アメリカの最上位大学であるハーバード大学の長距離トレーニングを紹介します。

<この日のメニュー>
〜Group1〜
1.3×3000m(15-20kmRP w/1:30 rec.)
2.1×1500m(5kmRP)
      OR
〜Group2〜
1.5-6×1500m(15kmRP w/1:30 rec.)


(Workout Wednesday:#22 Harvard Women 3×3k by FLOTRACK.COM)

<練習内容>
〜Group1〜(90秒繋ぎ)
3㎞   1本目  10分49秒(5分25秒-5分24秒)
3㎞   2本目  10分33秒
1500m1本目 4分52秒

〜Group2 〜(90秒繋ぎ)
1500m1本目 5分19秒
1500m2本目 5分14秒
1500m3本目 5分16秒
1500m4本目 5分16秒
1500m5本目 5分13秒

<解説>
このメニューは、日本でも取り入れられています。全国レベルの中学生、あるいは、高校駅伝強豪校の選手が、MAXの負荷を掛けるスピード練習前に、スタミナ切れを起こさない為の持久力養成トレーニング(中程度の負荷トレーニング)として行うことが多いです。

地味な練習ですが、ジワジワとキツクなる練習なので、心の粘りがないと最後まで走り切れません。逆に、こういう練習をしていれば、酸素運搬能力が高まり、我慢強い心とカラダをつくれます。大会でも粘り強く走ることができます。スピードはあるけどレース中盤に我慢ができない選手、心の粘りがない選手には、最適な練習です。

ある中学校では、全中陸上の標準記録を突破する為に、大会の2週間前に3000mを2本(10分30秒ペース)を行っています。高校駅伝強豪校が「繋ぎ練習」として行っているものを中学生が学んで中学の部活で取り入れたことから中学駅伝校にも広まりました。全国標準記録(4分38秒00)を破るための持久系トレーニングとしても多く活用されています。