある。3位内に入っていなければ選ばれないとか大迫選手が出場したから他の選手が出場する機会を失うということはない。力があれば代表になるチャンスは平等にある。

論点整理④〜ランキング制度〜
・ランキング制度の導入により代表選考会である日本選手権の上位者には世界ランキングのポイントがつく。そのポイントが五輪参加資格取得を左右する面があるため、大迫選手が日本選手権に出場することにより大迫選手より順位が悪かった選手のポイントが下がることを陸連は危惧している。つまり、大迫選手の力があることを認めていることになる。

論点整理⑤〜2019年開催レースの重要性〜
・2020年の日本選手権は、国際陸連が定める指定期間外に開催される為に、そこでの結果は、五輪参加資格ポイントには反映されない。従って、今年の日本選手権が大きな意味を持つことになる。

論点整理⑥〜マラソンとの兼ね合い〜
・五輪でマラソンとトラック種目の両方を走る選手は当然いる。どちらかを選ばなければならないというルールはない。結果を出して出場資格ポイントを取得していれば何ら問題はない。

論点整理⑦〜陸連強化委員〜
・組織としてのガバナンスが取れているかというと非常に曖昧な点は多い。所属企業の選手に有利なようにルールを作っているというイメージを持たれても仕方ない面はある。指導力やマネジメント力という資質で陸連は組織されていない。大学の先輩後輩、陸連が主催する大会への協賛など貢献度が高い企業の監督コーチなどが優遇されることは多々ある。


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