多くの国民は、今週末にMGCが開催されることを全く知らない。

関東近辺で陸上競技をしている中高生の保護者へヒアリングをしてみた。

200人の保護者へ「今週末に何があるか分かりますか?」と質問をした。

182人は「分からない」と答えた。

分からなかった保護者に「MGC」が開催されることを伝えると・・・

「MGC…なんですか、それは…」と答えた保護者が、7割近くいた。

興味関心を持ってすぐに分かった保護者は、全体の1割にも満たなかった。

陸上競技をしている中高生の保護者でさえMGCが開催されることを知らない。

これが現実である。

中学・高校の教員80人にも同じ質問をした。

「今週末にMGCが開催される。東京五輪の代表選手が決まる」

そのように答えられた教員は、3人。たった、3人であった。

「体育祭の準備がある」
「研究授業の資料を作成する」
「進路説明会」
「出張がある」

など、目の前にある業務が忙しくMGCへの興味関心は殆どないように感じた。

市民ランナーや陸上関係者だけではなく、全国民をあげて応援する雰囲気がない。

日本陸連のメディア戦略は、本当に下手である。

広告代理店に高額を支払っている割には、全く、的を得た広報戦略が出来ていない。

発想力もなければ、企画力にも乏しい。

マラソンの楽しさを知らない広告代理店の人間にマラソンの奥深さは理解出来ない。

本当の楽しさ、真剣勝負の醍醐味、5年・10年先の発展へ向けての道つくり。

MGCを開催する意味を全く理解せずに、金稼ぎに利用をしている。

それでは、国民には「MGC」の「重さ」と「価値」は伝わらない。

有名歌手による国歌斉唱も良いが、お祭り騒ぎにしない大会運営を期待する。

お祭り騒ぎからは何も得られない。

選手達の必死の頑張りを「スポーツエンタテイメント・ショー」にしてはいけない。

リアルな真剣勝負を「余計な解説」をつけることなく黙って放映して欲しい。

無理に盛り上げる感や大袈裟な解説は、一切要らない。

淡々と見守りたい国民も多いことを理解して、選手達のリアルな姿を見せて欲しい。