自分の才能の見極めと能力の価値を、どれだけの選手が理解しているだろうか。

中学の部活の延長線上に箱根駅伝があると考えていないだろうか。

箱根駅伝を目指していると言えば、周囲にもてはやされると思っていないだろうか。

箱根駅伝を走ったから人生の勝ち組になったと勘違いをしていないだろうか。

箱根駅伝を走ってもメシは食えない。

テレビ解説、ゲストランナー、講演会、ランニング教室、コラム掲載など。

極々限られた選手にしか与えられない特権を自分も貰えると思ったら大間違いだ。

世の中、そんなに甘くない。



武井壮氏が言っていることをよく聞いて欲しい。

特に「箱根駅伝を走るのが夢」と語る小中学生には、何度も聞いて欲しい。

動画を見れば、陸上に対する認識の甘さ、自覚の足りなさを感じる選手も多いはずだ。

親の自己満足や子供への依存心で「箱根駅伝」を幸福感を得る道具にしていないか。

子供が「僕は将来、箱根駅伝を走るんだ」と口にする姿を見て癒しを得ていないか。

箱根駅伝を走る為には、どんな道を歩ませればよいかも知らず、すべて子供任せ。

部活をしていれば箱根駅伝が向こうからやってくると思っている。

普通に部活をしているだけでは「箱根駅伝」は走れない。

箱根駅伝に出場している大学に入っても、レギュラーには、なれない。

レギュラー入りできなかったら、その次は、どんな目標設定をしているのか。

レギュラー入りして念願の箱根駅伝を走ったあとの人生設計はどう考えているのか。

世の中の多くの中高生とその親は、計画性なく、ただ「箱根駅伝」を目指している。

箱根駅伝を走っても走らなくても、それだけではメシは食えない。

現実を紹介する。

これからMGCと世界陸上がある。プロを自負している二人のランナー。

神野大地と川内優輝が、どれくらい活躍するかに注目が集まる。

普通に陸上をしているだけでは、彼らのようにはなれない。

彼らが残した素晴らしい過去の実績がなければ、プロランナーにはなれない。

それでも人気先行のプロランナーとして扱われることが多い二人。

その理由は、過去の実績でメシを食っているから。

箱根駅伝での活躍。公務員ランナー時代の活躍。

プロ宣言してからの活躍は、今のところゼロ。

「口先ばかりで全然活躍していない」

一部の熱烈な陸上ファン以外、一般の国民は彼らには期待などしていない。

本物のプロランナーは、有森裕子、高橋尚子、そして、大迫傑。この三人だけ。

ここまでたどり着くには、ある法則を理解して実践する必要がある。

普通に陸上をしているだけでは、陸上でメシが食えるようにはならない。

その理由が分かるのが、この動画だ。よく見て、よく聞いて、学んで欲しい。